ヨーロッパ選手権2022 男子エリートロードはオランダのヤコブセンが初優勝
ドイツ南部のミュンヘンで開催中の2022年ヨーロッパ選手権で、8月14日に男子エリートのロードレース(209.4km)が競われ、オランダのファビオ・ヤコブセン(クイックステップ・アルファヴィニル チーム)が集団ゴールスプリントを制して初優勝した。
2位はフランスのアルノー・デマール(グルパマ・FDJ)、3位はベルギーのティム・メルリール(アルペシン・ドゥクーニンク)だった。
今年のヨーロッパ選手権のコースは、ミュンヘン郊外のムルナウがスタートで、前半にはいくつかの上り坂があったが、ミュンヘン市街地のサーキットは平坦だったため、各国とも代表選手にスプリンターを揃えて挑んでいた。
レースは残り27kmで逃げが吸収され、予想どおりの集団ゴールになった。イタリアが集団の先頭で列車を組んで残り1kmを通過したが、その後ベルギーが先頭を取り、そこからメルリールが早めにスパートした。しかし、彼はフィニッシュラインに到達する前に、オランダのヤコブセンに抜かれてしまった。
現在25歳のヤコブセンは、2020年にツール・ド・ポローニュ(UCIワールドツアー)の落車事故で重傷を負ったが、奇跡的な復帰を果たし、昨年はブエルタ・ア・エスパーニャ(UCIワールドツアー)で区間3勝してポイント賞も受賞し、今年は初参加のツール・ド・フランス(UCIワールドツアー)でも区間初優勝していた。
ヨーロッパ選手権は17日に男女エリートの個人タイムトライアル(24km)、21日には女子エリートのロードレース(129.8km)が行われる。
■25歳でヨーロッパチャンピオンになったオランダのヤコブセンのコメント
「信じられないくらい幸せだ。ヨーロッパチャンピオンになるのは夢に見ていた事だった。調子は良かったし、強いチームも持っていたから、この夢を実現する可能性にはスタートから自信を持っていた。我々は1年を通して一緒にレースをする事はあまりないが、オランダチームの全員が良い仕事をしてくれて、最後の1kmに向けてボクを完璧な位置取りにしてくれた。彼らには感謝している。
今日は調子が良いと感じていた。最初の上り坂で生き延び、それから2番目の急峻な上り坂ではちょっと苦しんだが乗り越えた。その間、チームは逃げのタイム差を常にコントロールしてくれていた。最後の200mは、ただ自分のスプリントをしただけだ。この勝利と金メダルは嬉しいし、このジャージを今後12カ月間着られるのも嬉しいよ」
■UECヨーロッパ選手権・男子エリートロードレース結果
[8月14日/ムルナウ~ミュンヘン(ドイツ)/209.4km]
1. JAKOBSEN Fabio (NED) 4:38:49
2. DEMARE Arnaud (FRA)
3. MERLIER Tim (BEL)
4. VAN POPPEL Danny (NED)
5. BENNETT Sam (IRL)
6. MEZGEC Luka (SLO)
7. VIVIANI Elia (ITA)
8. KRISTOFF Alexander (NOR)
9. ABERASTURI Jon (ESP)
10.PEDERSEN Mads (DEN)