UCIワールドツアーのドワールス・ドール・ブラーンデレン2022はファンデルプールが優勝

  • photo ©SprintCycling

ロンド・バン・ブラーンデレン開催間近の3月30日に、ベルギー北部フランダース地方でUCIワールドツアーのドワールス・ドール・ブラーンデレン(フランダース横断レース)が開催され、オランダのマテュー・ファンデルプール(アルペシン・フェニックス)が、ベルギーのティシュ・ベノート(ユンボ・ヴィスマ)を一騎打ちのゴールスプリントで打ち負かし、2019年に続いて2度目の優勝を果たした。
 

ドワールス・ドール・ブラーンデレン2022

■ファンデルプールがベノートをゴール勝負で打ち負かした(©SprintCycling)

 
3位争いのゴールスプリントは、英国のトーマス・ピドコック(イネオス・グレナディアズ)が制し、表彰台に上がった。
 

ドワールス・ドール・ブラーンデレン2022

■左から2位ベノート、優勝したファンデルプール、3位のピドコック(©SprintCycling)

 
第76回大会は、日曜日にロンドを走るスロベニアのタデイ・ポガチャル(UAEチーム・エミレーツ)が参加する事で話題となっていた。レースが動いたのは、ゴールまで残り70kmのベルフ・テン・ホウトの石畳の坂だった。ここでピドコックのチームメートであるベン・ターナー(イネオス・グレナディアズ)が加速し、6人の精鋭グループが形成された。

メンバーはピドコックとターナー、ファンデルプール、ベノート、ヴィクトール・カンペナールツ(ロット・スーダル)、シュテファン・キュンク(グルパマ・FDJ)で、ポガチャルはここに加わる事ができなかった。6人は序盤から逃げていたグループに追いつき、先頭グループになった。後方では、カナリーベルフでポガチャルが追走を開始したが、40秒前後のタイム差を縮める事ができずに終わった。

先頭グループでは、残り20kmのノークルベルフでファンデルプールがアタックを試みた後、TTスペシャリストのカンペナールツが攻撃を開始。彼はゴールまで3回アタックを試みたが、全て失敗に終わった。彼が3度目に捕まった残り2kmのワレヘムの町中で、ピドコックがカウンターアタックを試みたが、これも決まらなかった。

そして残り1.7kmでアタックしたベノートにファンデルプールが追いつき、これは決定打になった。2人は後続に十分な差を付けて最後のコーナーを曲がった。一騎打ちのゴールスプリントは、ベノートがすぐに諦め、ファンデルプールは両手を上げてフィニッシュラインを通過した。

ロード復帰レースとなった3月19日のミラノ~サンレモ(UCIワールドツアー)で3位になった後、ファンデルプールはイタリアでセッティマーナ・インテルナツィオナーレ・コッピ・エ・バルタリ(ヨーロッパツアー2.1)に参加し、区間1勝を上げていた。ドワールス・ドール・ブラーンデレンは、彼にとって今季最初のクラシックレースで、日曜日のロンドに向けて最高の調整レースとなった。
 

ドワールス・ドール・ブラーンデレン2022

■追走グループを引くポガチャル(右)(©SprintCycling)

 
■第76回ドワールス・ドール・ブラーンデレン(フランダース横断レース)結果

[3月30日/UCIワールドツアー/ベルギー/183.7km]
1. VAN DER POEL Mathieu (ALPECIN-FENIX / NED) 4:05:39
2. BENOOT Tiesj (JUMBO-VISMA / BEL) +00:01
3. PIDCOCK Thomas (INEOS GRENADIERS / GBR) +0:05
4. CAMPENAERTS Victor (LOTTO – SOUDAL / BEL) +0:05
5. POLITT Nils (BORA – HANSGROHE / GER) +0:05
6. KÜNG Stefan (GROUPAMA – FDJ / SUI) +0:05
7. O’BRIEN Kelland (TEAM BIKEEXCHANGE-JAYCO / AUS) +0:05
8. TURNER Ben (INEOS GRENADIERS / GBR) +0:12
9. TRATNIK Jan (BAHRAIN VICTORIOUS /SLO) +2:08
10. POGACAR Tadej (UAE TEAM EMIRATES / SLO) +2:08

ドワールス・ドール・ブラーンデレン公式サイト