窪木一茂コメント 男子スクラッチで日本人初の銀メダル獲得!2022トラック世界選

10月12日から16日まで5日間の日程でフランスで開催されているTissot UCIトラック世界選手権。大会二日目に開催された男子スクラッチ(15km/60周)でリオ五輪オムニアム日本代表の窪木一茂が同種目日本人初となる銀メダルを獲得した。昨年の世界選手権で窪木は5位入賞を果たしたが、その成績を上回る活躍で、世界チャンピオン獲得も射程に捕らえた。

2022トラック世界選 窪木一茂

2022トラック世界選 窪木一茂

パリ郊外サン=カンタン=アン=イブリーヌで開幕した2022年のトラック世界選手権はパリ五輪が開催されるナショナルヴェロドロームにて、男女各11種目で世界王者をかけた闘いが繰り広げられている。2024年に控えるパリ五輪に向けて、出場枠に関わる五輪ポイントの付与対象外の大会ながら、各国当然パリ五輪を見据えた布陣で挑む。

全60周、15kmの男子スクラッチは各国代表23名がスタート。終盤に入るとペースが加速し、集団は一列棒状に長く伸びた。そして去年チャンピオンのドナバン・グロンディン(フランス)ら有力選手による強烈なアタックがかかると数名の選手が先行する場面も見られたが、決定的な動きは生まれず、10名ほどに絞られた集団でのスプリント勝負に持ち込まれた。

そして集団内の好位置をキープした窪木は外側から仕掛け、3着となったロイ・イーフティング(オランダ)と写真判定の僅差ながら、素晴らしい加速をみせて2着でフィニッシュ。銀メダル獲得の快挙となった。優勝はディラン・ビビック(カナダ)。

冷静にレースを進め、最終盤で集団にしっかりと残った窪木は「力はあったが、フランスが動くのを待って仕掛けたことが反省点。自力で行けば良かった。自分でもがいていけば、後ろを離してフィニッシュできたかもしれないと思うほど、脚はあった」と悔しさを滲ませながら振り返った。

2022トラック世界選 窪木一茂

2022トラック世界選 窪木一茂

2022トラック世界選 窪木一茂

2022トラック世界選 窪木一茂

2022トラック世界選 窪木一茂

2022トラック世界選 窪木一茂

 

窪木一茂のコメント:
「勝つことができなくて悔しい。展開としてはとてもよく最後まで脚をためることができた。コンディションはすごくよいと感じていし、体が動いて良かった。

今大会はマディソンが本命なので、明日からも気持ちを引き締めて頑張りたい。今村選手のオムニアムも彼がストレスなく挑めるように応援していきたい。

今回は競輪でのスピードが余裕を生んだと感じた。競輪選手になったこと、それがターニングポイントになったと思う。今回、冷静にレースを見れてメダルを獲得できたことはパリに向けての自信になる」

2022トラック世界選 窪木一茂

2022トラック世界選 窪木一茂

 

【大会概要】
大会名:Tissot UCI Track World
大会日程:2022年10月12日(水)〜10月16日(日)
開催地:France・Saint-Quentin-en-Yvelines(フランス・サン=カンタン・アン・イブリーヌ)
会場:Velodrome National
Place de la Paix C.leste, 78180 Montigny-le-Bretonneux, France

大会ページ
https://www.uci.org/competition-details/2022/PIS/63483