佐藤水菜コメント 女子ケイリンで銀メダル獲得!2022トラック世界選

10月12日から16日までフランス・パリ郊外で開催されたTissot UCIトラック世界選手権。

大会5日目、最終日に開催された女子ケイリンで佐藤水菜が銀メダルを獲得! 昨年大会の銀メダルに次ぐ、自身2つ目のメダル獲得、また日本チームとしても今大会、窪木一茂の男子スクラッチに続く2つ目の銀メダル獲得となった。

2022トラック世界選 女子ケイリン

2022トラック世界選 女子ケイリン

佐藤は第1回戦3位にて敗者復活戦に挑み、その後の敗者復活戦、1/4決勝、準決勝をすべて首位で通過する。

そして迎えた決勝では、最後尾から順位を上げていき、残り2周回は昨年の同種目覇者であるレアソフィー・フリードリヒ(ドイツ)が先頭に立ち、佐藤が追い上げて左右に並ぶような形で二番手に着く。

最終周回では「バックストレートで前に出たかった」と話すが、わずかにフリードリヒが先行する形で第3コーナーを通過。懸命に先頭をめざした佐藤だが、ホームストレートに戻ってもその差はわずかに縮まり切らず、フリードリヒが女子ケイリンの二連覇を果たし、佐藤は大きな悔しさを滲ませながら、二大会連続の銀メダル獲得となった。3位はステフィ・ファン・デル・ピート(オランダ)。

2022トラック世界選 女子ケイリン

2022トラック世界選 女子ケイリン

2022トラック世界選 女子ケイリン

2022トラック世界選 女子ケイリン

2022トラック世界選 女子ケイリン

佐藤水菜のコメント:
「ケイリンは得意種目。初戦(第1回戦)で一度負けてしまって、少し緊張したり、落ち込んだりしたけれど、そこからうまく気持ちを切り替えて、決勝まではいい感じで上がれたと思う。今年こそは!という気持ちがあったし、いいポジションにいたので、どうにか気持ちで勝ちたかったんですが、やっぱり彼女(フリードリヒ)は強かったです。

気持ちは強くもっていたけど、彼女が一枚上手だった。正直、記憶もないし、周回板を見ている余裕もないけど、ジャンを聞いて、あと一周だからこそ、もっと加速してバックでは前に出たかった。あとちょっと、あとちょっと頑張れていれば、前に出れていたと思うし、そうしたら今年こそはアルカンシェルを着れていたと思う。フリードリヒは、去年はゴール前、後ろを振りかえって勝ちを確信する余裕があったけど、今年はもっといい勝負ができた。終わった直後は悔しさいっぱいだった。それほど自分が強くなっている証でもあると思う。また気持ちを切り替えていきたい。

今後の目標は、まずはチームスプリントでオリンピックの枠を取るのが一番。チームスプリントのタイムを底上げして3人でオリンピックを狙っていきたい。個人種目ならスプリントもあとちょっと伸びるはずだし、ケイリンでは頂点が見えているもう一段階、二段階、底上げして、来シーズン頑張りたい。来年こそは真ん中に日本の国旗を立てて、国歌を流したいです」

2022トラック世界選 女子ケイリン

 

なお同日開催の男子マディソン(50km/200周)では窪木一茂、今村駿介ペアが7位入賞。2人は120周回目のスプリントに向けて、単独でアタックを仕掛けてスプリントポイントを首位通過、その後も先行を続けて集団のラップに成功し暫定2位に浮上するも、強豪国の強烈な追い上げにより、最終順位を7位とした。

2022トラック世界選 男子マディソン

 

【大会概要】
大会名:Tissot UCI Track World
大会日程:2022年10月12日(水)〜10月16日(日)
開催地:France・Saint-Quentin-en-Yvelines(フランス・サン=カンタン・アン・イブリーヌ)
会場:Velodrome National
Place de la Paix C.leste, 78180 Montigny-le-Bretonneux, France

大会ページ
https://www.uci.org/competition-details/2022/PIS/63483