カヴェンディッシュが英国選手権2022で優勝
英国北部スコットランドのダンフリーズで、6月26日にロードレースの英国選手権(201km)が開催され、37歳のマーク・カヴェンディッシュ(クイックステップ・アルファヴィニル チーム)が逃げ切り、最後は3選手でのゴールスプリントを難なく下し、2013年に続いて2度目のナショナルタイトルを獲得した。
カヴェンディッシュは序盤から逃げに加わり、その逃げが吸収された後、再度形成された逃げにもう一度加わった。丘越えが含まれた13.7kmのローカルラップの最終周回で、先頭はカヴェンディッシュ、ベン・ターナー(イネオス・グレナディアズ)、サムエル・ワトソン(グルパマ・FDJ ディベロップメントチーム)、アレクサンダー・リチャードソンの4人で、追走グループに40秒ほどのタイム差を付けていた。
最終周回で最初にターナーがアタックしたが、失敗に終わった。彼は丘で力尽き、先頭グループから遅れてしまった。続いて上りでワトソンが仕掛けたが、カヴェンディッシュを蹴落とす事はできなかった。最後はゴールスプリントになり、番狂わせは起きなかった。
スプリントで2位になった20歳のワトソンは、アンダー23の英国チャンピオンになった。表彰台下のインタビューで彼は「カヴェンディッシュの後ろで2位なんだから、不満はないよ」と、笑っていた。
9年ぶりで英国チャンピオンになったカヴェンディッシュは「信じられないほど幸せだ。最初のナショナルチャンピオンジャージから9年後に、2回目をまたスコットランドで獲得できたのは素晴らしいよ。レースはハードで、スタートからフルガスだった。ボクは逃げに加わり、吸収されてまたすぐ飛び出した。そしてそこでいかなる労力も惜しまず、ベストを尽くした。一日中目には火が燃えていて、スプリントでは脚が物を言った。この勝利にはとても満足していて、今後12カ月間このジャージを着るのが待ちきれないよ」と、チームリリースで喜びを語っていた。
表彰台下のインタビューでは、7月1日に北欧デンマークのコペンハーゲンで開幕するツール・ド・フランス(UCIワールドツアー)に参加するのかどうかという質問が出て、カヴェンディッシュはまだチームからは何も聞いていないと言いつつ、「このジャージを着てツールで区間優勝したらとても美しいだろうね」と、笑顔で語っていた。彼は昨年のツールでポイント賞を受賞し、第13ステージでは通算34勝目を上げ、ベルギーのエディー・メルクスが持つ最多優勝記録に並んでいた。
残念ながら、英国選手権の翌日に行われた発表では、カヴェンディッシュはクイックステップ アルファヴィニル チームのツール参加メンバーには入っていなかった。彼は今年5月に開催されたジロ・デ・イタリア(UCIワールドツアー)に参加し、区間1勝している。
British Champion again!🤩 The National Championships is always a special race with a unique style. 9 years after my last title in Glasgow, it seems Scotland’s been good to me again ☺️
200km, wind, rain, heavy roads =❤️ for me and tough, real racing. Thanks for all the messages 😘 pic.twitter.com/XFxp1HEKqW— Mark Cavendish (@MarkCavendish) June 27, 2022