ツール・ド・フランス2024は南仏ニースの個人TTで閉幕

  • photo A.S.O./ Pauline BALLET

パリ五輪が開催される2024年のツール・ド・フランス(UCIワールドツアー)は、首都パリではなく南仏のニースで閉幕し、最終日には個人タイムトライアルが行われることになった。
 

Tour de France2024

■2024年のツール・ド・フランスは首都パリではなく南仏のニースで閉幕する (photo : A.S.O./Pauline BALLET)

 
ツール・ド・フランスは1903年に誕生して以来、最終目的地は首都パリかその近郊と決まっており、1975年からはシャンゼリゼ大通りでゴールするのが定番となっていた。しかし、2024年は直後に開幕する五輪のための物流上の問題があり、これを回避するためにツールは初めてパリから遠く離れた南仏のニースで閉幕する事になった。

2024年のツールは7月21日に閉幕し、パリ五輪は26日に開幕する。

“太陽へと向かうレース”と呼ばれる3月のパリ〜ニース(UCIワールドツアー)でもおなじみのニースは、すでに1906年からツールのコースになっており、1981年と2020年にはグラン・デパール(開幕地)にもなった。

さらに、ニースで行われる最終ステージが個人タイムトライアルになるというビッグニュースも発表された。ツールは1989年にシャンゼリゼ大通りで競われた最終日の個人タイムトライアルで、マイヨ・ジョーヌを着た地元フランスのローラン・フィニョンが、米国のグレッグ・レモンにたった8秒差で逆転負けして以来、最終日に個人タイムトライアルは行っていなかった。

ニースが最終日になるということは、その前日にはニース近郊の峠で山岳ステージが設定されるため、主催者は総合優勝争いが最終日の個人タイムトライアルにまでもつれ込む事を期待している。

ツール・ド・フランス公式サイト

◆サイスポ・ニュース:
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