モホリッチ9位、新城は78位で無事完走 ヘント~ウェヴェルヘム2022

2022年3月27日、ベルギー・フランダース地方で開催されたUCIワールドツアー1dayレース、『Gent-Wevelgem(ヘント~ウェヴェルヘム)』。春先の風物詩ともいえる伝統のレースの1つでもあり、ベルギー・フランドルクラシック、石畳4連戦の中でも最も長く過酷な248km。

急遽出場が決まった新城幸也(バーレーン・ヴィクトリアス)は、2011年以来(当時の成績は28位)11年ぶりのヘント~ウェヴェルヘムとなった。

レースは長丁場ながら中盤から有力チームが積極的に動き、厳しい展開に持ち込みたいチームと緩い展開でスプリントに持ち込みたいチームの激しい攻防が続く。コース幅が狭くなったり、高速カーブで石畳の上りに突入したりとコースもかなりテクニカルで、頻繁に落車が発生。残り100km付近で発生した落車で集団の半分以上の選手が足止めを余儀なくされ、新城もこの落車に巻き込まれ先頭集団から遅れだすが、必死の粘りをみせ、エースのマテイ・モホリッチ(スロベニア)のいる先頭集団に戻る。

終盤にかけてさらにレース展開は激しく動き、新城は残り30km、最後の勝負所で役目を終えた。チームはモホリッチが9位に入り、新城は7分06秒遅れの78位で無事にフィニッシュしている。

新城幸也 ヘント~ウェヴェルヘム2022

石畳の上りでメイン集団に食らいつく新城 Photo:Cor Vos

新城幸也 ヘント~ウェヴェルヘム2022

一度遅れても必死の形相でメイン集団に追いつく新城 photo:Cor Vos

 

新城幸也のコメント:
「久しぶりの感覚を思い出す事ができた。チームリーダーのモホリッチは今日も絶好調で9位に入ったので、次のモニュメント、ロンド・バン・ブラーンデレンも楽しみだね!

チームとしては大集団のスプリントではなく、厳しい展開を望んでいた。140km地点位の細い道で自分の目の前で落車があり、自分は完全ストップしてしまって、後ろからも突っ込まれて、ハンドル曲がるし、、、直して走り出した頃には集団は3つぐらい分断したが、幸いにもこの落車で止まったのは僕だけでチームは先頭集団で難を逃れた。

150km~220kmのサーキットはとにかく凄まじくキツイ展開で、何をどう説明したらよいか…(苦笑) でも、そのおかげで全力で追い込んだが、最後の石畳の上りで登りで先頭集団から遅れてしまった。

急遽、招集されたレースだったが楽しめた。しかし、石畳での自転車の進ませ方はまだまだ勉強しなきゃいけない。そして次はドワールス・ドール・ブラーンデレンにも出場予定です。しっかり追い込んだので、2日間、回復して次に準備したいと思います」

 

新城は3月30日にベルギー・フランドルクラシック、石畳4連戦の最後と言える『Dwars door Vlaanderen(ドワールス・ドール・ブラーンデレン)』に出場する。

新城幸也 公式Twitter