ブエルタ・ア・エスパーニャ2022 超級頂上ゴールの第15ステージはアレンスマンが初優勝

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スペインで開催中の第77回ブエルタ・ア・エスパーニャ(UCIワールドツアー)は、9月4日に南部アンダルシア州ハエン県のマルトスから、グラナダ県のアルト・オヤ・デ・ラ・モラ(シエラ・ネバダ)までの149.6kmで、超級頂上ゴールの第15ステージを競い、オランダのティメン・アレンスマン(チームDSM)が独走で逃げ切り、グランツールで区間初優勝した。
 

vuelta2022

■22歳のアレンスマンがグランツール区間初優勝した (©SprintCycling)

 
区間2位は1分23秒遅れでスペインのエンリク・マス(モビスターチーム)、3位は1分25秒遅れでコロンビアのミゲルアンヘル・ロペス(アスタナ・カザクスタン チーム)だった。

総合リーダーのラ・ロハを着たベルギーのレムコ・エヴェネプール(クイックステップ・アルファヴィニル チーム)は、ゴール目前でプリモシュ・ログリッチ(ユンボ・ヴィスマ)のアタックに付いて行けず、ログリッチより15秒遅れてゴール。彼は総合首位の座を守ったが、総合2位のログリッチとのタイム差は1分34秒になった。

第15ステージは145選手が出走。最初に上ったカテゴリー3の峠で、29人の大きな逃げ集団が形成され、総合成績が最も上位だったのは、9分14秒遅れで総合11位のアレンスマンだった。33.8kmの山頂は山岳賞ジャージを着たジェイ・ヴァイン(アルペシン・ドゥクーニンク)が先頭で通過し、メイン集団とのタイム差は4分開いていた。

ゴールまで残り78kmで、先頭の逃げ集団からローソン・クラドック(チームバイクエクスチェンジ・ジェイコ)がアタックし、単独で先頭を逃げ続けたが、残り42kmのアルト・デル・プルチェ(カテゴリー1)の頂上目前でヴァインに追い越された。2人は最後のアルト・オヤ・デ・ラ・モラの登坂が始まる前に、追走グループに吸収された。

22.3km続くシエラ・ネバダのアルト・オヤ・デ・ラ・モラのふもとで、先頭の逃げ集団からマルク・ソレル(UAEチーム・エミレーツ)がアタックし、単独で最後の坂を上り始めた。3分後方のメイン集団ではユンボ・ヴィスマが攻撃を開始し、総合争いの戦いが始まった。

先頭のソレルはゴールまで残り7kmでアレンスマンに追いつかれ、一緒にゴールを目指す事はできなかった。アレンスマンはこの日の逃げ集団で唯一生き残り、今年のブエルタで最高峰(標高2512m)の頂上ゴールでグランツール区間初優勝を果たした。

ラ・ロハのグループでは、アルト・オヤ・デ・ラ・モラの中盤でロペス、マスがアタックしたが、エヴェネプールとログリッチはベン・オコナー(AG2R・ラモンディアル)と一緒にゴールを目指した。区間2位で6秒のボーナスタイムも獲得したマスは、総合でエヴェネプールとのタイム差を2分1秒に縮める事ができた。

9月5日は最後の休養日となり、6日からはいよいよ最終週がスタートする。

■区間初優勝したアレンスマンのコメント
「信じられない。実感するのには本当に時間がかかる。ブエルタのクイーンステージでなんて信じられない。みんながこのステージについて話していた。正直言って、ステージ中はすごく調子が良いとは感じていなかったが、明らかに他の選手たちはもっと調子が悪そうだった。1人になった時、コーチのマット・ウイルソンの無線を聞くのは止めた。ブッシュする事だけを考え続け、400ワット以上でプッシュした。それは十分で、信じられないよ」

 
■第15ステージ結果

[9月4日/マルトス~アルト・オヤ・デ・ラ・モラ(シエラ・ネバダ)/149.6km]
1. THYMEN ARENSMAN (TEAM DSM / NED) 04h 17′ 17”
2. ENRIC MAS (MOVISTAR TEAM / ESP) + 01′ 23”
3. MIGUEL ANGEL LOPEZ )ASTANA QAZAQSTAN TEAM / COL) + 01′ 25”
4. JAY VINE (ALPECIN – DECEUNINCK / AUS) + 01′ 30”
5. PRIMOŽ ROGLIČ (JUMBO – VISMA / SLO) + 01′ 44”
6. BEN O’CONNOR (AG2R CITROEN TEAM /AUS) + 01′ 44”
7. JUAN AYUSO PESQUERA (UAE TEAM EMIRATES / ESP) + 01′ 55”
8. JAI HINDLEY (BORA – HANSGROHE / AUS) + 01′ 55”
9. LOUIS MEINTJES (INTERMARCHE – WANTY – GOBERT MATERIAUX / RSA) + 01′ 55”
10. REMCO EVENEPOEL (QUICK-STEP ALPHA VINYL TEAM / BEL) + 01′ 59”

■第15ステージまでの総合成績
1. REMCO EVENEPOEL (QUICK-STEP ALPHA VINYL TEAM / BEL) 56h 40′ 49”
2. PRIMOŽ ROGLIČ (JUMBO – VISMA / SLO) + 01’ 34”
3. ENRIC MAS (MOVISTAR TEAM / ESP) + 02’ 01”
4. JUAN AYUSO PESQUERA (UAE TEAM EMIRATES / ESP) + 04′ 49”
5. CARLOS RODRIGUEZ CANO (INEOS GRENADIERS / ESP) + 05′ 16”
6. MIGUEL ANGEL LOPEZ )ASTANA QAZAQSTAN TEAM / COL) + 05′ 24”
7. JOAO PEDRO GONÇALVES ALMEIDA (UAE TEAM EMIRATES / POR) + 07′ 00”
8. THYMEN ARENSMAN (TEAM DSM / NED) + 07′ 05”
9. BEN O’CONNOR (AG2R CITROEN TEAM /AUS) + 08′ 57”
10. JAI HINDLEY (BORA – HANSGROHE / AUS) 11′ 36”

[各賞]
■ポイント賞:MADS PEDERSEN (TREK – SEGAFREDO / DEN)
■山岳賞:JAY VINE (ALPECIN – DECEUNINCK / AUS)
■新人賞:REMCO EVENEPOEL (QUICK-STEP ALPHA VINYL TEAM / BEL)
(※第16ステージは JUAN AYUSO PESQUERA (UAE TEAM EMIRATES / ESP) が着用)
■チーム成績:UAE TEAM EMIRATES (UAE)
■敢闘賞: G LAWSON CRADDOCK (TEAM BIKEEXCHANGE-JAYCO / USA)

 

ブエルタ・ア・エスパーニャ公式サイト

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