2022BMXレーシング・ワールドカップ第1戦 女子U23で籔田寿衣が5位入賞

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  • photo Japan Cycling Federation

BMXレーシング種目の2022年ワールドカップ・シーズンが、イギリス・グラスゴーにて開幕した。シリーズは全8戦にて争われ、初戦となる本大会はワールドカップ初開催となるグラスゴーBMXトラックにて開催される。

本大会会場は自転車競技全種目を同時開催する、2023年UCI自転車競技世界選手権大会の開催会場でもあることから、各国本大会のみならず来年の大会へ向けた重要な一戦に位置づけられている。

昨年のワールドカップ シーズンは、新設されたUnder23カテゴリーにおいて日本チームは男女ともに活躍し、男子は中井飛馬が8戦中3勝を収めてシリーズチャンピオンを獲得。女子も籔田寿衣がシリーズ3位に入った。

今シーズンもU23カテゴリーを中心としたメンバー構成とし、日本チームはU23男子2人、女子3人に、東京オリンピック代表であるエリート女子の畠山紗英を加えた計6人での参戦となる。 2022年7月に開催される世界選手権フランス大会では U23カテゴリー が新設されるため、ワールドカップシーズン前半にてリズムを掴み、悲願のタイトル獲得を狙う。

 

U23男子は中井飛馬が総合24位

2022BMXレーシング・ワールドカップ第1戦

#500 NAKAI, Asuma (JAPAN)

 

昨年より新設されたU23カテゴリーだが、昨シーズンを上回る23カ国より82人の選手が参加。
2021年シーズンにて初代シリーズチャンピオンを獲得した中井飛馬は、年齢の関係から今年がU23カテゴリー最終年となる。

今大会でも好成績が期待され、予選、1/8決勝と順調に通過するも、準々決勝ではスタートに失敗。後方からの追い上げる展開となったが、通過圏内の4位までは届かず準々決勝敗退。総合24位にて初戦を終えた。

決勝は1−5 位までをフランス勢が独占し、選手層の厚さとレベルの高さを見せつけるレースとなった。

<中井飛馬のコメント>
「昨シーズンの結果からはもちろん、本大会直前に参戦したアメリカでの大会でもエリートクラスで表彰台 を獲得していたので、オフシーズンでのトレーニング成果と好調を感じながら本大会へ臨むことができま した。準々決勝でのスタートミスや、終始落ち着かない展開が続き、レースをまとめられなかったことに悔しさが残る初戦となりました。これから長いシーズンが続くので、明日の第2戦でも修正し、良いリズムを使いみたいと思います。」

<大会結果 男子Under23>
優勝:GOBERT Dylan (フランス)
2位:GAROYAN Leo (フランス)
3位:MARSZALEK Hugo (フランス)
24位:中井飛馬(日本体育大学)
43位:増田優一(大阪体育大学)

 

U23女子は籔田寿衣が5位

2022BMXレーシング・ワールドカップ第1戦

#501 YABUTA Jui (JPN) at Round 1 of the 2022 UCI BMX Racing World Cup in Glasgow, United Kingdom

2022BMXレーシング・ワールドカップ第1戦

昨シーズンにおいて1戦ずつ優勝を収めている丹野夏波と、籔田寿衣に加え、国内ジュニア全日本チャンピオンの西村寧々花が参戦予定であったが、西村は前日の公式練習にて負傷し今大会は欠場となった。

レースは男子同様にエリートカテゴリーを上回る29人の選手が集まった。丹野、籔田共に予選、準々決勝を勝ち上がり準決勝へ進出。準決勝では丹野がスタートを決め先頭でレースをリードしていたが、コース終盤の第3ストレートにてジャンプの着地でバランスを崩しクラッシュ。3位を走行していた籔田は、丹野のクラッシュを交わし、2位で決勝へ駒を進めた。籔田は昨年から5大会連続での決勝進出となる。

決勝ではアウトコースからのスタートとなり、第1コーナーを6位で通過。最終コーナーにて1人を抜き、5位でレースを終えた。

<籔田寿衣 コメント>
「久しぶりのヨーロッパでのレースだったため、テクニカルなコースとハイレベルな戦いになると予想していましたが、第1目標としていた決勝まで勝ち進めることができホッとしています。予選から細かいミスでラップタイムなどに影響が出ていた場面があったため、明日の第2戦ではキレイな1周ができるように修正していきたいと考えています。」

<大会結果 女子Under23>
優勝:SØRENSEN Malene (デンマーク)
2位:SIMPSON Molly(カナダ)
3位:BURFORD Thalya(スイス)
5位:籔田寿衣(大阪体育大学)
16位:丹野夏波(早稲田大学)

 

エリート女子は畠山紗英が10位

2022BMXレーシング・ワールドカップ第1戦

#85 HATAKEYAMA, Sae (JAPAN)

 

東京オリンピック金メダリストをはじめ、強豪勢が集ったエリート女子。日本からは畠山紗英が出場し、全体7位で予選を通過。決勝進出をかけた準決勝では、スタートにて両脇の選手に先行され、集団後方からの展開に。通過圏内の4位を狙うも1人届かず、準決勝敗退、最終リザルトは全体10位となった。

<畠山紗英 コメント>
「今年の前半では、アメリカやヨーロッパでのレース参戦してきたので、レース感覚も十分に準備ができており、長年の課題であったスタートも、直前で自己ベストタイムを更新したため自信を持って現地入りで きました。結果としては決勝まで勝ち上がれず、最後の勝負をできなかったので不完全燃焼でしたが、明日も良いスタートを決めて再トライしたいと思います。」

<大会結果 女子エリート>
優勝:SMULDERS Laura (オランダ)
2位:CLAESSENS Zoe (スイス)
3位:BAAUW Judy(オランダ)
10位:畠山紗英