キンタナがトラマドール陽性でツール・ド・フランス2022失格

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国際自転車競技連合(UCI)は8月17日に、コロンビアのナイロ・キンタナ(チームアルケア・サムシック)が、7月に開催されたツール・ド・フランス(UCIワールドツアー)の検査でトラマドールの陽性になり、同レースを失格になったと発表した。彼は今年のツールで総合6位になっていた。
 

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■今年のツールで総合6位になったキンタナは、トラマドール陽性で大会終了後に失格となった(©SprintCycling)

 
鎮痛剤の一種であるトラマドールは、その副作用を考慮し、選手の健康と安全を守る目的で2019年3月1日からUCIの使用禁止薬物になっている。今年のツールではトラマドール・プログラムの一環として、合計120の乾燥血液サンプルが収集された。

キンタナは7月8日と13日に採取されたサンプルから、トラマドールと2つの代謝産物が検出された。そのため、UCI医療規則に基づき、彼は今年のツールを失格となり、総合6位の成績は剥奪されてしまった。

しかし、トラマドールの使用に関する競技中の禁止違反は、UCI医療規則に基づくものであり、アンチ・ドーピング規則違反には当たらない。さらにキンタナの違反は初めてだったため資格停止処分などは下されず、彼はレースに参加する事ができる。

キンタナは8月19日に開幕するスペインのブエルタ・ア・エスパーニャ(UCIワールドツアー)への参加を予定している。

UCI公式サイト