南半球のオーストラリアで開催中の第23回サントス・ツアー・ダウンアンダー（ＵＣＩワールドツアー）は、1月20日にノーウッドからキャンベルタウンまでの116.8kmで第3ステージを競い、スペインのペリョ・ビルバオ（バーレーン・ヴィクトリアス）が３選手でのゴールスプリントを制して区間優勝した。
 

■スペインのビルバオがバーレーン・ヴィクトリアスに今大会2勝目をもたらした (©SprintCycling)

 
区間2位は英国のサイモン・イェーツ（チームジェイコ・アルウラー）、3位はオーストラリアのジェイ・ヴァイン（ＵＡＥチーム・エミレーツ）だった。

オーカーオレンジの総合リーダージャージを着ていたオーストラリアのローハン・デニス（ユンボ・ヴィスマ）は、最後の坂のふもとで機材故障に見舞われ、自転車を交換しなくてはならなくなり、1分24秒遅れでゴール。前日に総合2位だったヴァインが総合首位になった。
 

■オーカーオレンジの総合リーダージャージを着たデニスは機材故障で遅れ、総合首位の座を失った (©SprintCycling)

 
２カ所目の山岳ポイントが設定されていたチェッカー・ヒルの直前に、アスタナ カザクスタン チームのジャンニ・モスコンとレオナルド・バッソがぶつかって転倒する事故があり、モスコンがリタイアした。彼はこの事故で左鎖骨を骨折してしまった。

逃げが集団に吸収された後、コークスクリュー・ロードを上る最後の坂で、前日同様ヴァインがアタックし、付いていけたのはイェーツとビルバオだけだった。最後はこの３人のゴール勝負になり、ビルバオがチームに今大会2勝目をもたらした。

■区間優勝したビルバオのコメント
「我々はこのレースに本当に良いムードで来ていた。ニール・スティーブンズ（監督）はこのレースに非常に熱心で、彼は母国のレースのために6カ月間準備していた。最終的に我々はここに早く、1月4日に来てトレーニングを行い、暑さとタイムゾーンに適応し、全てのステージをチェックしていた」
 

■昨年ブエルタの頂上ゴール区間で2勝した地元オーストラリアのヴァインが総合首位に立った (©SprintCycling)

 
■第3ステージ結果
［1月20日／ノーウッド〜キャンベルタウン／116.8km］
1. Pello BILBAO (BAHRAIN VICTORIOUS / ESP) 2h48’10”
2. Simon YATES (TEAM JAYCO – ALULA / GBR)
3. Jay VINE (UAE TEAM EMIRATES / AUS)
4. Michael MATTHEWS (TEAM JAYCO – ALULA / AUS) +28”
5. Sven Erik BYSTROM (INTERMARCHE – CIRCUS – WANTY / NOR) +28”
6. Natnael TESFAZION (TREK – SEGAFREDO / ERI) +28”
7. Antonio TIBERI (TREK – SEGAFREDO / ITA) +28”
8. Milan VADER (JUMBO-VISMA / NED) +28”
9. Ben O’CONNOR (AG2R CITROEN TEAM / AUS) +28”
10. Ethan HAYTER (INEOS GRENADIERS / GBR) +28”
47. Rohan DENNIS (JUMBO-VISMA / AUS) +1’24”

■第3ステージ後の総合成績
1. Jay VINE (UAE TEAM EMIRATES / AUS) 10h32’50”
2. Pello BILBAO (BAHRAIN VICTORIOUS / ESP) +15’’
3. Simon YATES (TEAM JAYCO – ALULA / GBR) +16’’
4. Magnus SHEFFIELD (INEOS GRENADIERS / USA) +45’’
5. Mauro SCHMID (SOUDAL QUICK-STEP / SUI) +46’’
6. Ethan HAYTER (INEOS GRENADIERS / GBR) +50’’
7. Sven Erik BYSTROM (INTERMARCHE – CIRCUS – WANTY / NOR) +54’’
8. Antonio TIBERI (TREK – SEGAFREDO / ITA) +58”
9. Ben O’CONNOR (AG2R CITROEN TEAM / AUS) +1’00”
10. Gorka IZAGIRRE (MOVISTAR TEAM / ESP) +1’01”
 
◆サントス・ツアー・ダウンアンダー公式サイト