2023年シーズンのUCIワールドチーム&UCIプロチーム発表
国際自転車競技連合(UCI)は12月12日に、2023年シーズンのUCIワールドチーム(ファースト・ディビジョン)と、UCIプロチーム(セカンド・ディビジョン)に登録されたチームを発表した。
男子チームのUCIワールドツアー・ライセンスは3年の期限で発給され、来シーズンは新たなライセンスが発給される年となる。これを希望したのは上限の18チームに対して21チームだった。
ライセンス委員会はUCI規則に従い、様々な基準(倫理、財政、管理、組織)に関して受理した書類を全て検討した結果、2023年から2025年までのUCIワールドツアー・ライセンスを以下の18チームに発給し、UCIワールドチームとして登録した。
[UCIワールドチーム(ファースト・ディビジョン) 全18チーム]
AG2R CITROEN TEAM (ACT – FRA)
ALPECIN-DECEUNINCK (ADC – BEL) ※UCIプロチームから昇格
ASTANA QAZAQSTAN TEAM (AST – KAZ)
BAHRAIN VICTORIOUS (TBV – BRN)
BORA – HANSGROHE (BOH – GER)
COFIDIS (COF – FRA)
EF EDUCATION – EASYPOST (EFE – USA)
GREENEDGE CYCLING (BEX – AUS) ※チームバイクエクスチェンジ・ジェイコから名称変更
GROUPAMA – FDJ (GFC – FRA)
INEOS GRENADIERS (IGD – GBR)
INTERMARCHÉ – CIRCUS – WANTY (ICW – BEL) ※アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオーから名称変更
JUMBO-VISMA (TJV – NED)
MOVISTAR TEAM (MOV – ESP)
SOUDAL QUICK-STEP (SOQ – BEL) ※クイックステップ・アルファヴィニル チーム から名称変更
TEAM ARKEA – SAMSIC (ARK – FRA) ※UCIプロチームから昇格
TEAM DSM (DSM – NED)
TREK – SEGAFREDO (TFS – USA)
UAE TEAM EMIRATES (UAD – UAE)
(カッコ内はチームのUCIコードと登録国籍コード)
※オランダのチームDSMは、ライセンスの2年目と3年目について、財務基準に関する追加書類をシーズン中に提出することが条件となっている。
アルペシン・ドゥクーニンクとチームアルケア・サムシックがUCIワールドチームに昇格
UCIプロチームからUCIワールドチームに昇格を果たしたのは、オランダのマテュー・ファンデルプールが所属するベルギーのアルペシン・ドゥクーニンクと、フランスのチームアルケア・サムシックの2チームだった。ノルウェーのウノエックス プロサイクリングチームは、スポーツの基準を満たしていないと判断された。
UCIは今回から『降格/昇格システム』を導入し、2020年から2022年までの3シーズンのUCIワールドランキングのチームランキングのポイントを累計したランキングを『スポーツの基準』として適用する決定を下していた。
2023年から2025年までのUCIワールドツアー・ライセンスには、上限の18チームを上回る21チームが発給を希望したため、UCI規則に従い、チームはこの『スポーツの基準』で評価され、基準を満たしていなかった以下の3チームは、来季UCIプロチームとして登録されることになった。
ISRAEL PREMIER TECH (IPT – ISR)
LOTTO DSTNY (LTD – BEL)
UNO-X PRO CYCLING TEAM (UXT – NOR)
『スポーツの基準』となった3シーズンのチームランキングで、アルペシン・ドゥクーニンクとチームアルケア・サムシックは上位18チームに入っていたが、ロット・デスティニー(ベルギー)は19位、イスラエル・プルミエテック(イスラエル)は20位で、今回の発表前からディビジョン2(UCIプロチーム)への降格は確実だと報じられていた。
UCIプロチームは18チーム
2023年シーズンのUCIプロチームには、申請を出していた15チームが登録され、UCIワールドチームに登録できなかった3チームと合わせて18チームが登録を完了した。今シーズンまでUCIプロチームのB&Bホテルズ・KTMを率いていたジェローム・ピノーが立ち上げた新プロジェクト『PARIS CYCLING CITY』は、ライセンス委員会が登録を拒否している。
ピノーの新チームには、クイックステップ・アルファヴィニル チームとの契約が今シーズンで終了する英国のマーク・カヴェンディッシュが移籍するという噂があった。彼はまだ来シーズンの移籍先が決まっていない。
フランスのB&Bホテルズ・KTMの他にも、ジャンニ・サビオが率いるイタリアのドローンホッパー・アンドローニジョカットリが、UCIプロチームとしての登録を行うことができなかった。
[UCIプロチーム(セカンド・ディビジョン) 全18チーム]
BINGOAL WB (BWB – BEL)
BOLTON EQUITIES BLACK SPOKE (BEB – NZL) ※UCIコンチネンタルチームから昇格
BURGOS-BH (BBH – ESP)
CAJA RURAL-SEGUROSRGA (CJR – ESP)
EOLO-KOMETA CYCLING TEAM (EOK – ITA)
EQUIPO KERN PHARMA (EKP – ESP)
EUSKALTEL – EUSKADI (EUS – ESP)
GREEN PROJECT-BARDIANICSF-FAIZANE’ (GBF – ITA) ※バルディアーニ・CSF・ファイザネから名称変更
HUMAN POWERED HEALTH (HPM – USA)
ISRAEL PREMIER TECH (IPT – ISR)
LOTTO DSTNY (LTD – BEL)
Q36.5 PRO CYCLING TEAM (Q36 – SUI) ※UCIコンチネンタルチームから昇格
TEAM CORRATEC (COR – ITA) ※UCIコンチネンタルチームから昇格
TEAM FLANDERS – BALOISE (TFB – BEL) ※スポルトヴラーンデレン・バロワーズから名称変更
TEAM NOVO NORDISK (TNN – USA)
TOTALENERGIES (TEN – FRA)
TUDOR PRO CYCLING TEAM (TUD – SUI) ※UCIコンチネンタルチームから昇格
UNO-X PRO CYCLING TEAM (UXT – NOR)
(カッコ内はチームのUCIコードと登録国籍コード)
2023年シーズンのUCI女子ワールドチームは15チーム
2023年シーズンは、2020年に新設されたUCI女子ワールドチームのライセンス周期の最初の最終年になる。上限が15枠のライセンスは、2020年から段階的に割り当てられ、2022年シーズンは14チームがライセンスを取得してUCI女子ワールドチームになった。その14チーム全てが、2023年シーズンの登録を完了した。
2023年のUCI女子ワールドツアー・ライセンスは、新たに3チームが発給を希望し、新設以来初めて上限を上回った。UCIはこれを「女子サイクリングの魅力を示している」と喜んでいた。ライセンス委員会はUCI規則に従い、様々な基準(倫理、財政、管理、組織)に関して受理した書類を全て検討した結果、ライセンスの最後の1枠をベルギーのフェニックス・ドゥクーニンクに1年間の期限で発給した。
これで来シーズンのUCI女子ワールドチームは、上限の15チームが登録を完了ししている。
UCI女子ワールドツアー・ライセンスの次の周期は、男子のUCIワールドツアー・ライセンスと足並みを揃えるために、2024年と2025年の2年間になり、2026年からは3年間になる。
[UCI女子ワールドチーム]
・UCI女子ワールドツアー・ライセンスを既に保有し、UCIが直接登録を行った13チーム
CANYON//SRAM RACING (CSR – GER)
EF EDUCATION – TIBCO – SVB (TIB – USA)
FDJ-SUEZ (FST – FRA)
GREENEDGE CYCLING (BEX – AUS)
HUMAN POWERED HEALTH (HPW – USA)
LIV RACING TEQFIND (LIV – NED)
MOVISTAR TEAM WOMEN (MOV – ESP)
TEAM DSM (DSM – NED)
TEAM JUMBO VISMA (JVW – NED)
TEAM SD WORX (SDW – NED)
TREK – SEGAFREDO (TFS – USA)
UAE TEAM (UAD – UAE)
UNO-X PRO CYCLING TEAM (UXT – NOR)
・UCI女子ワールドツアー・ライセンスを既に保有し、ライセンス委員会が登録を決定した1チーム
ISRAEL PREMIER TECH ROLAND (CGS – SUI)
・ライセンス委員会が2023年のUCI女子ワールドツアー・ライセンスを発給し、新規で2023年シーズンのUCI女子ワールドチームになった1チーム
FENIX-DECEUNINCK (FED – BEL)
(カッコ内はチームのUCIコードと登録国籍コード)