武山がロングエスケープ!ツアー・オブ・オマーン2023 第2ステージ
ツアー・オブ・オマーン2023 第2ステージ。前日のスプリントステージから舞台を変えて、この日は短いながら急勾配の上りがあるレイアウト。特に前半と後半に設置された山岳ポイントとスプリント賞の配置が近いことから、総合でも全体にタイム差の少ない状況に激しい展開も予想された。
JCL TEAM UKYOは5人以上のエスケープにはジョイントし、総合上を目指す山本大喜、このステージで活躍できるベンジャミ・プラデス、マスカットクラシックでハイレベルな攻防に対応した小石祐馬を最終局面で前に送り込む戦略でレースに挑んだ。
レースはスタートして間もなく4人のエスケープが発生、しかし長く続かずに上りで吸収されると、今度は単発で飛び出していく選手が続く。この動きを静観したプロトンの様子からタイミングを察した武山晃輔が追走で飛び出す。10分ほどの追走の後、武山は前方と合流した。
プロトンと3分差、6人となったメ先頭グループの中にはモーストアグレッシブ賞のジャージを着用するトレンガヌのJeroen MEIJERSを含んでおり、このメンバー構成を確認したプロトンは3分のリードを保つコントロールを開始する。JCL TEAM UKYOとしても武山が先行グループに乗ったことで、チームメイトの脚を温存できる好展開となる。
このエスケープがゴールまで残り40㎞付近に差しかかると、いよいよプロトンは吸収に向け追撃を開始した。ボーナスタイムを稼いだ先頭グループが疲労したところへ勝負を賭けた展開を持ち込むことで、彼らを総合成績に絡ませないという流れを作り出す。
ハイスピードの展開で、アスタナとUAEチーム・エミレーツのトレインが先頭付近で目立つなか、残り10㎞でレースを振出しに戻したプロトンは一気に活性化、8%勾配4㎞の頂上ゴールへ向けペースが上がる。JCL TEAM UKYOもこの勝負に加わるフォーメーションを組むが、ここでプラデスがメカトラブルに陥る。
すでにレースがゴールへ向け激しい展開で進行していることから小石、山本がトップグループに残ることを優先。 急勾配の上りをトップで駆け上がってきたのはコフィディスのヘスス・エラダ。そして、30人程の選手たちが一気にゴールへなだれ込んだ24秒後に小石と山本が現れた。
ツアー・オブ・オマーン第2ステージは誰もが総合タイムを狙うステージ。 エスケープに乗るというミッションを遂行した武山をはじめ、ワールドクラスの選手たちが勝負を賭けた上りを24秒差でゴールした2人の実力は、今後のレースへの大きな期待が生まれるものであった。
小石選手のコメント
「上りが勝負であったとはいえ、タイム差がそこまで開かない短い上りのステージ。脚の感触も悪くない、この先のステージで活躍できるように頑張ります。」
武山選手のコメント
「自分が攻めることで守れるものもあります。後方がバラけて捕まったら、そこからがアシストのしどころだと考えていましたが、思った以上に大集団のまま飲まれてしまいました。最後はベンジャミのトラブルをフォローしましたが、レースはすでに最終局面、手遅れになってしまったのが悔やまれます。」
清水監督のコメント
「5人以上の逃げには誰か乗ろうという役割を果たしてくれた武山選手は評価すべき走り。最後も総合上位圏内に山本選手と小石選手を残してくれたメンバーのフォローに感謝します。毎ステージ重要な戦い、明日も頑張ります。」
Tour of Oman 2023
stage2(174.0km)
Average 39.982 km/h
1. HERRADA Jes.s(COFIDIS) 4:21:07”
2. MAXIM VAN GILS(LOTTO DSTNY)+00”
3. DIEGO ULISSI(UAE team emirates) +00”
12. KOISHIYuma(JCL TEAM UKYO)+00″
17. YAMAMOTOMasaki(JCL TEAM UKYO)+00″
フルリザルト
tour-of-oman.com
ツアー・オブ・オマーン2023
大会期間:2023年2月11日〜2月15日
カテゴリー:UCI 2-PRO
ステージ:第2ステージ(2月12日)
出場:18チーム出走124人/完走123人
JCL TEAM UKYOメンバー:石橋 学、小石 祐馬、岡 篤志、武山 晃輔、山本 大喜、レイモンド・クレダー、ベンジャミ・プラデス
JCL TEAM UKYO オフィシャルURL:
https://jcl-team-ukyo.jp