ジャパン・カップBMXレーシング2022 男子は島田遼、女子は酒井亜樹がタイトル獲得
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日本自転車競技連盟が主催となった「ジャパン・カップ BMXレーシング2022」ならびに「JOC ジュニアオリンピックカップ BMXレーシング2022」が、大阪府岸和田市にて開催された。
昨年初開催となったBMXレーシング種目の本大会第2回目を迎え、会場は数年ぶりの公式戦開催となる岸和田市サイクルピア岸和田BMXコースにて行われた。
「ジャパン・カップ・BMXレーシング2022」、「JOC ジュニアオリンピックカップ BMXレーシング2022」でのタイトル決定にふさわしいテクニカルなコースとなった本大会会場では、エリートカテゴリーの選手からキッズクラスまで白熱のレースが繰り広げられた。
初日のジャパンカップでは、チャンピオンシップカテゴリー男子にて本大会開場を活動拠点としていた島田遼(GAN TRIGGER)が、先週末に獲得したアジア選手権でのタイトルに続き、今大会でも優勝を飾った。
女子は本大会会場がホームコースであり、岸和田市出身の、酒井亜樹(DEUX ROUES ELITE TEAM)が2年連続となるジャパン・カップのタイトルを持ち帰った。
大会2日目のJOCジュニアオリンピックカップでは、国内トップレベルの5 −16歳までのライダーが、大会タイトルならびに来年の世界大会「UCIワールドチャレンジ」への出場切符をかけての激しいレース展開が多く見られる大会となった。
上記2つの大会を通して、将来の日本人トップ選手の輩出と、国内の強化レベル向上に繋げている。また、本大会では多くの新規ファン獲得にむけた取り組みとして、演出面やホスピタリティーの向上にも努め、将来的に選手が長く活躍可能な場の提供を目指す。
チャンピオンシップ男子は島田遼が初タイトル獲得
決勝レース:本大会は男女ともにチャンピオンシップレベルにあたるジュニア、 Under23、エリートの 3カテゴリーが統合にて開催され、国内トップレベルの選手が一堂に会すため、全日本選手権とは異なるものの、国内トップを決める一戦となった。
予選から、大会前週にアジア選手権タイトルを獲得したばかりの島田遼(GAN TRIGGER)と、初代タイトルを獲得している増田優一(大阪体育大学)が好調をアピールし、それぞれ準決勝を1、2番タイムにて決勝へ進出した。
決勝では一番インコースを選択した島田が先頭に立ちレースをリード。 2番手には現在コーチなども兼業している吉村樹希敢(GAN TRIGGER)が、元日本チャンピオンと先輩の意地をかけて猛追する展開に。
レースは終始順位は変わらず、島田が第2回大会のタイトルを獲得した。2位には僅差で吉村が入り、3位にはジュニア1年目で若手17歳の、アジア選手権でもジュニアタイトルを獲得した木内彪凱が表彰台を獲得した。昨年覇者の増田は、スタートでのミスが響き4位でレースを終えた。
優勝した島田遼のコメント:
「久しぶりの参戦であった国内大会で、特徴的なコースの攻略や、会場の雰囲気などプレッシャーのかかる大会でしたが、アジア選手権同様にスタートをしっかり決めることができて勝ち切れたことは嬉しく、さらなる自信に繋がりました。自身のチームも応援してもらえっている T oyoTiresがトップスポンサーになっている大会でもあり、チームメイトの吉村樹希敢君と 1−2フィニッシュを決められ、最高の 1レースになりました。」
チャンピオンシップ女子は酒井亜樹が大会2連覇!
決勝レース:3レース合計ポイントにて争われた女子チャンピオンシップには、先日の世界選手権大会 Under23カテゴリーにて4位を獲得した丹野夏波(早稲田大学)をはじめ、前年度覇者であり全日本チャンピオンの地元開催となる酒井亜樹(DEUX ROUES ELITE TEAM)、そして同じく地元岸和田出身で、ジュニアアジアチャンピオンである西村寧々花など、国内トップ勢が集結した。
レースは1−2本目共に、酒井が1位を取り、丹野、西村と続いた。3レース目でも、スタートを決めた酒井が逃げ切り、2年連続でのジャパン・カップタイトルを獲得した。2位には終始追走が続き、トップに出るチャンスをつかめなかった丹野、3位に入った西村は最終ヒートを 4位で終えて悔しい表情を見せた。
優勝した酒井亜樹のコメント:
「ここ数カ月、この大会に照準をあわせてホームコースであり、大会会場であるサイクルピア岸和田BMXでトレーニングを重ねてきました。パフォーマンスにアップダウンがあり苦しいシーズン前半ではありましたが、大会に近づくにつれて調子も上がってきて、最高の形で優勝できてとても嬉しいです。このコースで BMXレーシングに出会い、たくさんサポートして頂いている皆さんの前でいろんな感情の中でのレースでしたが、次の全日本選手権に向けてもより一層頑張ろうと思える大会でした。応援ありがとうございました。」
JOCジュニアオリンピックカップは105人がエントリー
下は 5歳から上は 16歳まで、男女合計105人のエントリーが集まった本大会。各クラス、テクニカルなセクションが多く連なる本大会コースにて、小さカラダから華麗なジャンプが繰り出され、夏休みシーズン最後にふさわしい大会となった。
将来のトップサイクリストを担う幼少期の選手から、最終カテゴリーとなる15−16歳クラスは、次なるステップであるジャパン・カップにて活躍する可能性が溢れる熱いレースの数々であった。他の自転車種目であるトラック、マウンテンバイクに続き BMXレーシングでも本大会を継続し、国内競技レベル向上に努めていく。
■大会名:
ジャパン・カップ・BMXレーシング2022(8月27日(土))
JOC ジュニアオリンピックカップ BMXレーシング2022(8月28日(日))
■場所:
大阪府岸和田市・サイクルピア岸和田 BMXコース(〒596-0006大阪府岸和田市春木若松町22-38)
■大会情報大会ウェブサイト:
https://bmxracing.jp/