ツアー・ダウンアンダー2023第2ステージはデニスが制して総合首位
南半球のオーストラリアで開催中の第23回サントス・ツアー・ダウンアンダー(UCIワールドツアー)は、1月19日にブライトンからヴィクター・ハーバーまでの154.8kmで第2ステージを競い、地元オーストラリアのローハン・デニス(ユンボ・ヴィスマ)が、最後の峠で先行した5人でのゴール勝負を制し、総合優勝した2015年以来の区間優勝を果たした。
区間2位は2秒遅れでオーストラリアのジェイ・ヴァイン(UAEチーム・エミレーツ)、3位には同タイムでスイスのマウロ・シュミット(スーダル・クイックステップ)が入った。
オーカーオレンジの総合リーダージャージを着ていたイタリアのアルベルト・ベッティオール(EFエデュケーション・イージーポスト)は、ゴールまで残り11kmで脚が攣るトラブルに見舞われ、2分13秒遅れでゴール。デニスが総合首位に立った。
第2ステージは前日まで総合2位に付けていたオーストラリアのマイケル・マシューズ(チームジャイコ・アルウラー)が、2回の中間スプリントでボーナスタイムを稼ぎ、総合成績でベッティオールと3秒差になった。しかし、彼は最後の峠でバイクを交換しなければならなくなり、総合争いから脱落してしまった。
最後の峠でヴァインがアタックし、英国のサイモン・イェーツ(チームジャイコ・アルウラー)、オーストラリアのジャイ・ヒンドリー(ボーラ・ハンスグローエ)、シュミット、デニスが合流して5人が集団から先行した。
グランツール優勝経験者が2人加わっていたこの先頭グループから、最後はTTスペシャリストのデニスが単独でアタックし、わずかな差を付けて区間優勝した。彼は10秒のボーナスタイムも獲得した。
■区間優勝して総合首位に立った32歳のデニスのコメント
「ハードだった。あの上りではいつも爆発するんだ。インピーが優勝した2018年のように、前にもあったんだが、正直言ってそれは成功しないと思っていた。ヴァインとイェーツがアタックした時、ボクは危険を犯すつもりはなかった。だからその思いを押し殺し、報われる事を望み、そしてそれは実現した」
■第2ステージ結果
[1月19日/ブライトン~ヴィクター・ハーバー/154.8km]
1. Rohan DENNIS (JUMBO-VISMA / AUS) 4h00’40”
2. Jay VINE (UAE TEAM EMIRATES / AUS) +2”
3. Mauro SCHMID (SOUDAL QUICK-STEP / SUI) +2”
4. Simon YATES (TEAM JAYCO – ALULA / GBR) +2”
5. Jai HINDLEY (BORA – HANSGROHE / AUS) +5”
6. Caleb EWAN (AUSTRALIAN NATIONAL TEAM) +11”
7. Emils LIEPINS (TREK – SEGAFREDO / LAT) +11”
8. Corbin STRONG (ISRAEL PREMIER TECH / NZL) +11”
9. Kaden GROVES (ALPECIN-DECEUNINCK / AUS) +11”
10. Paul PENHOET (GROUPAMA – FDJ / FRA) +11”
59. Michael MATTHEWS (TEAM JAYCO – ALULA / AUS) +2’13”
82. Alberto BETTIOL (EF EDUCATION – EASYPOST / ITA) +2’13”
■第2ステージ後の総合成績
1. Rohan DENNIS (JUMBO-VISMA / AUS) 7h44’41”
2. Jay VINE (UAE TEAM EMIRATES / AUS) +3’’
3. Magnus SHEFFIELD (INEOS GRENADIERS / USA) +12’’
4. Mauro SCHMID (SOUDAL QUICK-STEP / SUI) +13’’
5. Corbin STRONG (ISRAEL PREMIER TECH / NZL) +14’’
6. Hugo PAGE (INTERMARCHE – CIRCUS – WANTY / FRA) +14’’
7. Kaden GROVES (ALPECIN-DECEUNINCK / AUS) +15’’
8. Marius MAYRHOFER (TEAM DSM / GER) +17’’
9. Nikias ARNDT (BAHRAIN VICTORIOUS / GER) +19”
10. Miles SCOTSON (GROUPAMA – FDJ +20”