JCL TEAM UKYO4選手が25位以内に ツアー・オブ・オマーン2023 第1ステージ

ツアー・オブ・オマーン2023 第1ステージはAl Hazm城をスタートし、下り基調にマスカット国際空港へゴールする147.5㎞で行われた。途中、60㎞と101㎞地点にスプリントポイント、92㎞地点に山岳ポイントが設けられ、ボーナスタイムやMOST ACTIVE RIDER賞を狙った攻撃も予想される。

JCL TEAM UKYOは前日のマスカット・クラシックでの選手の疲労を考慮し、山本大喜の総合上位獲得、そしてこの第1ステージをスプリンターのレイモンド・クレダーで勝負する作戦でスタートした。

ツアー・オブ・オマーン2023 第1ステージ JCL team UKYO

レースはスタート直後から3人の逃げが発生。トレンガヌのJeroen MEIJERS、ブルゴスBHのRodrigo ALVAREZ RODRIGUEZ、オマーン・ナショナルチームのSaid AL RAHBIのリードアウトは最大で2分40秒まで開く。プロトンがこの逃げを容認して距離を保っているため、JCL TEAM UKYOは後半に備えて待機する

60km地点のスプリントポイントに向けては、アスタナとスーダル・クイックステップの牽引で一時差が縮まるが、各チームの思惑がズレたことで再びタイム差が戻る。92㎞の山岳ポイントでプロトンとのギャップが40秒まで詰まると、トレンガヌのJeroen MEIJERSが2人をおいて独走に持ち込む。力強く踏み続ける走りで山岳をトップで抜けると、独走で再びタイム差を広げ始める。

ここでプロトンは彼を吸収することで集団が活性化する展開を考慮し、終盤で吸収しスプリント勝負に持ち込む流れを組む事を選んだ。そして、いよいよレースがゴールへ近づくと各チームの熾烈なポジション争いがはじまる。

ハイスピードの展開で、アスタナとUAEチーム・エミレーツのトレインが先頭付近で目立つなか、JCL TEAM UKYOも武山と石橋でクレダーを良いポジションへエスコートする。独走していたジェロイェンを吸収したプロトンは残り3㎞、海からの横風に内陸に寄りながらトップスピードにギヤが掛かる。

クレダーの前にはプラデス、最終コーナー手前を岡がアプローチするも、ハイスピード下であちこちで接触、ブレーキングが起こり流れが混沌となる。 あっという間にポジションを奪われる熾烈な展開に、クレダーが意を決して単騎でラスト500m程の直線をトップ戦線に割って入ろうと試みる。しかし、徐々にスピードが届かなくなっていくクレダーをみて、瞬時に判断したプラデスと岡が個々にスプリントラインに車輪を差し込みゴールへもつれ込む。

結果、勝負を制したのはスーダル・クイックステップのティム・メルリール。JCL TEAM UKYOはプラデスが12位、岡が17位、クレダーが20位でフィニッシュ。チームとしては上位20位内に3人を送り込む結果となったが、クレダーの勝負を叶えられなかった事もあり、レースを走り終えた選手たちは一様に悔しい表情となった。

レースを終えて入念に修正点を話し合い、第2ステージへ希望を繋ぐ。

ツアー・オブ・オマーン2023 第1ステージ JCL team UKYO

ゴールスプリント(プラデス)

ツアー・オブ・オマーン2023 第1ステージ JCL team UKYO

先頭とタイムギャップなしゴールした岡

 

プラデス選手のコメント
「目まぐるしいスプリント前の攻防に、必死にラインを捉えようとしましたが難しかった。サウジツアーよりも連携は良くなってきているし、最後のゴールで3人が20位前後のポジションに居たこと自体がそれぞれがクレダーのために前に展開していた事の現れ。反省を活かして強くなれるでしょう。」

クレダー選手のコメント
「この大会では最初で最後かもしれないチャンスだった。ラスト10㎞までのチームの連携は完璧だった。各選手が僕のために働きたいというのもわかる。でも成功させるには経験、知恵、力が必要だ。この貴重なレースを振り返ることでまたチームが進歩できるきっかけにしていきたい。」

岡選手のコメント
「トライはしたけどチームでゴール勝負をするというミッションを果たせなかった。それほどレベルの高い戦いであったし、僕らもここに対応して行かなければいけない。」

清水監督のコメント
「チームによっては3人で最後の展開で前方にうまく上がってきたロットの選手たちもいる。この反省をいかして、再びワールドクラスと勝負するツール・ド・ランカウイでのスプリントステージはひとつ先の走りを目指したい。」

 

Tour of Oman 2023
stage1(147.5km)
1. MERLIER Tim(Soudal-QUICK STEP)3:31:00″
2. DEKKER David(Team ARKEA)+00″
3. ZINGLE Axel(COFIDIS)+00″
12. PRADES Benjamin(JCL TEAM UKYO)+00″
17. OKA Atsushi(JCL TEAM UKYO)+00″

フルリザルト
tour-of-oman.com

 

ツアー・オブ・オマーン2023

大会期間:2023年2月11日〜2月15日

カテゴリー:UCI 2-PRO

ステージ:第1ステージ(2月11日)

出場:18チーム出走126人/完走124人

JCL TEAM UKYOメンバー:石橋 学、小石 祐馬、岡 篤志、武山 晃輔、山本 大喜、レイモンド・クレダー、ベンジャミ・プラデス

JCL TEAM UKYO オフィシャルURL:
https://jcl-team-ukyo.jp