シュヘルデプレイス2022はクリストフが逃げ切り優勝
フランダース・クラシックスの1戦である第110回シュヘルデプレイス(UCIプロシリーズ)が、4月6日にオランダ南西部のテルヌーゼンから、ベルギー北部のシュホーテンまでの198.7kmで開催され、ノルウエーのアレクサンダー・クリストフ(アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオー)が独走で逃げ切り、2015年以来2度目の優勝を果たした。
2位は24秒遅れでオランダのダニー・ファンポッペル(ボーラ・ハンスグローエ)、3位はオーストラリアのサム・ウェルスフォード(チームバイクエクスチェンジ・ジャイコ)だった。
風が強いオランダのゼーラント州からスタートする今大会は、昨年に続いて今年もスタートしてたった30分で集団が3つに分断した。しかも、今年はたった13人の先頭グループが最後まで逃げ切る珍しい展開になった。そこにはディフェンディングチャンピオンのヤスペル・フィリプセン(アルペシン・フェニックス)が、チームメートのティム・メルリール(アルペシン・フェニックス)と一緒に加わっていた。
昨年2位だったサム・ベネット(ボーラ・ハンスグローエ)は、チームメート3人と一緒に加わり、先頭集団で最も人数が多く、主導権を握っていた。その一方で、地元ベルギーのクイックステップ アルファヴィニル チームは、珍しくそこに誰も入る事ができなかった。
クイックステップ アルファヴィニル チームは30秒ほど遅れた17人の第2集団に、エースのファビオ・ヤコブセンを含めた4選手が加わり、ロット・スーダルと一緒に先頭集団を追走し続けた。しかし、彼らは最後まで先頭集団に追いつく事はできなかった。雨が降り出したローカルラップの最終周回に入った時、タイム差は2分に開いていた。
先頭集団では、残り10kmでアタックが始まり、アルペシン・フェニックスとボーラ・ハンスグローエが揺さぶりをかけ続けた。ところがそのタイミングで、ベネットは不運にもパンクに見舞われてしまい、優勝争いから脱落してしまった。
残り7kmのブルークストラートの石畳の道で、クリストフが不意をついてアタックしたが、誰も付いて行かなかった。彼は見る見る差を広げていき、残り3kmでタイム差は23秒になった。クリストフはそのまま逃げ切り、独走でフィニッシュラインへ飛び込んだ。
第110回シュヘルデプレイス 結果
[4月6日/テルヌーゼン(オランダ)〜シュホーテン/UCIプロシリーズ/ベルギー/198.7km]
1. KRISTOFF Alexander (INTERMARCHE – WANTY – GOBERT MATERIAUX /NOR) 4:06:02
2. VAN POPPEL Danny (BORA – HANSGROHE / NED) +0:24
3. WELSFORD Sam (TEAM DSM / AUS) +0:24
4. VAN UDEN Casper (TEAM DSM / NED) +0:26
5. THEUNS Edward (TREK – SEGAFREDO / BEL) +0:28
6. VANBILSEN Kenneth (COFIDIS / BEL) +0:28
7. MCLAY Danny (TEAM ARKEA – SAMSIC / GBR) +0:28
8. PHILIPSEN Jasper (ALPECIN-FENIX / BEL) +0:30
9. MERLIER Tim (ALPECIN-FENIX / BEL) +0:41
10. MULLEN Ryan (BORA – HANSGROHE / IRL) +1:07