南半球のオーストラリアで、1月17日に2023年シーズンＵＣＩワールドツアー初戦のサントス・ツアー・ダウンアンダーが開幕した。
 

■オーストラリアのツアー・ダウンアンダーでプロローグが行われたのは初めてだった (photo : Zac Williams / ©EF Education-EasyPost)

 
初日はあいにくの雨となったアデレードのリバー・トーレンズで、大会史上初めてプロローグが競われ、イタリアのアルベルト・ベッティオール（ＥＦエデュケーション・イージーポスト）が優勝し、オーカーオレンジの総合リーダージャージを獲得した。

半数以上の選手たちが雨の影響を受けたプロローグで、ベッティオールは影響が少なかった序盤の４番目にスタートし、全力を出し切る事ができた。

区間2位は8秒差で米国のマグナス・シェフィールド（イネオス・グレナディアズ）、3位は10秒差でデンマークのユリウス・ヨハンセン（アンテルマルシェ・シルキュス・ワンティ）だった。

ツアー・ダウンアンダーは新型コロナウイルス感染症（COVID-19）のパンデミック（世界的な大流行）の影響で、2021年と2022年が中止になり、３年ぶりで第23回大会を開催する事ができた。今大会にはＵＣＩワールドチーム18チームと、ＵＣＩプロチームのイスラエル・プルミエテック（イスラエル）、オーストラリア・ナショナルチームの全20チームが参加している。

プロローグではＴＴバイクではなく通常のロードバイクが使用されたが、選手たちはエアロヘルメット、スキンスーツ、ＴＴ用ホイールを使用する事ができた。

■初日プロローグを制したベッティオールのコメント
「ボクは本当にラッキーだと感じている。と同時に自分がうまくやれるだろうと思っていた。とりわけプロローグでは、より優れた選手たちがいるが、最終的にはオーストラリアの天気がボクを手助けしてくれた。チーム全員が最高のサポートを提供してくれた努力に本当に感謝している」
 

■序盤にスタートしたベッティオールがプロローグを制し、最初の総合リーダーになった (photo : Zac Williams / ©EF Education-EasyPost)

■プロローグ 結果
［1月17日／リバー・トーレンズ（アデレード）／5.5km］
1. Alberto BETTIOL (EF EDUCATION – EASYPOST / ITA) 06’19”
2. Magnus SHEFFIELD (INEOS GRENADIERS / USA) +8”
3. Julius JOHANSEN (INTERMARCHE – CIRCUS – WANTY / DEN) +10”
4. Kaden GROVES (ALPECIN-DECEUNINCK / AUS) +11”
5. Samuel GAZE (ALPECIN-DECEUNINCK / NZL) +11”
6. Hugo PAGE (INTERMARCHE – CIRCUS – WANTY / FRA) +12”
7. Marius MAYRHOFER (TEAM DSM / GER) +13”
8. Jannik STEIMLE (SOUDAL QUICK-STEP / GER) +13”
9. Jay VINE (UAE TEAM EMIRATES / AUS) +14”
10. Michael MATTHEWS (TEAM JAYCO – ALULA / AUS) +14” 

◆サントス・ツアー・ダウンアンダー公式サイト