女子Qリーグ、中学生Nリーグ 2022-2023シーズン開幕戦レポート
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2022年5月8日(日)、千葉県成田市・下総運動公園で「春のしもふさクリテリウム」が開催された。このレースは今シーズンの女子リーグ「クイーン・リーグ(Qリーグ)」、ジュニアリーグ「ニュー・エイジ・リーグ(Nリーグ)」の第2戦となるが、第1戦の開幕戦となっていた「ツール・ド・かつらお」の中止・延期により、実質リーグのシリーズ開幕戦となった。
この大会をはじめ、マトリックスのサイクルロードレース協会東日本が主催するレースは、同リーグ発足当時から提携し、今大会でもリーグ対象レース結果により「リーグポイント」をランキング化。今、活躍している選手を分かりやすくするQNリーグ制度の運営に協力している。
春のしもふさクリテリウム、5/8開催
大会前日の夜は雨が降ったものの、当日は朝から素晴らしい天候で五月晴れ。昼前からは雲が出る時間帯もあったが、過ごしやすい天候でレースにはちょうどいいコンディション。 この日はゴールデンウイーク最終日で、いつも以上に準備万端で選手もレースに臨めたようだ。
朝のクリニックには今シーズンのJBCF・Jプロツーア序盤から連勝を重ねているチームマトリックス・パワータグのプロ選手が指導し、多くの人が参加しレース攻略レクチャーを受けていた。
その後のクリニック特別講師は吉井功治氏が勤め、レースの合間におこなわれるコース試走中に随時クリニックを実施する形でレース直前の対策を講じられる体制となっていた。
そして会場内にブース出展が多く賑やかなのも、この大会の特徴。今回、初のブース出展となるBioracer(ビオレーサー)は、東京五輪ロードレースでも話題を呼んだ新素材ジャージ「グラフェン」など、実際に手に取って試着もできるブースを展開。 お馴染みのアスリチューン・ブースでは、レース直前や直後のケアに製品開発者でもある三上氏から直接、アドバイスを受けられるのも魅力だ。
そして朝8時の120分エンデューロからレースが、ゲストのチームマトリックス・パワータグの選手達による誘導でスタート。新緑の萌えるコースを選手たちが駆け抜けていく。
無事にエンデューロレースが終わると、ここからカテゴリー別レースが開始し、その最初が中学生Nリーグ男子Nが対象となる中学生レース。今回は41人がエントリー、このレースが今シーズンの初戦となる選手も多かったようだ。
スタートからメイン集団の前方では Nリーグ登録の渡邊 太智(Passer1850)や宮嵜 博己(チーム BMレーシング)、そして宇田川 瀬那(スミタエイダイラバネロ)が積極的な動きが見せる。その少し後方で Nリーグの生尾 完(ブラウ・ブリッツェン U15)が様子をうかがう。
コース約1.5kmを6周回するレース、いよいよ後半でメインとなる先頭集団は分かれ始めゴールは 4人のスプリント勝負。冷静に動きを見ていた生尾がスプリントを制して優勝、Nリーグのポイントリーダーとなり、バトルマリンジャージを初めて手に入れることとなった。
今レースでは 2位が宮嵜、3位が渡邊とトップ 3位までがNリーグ登録選手が制し、レースへの意識が高い選手達がNリーグ登録している傾向も見えてきた。一方で、そんなトップを目指す他のNリーグ登録選手も上位ゴールを修めた。
レース後のリーグポイントリーダー賞・授与式では「今日は冷静にレースを走ってスプリントを獲れて優勝できた。昨シーズン活躍した水上選手が同じチーム(ブラウ・ブリッツェン)所属なので、バトルマリンジャージを引き継げる形になって良かったです。このジャージを守りたいので、次のレースも頑張ります!」と力強くコメントした。
続く各年齢別のキッズレースを挟んで、高校生以上女子対象の Qリーグと中学生Nリーグの女子NW対象のレディースレースがスタート。こちらは22人がエントリー、コース5周回のレースを競う。
スタートから、しばらくは大きな集団のまま進行。しかし後半に入ると集団が先行 4人、そのすぐ後ろに数名と集団が分かれていく。
そして最終周回での先頭集団が今村 桜子(内房レーシングクラブ)、篠塚 萠依(AVENTURA)、オープン参加の筒井 楓(スポーツキッド)、Qリーグ登録の根本香織(Team一匹狼)にメンバーが絞られてスプリント。今村選手が優勝を決めた。
3位に入賞し、こちらも初めて Qリーグポイントリーダーとなりアメジストジャージを獲得した根本は授与式で「今まで 2シーズンにわたり(サイタマサイクルプロジェクト所属の)廣瀬がアメジストジャージを着ていたので、このジャージを着ることが非常に緊張するけれど光栄だし、守っていきたいと思います。この後のリーグレースでもカッコよく走りたい」と意気込みを語った。
さらにレースを完走したNリーグ女子 NWポイントリーダーとなった大矢 彩雲(ブラウ・ブリッツェン U15)は「今日は思ったとおりのレースが出来なくて悔しかったです。でも次回は地元での大会(わたらせクリテリウム)なので、もっと良い走りをしたいです」と抱負を語った。
なお、今シーズンも QNリーグ・各ポイントリーダー賞として「アメジストジャージ」「バトルマリンジャージ」各リーダージャージの提供はビオレーサー、副賞の提供は武田レッグウェアー、隼、アイリス、そしてリーグ登録した選手全員にテスターがアミックグループから提供されている。
キッズやジュニア、女子の各レースの後には実力別クラスのレースも行われ、無事に全てのレースを終えることができた。幸先の良い大会を終えて、この後に続くQNリーグのシリーズ戦に手ごたえを感じた。
次戦の参加選手、募集中!
QNリーグ・シリーズ第2戦は、6月11日(土)に栃木県栃木市藤岡町で開催の「第1回わたらせクリテリウム」となる。現在、参加選手を募集中!
https://www.sportsentry.ne.jp/event/t/87270
さらに第3戦は7月23日(土)に千葉県袖ケ浦市・袖ヶ浦フォレストレースウェイで開催の「そでがうらサマーサイクルロードフェスタ」。こちらは5月10日より参加募集を開始した。
https://summer-sodegaura.powertag.jp/index.html
このほか年12戦でシリーズ戦を予定している。詳細はこちら。
http://www.jbrain.or.jp/q-n-league/race-profile.html
※8月以降のシリーズ戦は日程が決定次第発表します。
Qリーグ・Nリーグの登録はこちら。
https://gicz.jp/open/qn2223t2