ベルギーのロードレースシーズンの開幕戦であり、ＵＣＩワールドツアーの１戦である第78回オムロープ・ヘットニュースブラッドが、2月25日にベルギー北部の東フランダース州で開催され、オランダのディラン・ファンバールレ（ユンボ・ヴィスマ）が独走で逃げ切って初優勝した。
 

■昨年パリ〜ルーベで逃げ勝ったファンバールレがベルギーのクラシック開幕戦を制した (©SprintCycling)

 
20秒遅れの後続グループは表彰台争いのスプリントを競い、ベルギーのアルノー・ドゥリー（ロット・デスティニー）が2位、フランスのクリストフ・ラポルト（ユンボ・ヴィスマ）か3位に入った。
 

■左から2位のドゥリー、初優勝したファンバールレ、3位のラポルト (©SprintCycling)

 
第78回大会は25チームの173選手がスタートし、ディフェンディングチャンピオンのワウト・ヴァンアールト（ユンボ・ヴィスマ）は参加しなかった。序盤の逃げが残り40kmのモーレンベルフで吸収された後、先頭は20人ほどのエリートグループになった。

そこからハーフフックの坂でファンバールレがアタックし、フロリアン・ヴェルメールシュ（ロット・デスティニー）、マティス・ルベール（チームアルケア・サムシック）、ヨナタン・ミラン（バーレーン・ヴィクトリアス）とともに新たな逃げグループを形成した。

ヤスペル・ストゥイベン（トレック・セガフレード）とケビン・グニエーツ（グルパマ・ＦＤＪ）が4人の逃げを追ったが、残り33kmでメイングループに吸収された。ゴールまで残り27kmで、先頭はファンバールレとルベールの2人になっていた。
 

■終盤に本能でアタックしたファンバールレ(先頭)がそのまま逃げ切った (©SprintCycling)

 
序盤の逃げにも加わっていたルベールは、ミュールへと向かうヒーラールスベルヘンの坂で力尽き、ファンバールレはメイングループに20秒差を付けてミュールを上り始めた。メイングループでは、ミュールでティム・ウェレンス（ＵＡＥチーム・エミレーツ）が先頭に立ち、マテイ・モホリッチ（バーレーン・ヴィクトリアス）が続いた。

さらにここでドリーとラポルトもメイングループから抜け出し、ウェレンス、モホリッチと共に４人の追走グループを形成した。ドリーは序盤の逃げが吸収される前の残り51kmのコーナーで転倒して自転車を交換し、一度は集団から遅れていたが、何とか復帰していた。

ゴールまで残り12kmの、最後の石畳の坂だったボスベルフで、先頭のファンバールレは追走する4人にまだ12秒差を付けていた。彼はそのまま逃げ切り、ニノーヴのエリザベートラーンに新設されたゴールに独走で飛び込んだ。追走していた4人はゴール目前で後続グループに捕まったが、優勝候補の１人だったドリーはスプリントで2位に入る事ができた。

 
■第78回オムロープ・ヘットニュースブラッド結果
［2月26日／ゲント〜ニノーヴ（ベルギー）／ＵＣＩワールドツアー／207.3km］
1. VAN BAARLE Dylan (JUMBO-VISMA / NED) 4:54:49
2. DE LIE Arnaud (LOTTO DSTNY / BEL) 00:20
3. LAPORTE Christophe (JUMBO-VISMA / FRA) 00:20
4. KRISTOFF Alexander (UNO-X PRO CYCLING TEAM / NOR) 00:20
5. PIDCOCK Thomas (INEOS GRENADIERS / GBR) 00:20
6. BALLERINI Davide (SOUDAL QUICK-STEP / ITA) 00:20
7. POLITT Nils (BORA – HANSGROHE / GER) 00:20
8. PASQUALON Andrea (BAHRAIN VICTORIOUS / ITA) 00:20
9. ALVES OLIVEIRA Rui Filipe (UAE TEAM EMIRATES / POR) 00:20
10. VANMARCKE Sep (ISRAEL – PREMIER TECH / BEL) 00:20
 

(©SprintCycling)

◆オムロープ・ヘットニュースブラッド公式サイト