シクロクロス世界選2023男子エリートはオランダのファンデルプールが優勝
オランダ南部のホーヘルハイデで開催されていた2023UCIシクロクロス世界選手権は、最終日の2月5日に男子エリートのレースを競い、地元オランダのマテュー・ファンデルプール(アルペシン・ドゥクーニンク)が、ベルギーのウァウト・ヴァンアールト(ユンボ・ヴィスマ)を一騎打ちのゴールスプリントで打ち負かし、5度目の世界タイトルを獲得した。
3位には12秒遅れでベルギーのエリ・イーゼルビット(パウエルスサウゼン・ビンゴール)が入った。
昨年ファンデルプールとヴァンアールトが欠場したフェイエットヴィル世界選(米国)で優勝した英国のトーマス・ピドコック(イネオス・グレナディアズ)は欠場し、今大会はスタート前からファンデルプールとヴァンアールトの一騎打ちが予想されていた。
その期待を裏切る事はなく、スタートしてたった3分でファンデルプールが先頭に立ち、応戦したヴァンアールトとのデュエルが始まった。2人は1周目の終わりには既に後続に17秒差を付けていた。10周回の闘いで、両者は何度も攻撃を掛け合ったが、勝負は拮抗し続けた。
ホーヘルハイデのコースは、ファンデルプールの実父で元シクロクロス世界チャンピオンのアドリー・ファンデルプールが設計し、終盤に設置された障害板が勝敗を左右するのではないかと注目されていた。
しかし、ファンデルプールが障害板でヴァンアールトに差を付ける事はなく、勝負はホームストレートのゴールスプリントへに持ち込まれ、後方から先に仕掛けたファンデルプールが圧倒的な強さを見せつけて優勝した。
ファンデルプールのシクロクロス世界選での優勝は、2015年、2019年、2020年、2021年に続いて5度目で、フランスのアンドレ・デュフレス、イタリアのレナート・ロンゴ、スイスのアルベルト・ツヴァイフェルと並んで歴代2位の優勝数になった。歴代1位はベルギーのエリック・ドブラミンクの7勝だ。
■男子エリート 結果
[2月5日/150m+10周x3.2km]
1. VAN DER POEL Mathieu (NED) 1:07:20
2. VAN AERT Wout (BEL)
3. ISERBYT Eli (BEL) +0:12
4. VAN DER HAAR Lars (NED) +0:13
5. VANTHOURENHOUT Michael (BEL) +0:46
6. KUYPERS Gerben (BEL) +0:54
7. VANDEPUTTE Niels (BEL) +0:57
8. SWEECK Laurens (BEL) +0:59
9. MASON Cameron (GBR) +1:08
10. VENTURINI Clement (FRA) +1:30
35. ODA Hijiri (JPN) -4 LAP
[出走:40/完走:31]
男子ジュニアは欧州チャンピオンのビジョーが優勝
男子ジュニアは昨年11月に2022UECシクロクロス・ヨーロッパ選手権で優勝したフランスのレオ・ビジョーが優勝した。2位は11秒遅れでオランダのセナ・レメイン、3位は17秒遅れでベルギーのヨルディ・コルサスだった。
■男子ジュニア 結果
[2月5日/150m+6周x3.2km]
1. BISIAUX Léo (FRA) 43:48
2. REMIJN Senna (NED) +0:11
3. CORSUS Yordi (BEL) +0:17
女子アンダー23はオランダのファンアンローエイが優勝
女子アンダー23は昨年ゴールスプリントで敗れて2位になったオランダのシリン・ファンアンローエイが独走で優勝した。2位は33秒遅れで英国のゾーエ・バックステット、3位は1分32秒遅れでチェコのクリスティナ・ジェマノーヴァだった。
■女子アンダー23 結果
[2月5日/150m+6周x3.2km]
1. VAN ANROOIJ Shirin (NED) 45:53
2. BACKSTEDT Zoe (GBR) +0:33
3. ZEMANOVÁ Kristýna (CZE) +1:32
27. ISHIDA Yui (JPN) +6:47
32. OKURA Kokoro (JPN) -2 LAP