ジロ・デ・イタリア2023のマリア・ローザ発表
ジロ・デ・イタリア(UCIワールドツアー)を主催するRCSスポルトは12月5日に、来年5月に開催する106回大会のマリア・ローザを発表した。
ジロのリーダーシップのシンボルであるバラ色の総合リーダージャージ『マリア・ローザ』は、デザインと製造をカステリが手掛け、2023年バージョンはモダンでデジタルなスタイルになった。素材にはリサイクルが可能でサステナブルなシティップの生地が使用されている。マリア・ローザのスポンサーは、来年もエネルが務める。カステリ社は2026年までジロとのパートナーシップ契約を更新した。
マリア・ローザの発表会は先週行われる予定だったが、ダヴィデ・レベッリンの訃報で延期になっていた。
ジロ・デ・イタリアは1909年に創始したが、総合リーダージャージのマリア・ローザは1931年から導入され、最初に袖を通したのはイタリアのレアルコ・グエッラだった。リーダージャージの色は、主催紙である『ラ・ガゼッタ・デッロ・スポルト』の新聞紙の色に由来する。
105回の歴史でマリア・ローザを最も多く獲得したのは、5回総合優勝したベルギーのエディ・メルクスで78枚、次いで地元イタリアのフランチェスコ・モゼールが57枚、ジーノ・バルタリが50枚。1931年から現在まで、260人の選手たちが少なくとも1度はマリア・ローザを手中に収めている。
シーズン最初のグランツールとなる来年のジロ・デ・イタリアは、5月6日(土)にイタリア中部アブルッツォ地方で開幕し、28日(日)に首都ローマでフィナーレを迎える。
今年グランツールの1戦であるブエルタ・ア・エスパーニャ(UCIワールドツアー)で総合初優勝した、現世界チャンピオンのレムコ・エヴェネプール(クイックステップ・アルファヴィニル チーム/ベルギー)は、先月末に来シーズンはジロに参加すると発表した。
■RCSメディアグループのウルバーノ・カイロ会長のコメント
「マリア・ローザはジロ・デ・イタリアのエンブレムだ。1931年の誕生以来、多くのチャンピオンたちが着たお陰で、世界中に認められたシンボルになった。マリア・ローザは自転車競技やその他のスポーツと同様に、長年に渡って進化してきた。
今日、我々はこの事に付随し、プレステージを与える3つ企業について言及する。カステリは、過去にそのブランドを既に多くのジロ勝者と関連させていた歴史的なブランドだ。そしてエネルは8年間、そのトップスポンサーであり続け、シティップはリサイクル可能でサステナブルな生地を生産する。我々はこのブランドの仲間たちと共に、最高レベルの製品を提供できると、私は確信している」