女子プロロードレースチーム「さいたま那須サンブレイブ-ウィメンズ」活動開始
オリエンタルスポーツとNASPOは2023年3月より、女子プロロードレースチーム「ライブガーデンビチステンレ」の運営管理を、UCIコンチネンタルチーム「さいたま那須サンブレイブ」と統合し、複数地域連携型プロサイクルロードレースチーム「さいたま那須サンブレイブ-ウィメンズ」として運用を開始する。
「ライブガーデンビチステンレ」は、国内における女子プロロードレース選手の地位を確立すべく積極的な活動を行ってきたが、コロナ禍における活動休止などを経て、チームとしての活動を一時休止していた。
世界的には男女の競技機会の均等がより強く語られるようになって久しくあるなかで、日本国内における女子チームの活動は貴重なものであり、複数地域連携型として新たな活動領域を模索するオリエンタルスポーツであれば、多様な方法を用いて女子アスリートのキャリアサポートを行うことができるのではないかと考えた。
その中で、現在の女子ロードレース選手達が競技者としてのキャリアを継続させるためには、収入の源となる職を持ちながらも競技に関わり続けることができる「デュアルキャリア」型の競技環境の整備を強く進める必要があると考え、今回の運営管理および活動の統合によって、より多様なキャリアや特性を持った選手達の受け入れが可能になっていくものと期待している。
〈チーム情報〉
チーム名:さいたま那須サンブレイブ-ウィメンズ/SAITAMANASU SunBraveWomen’s
ホームタウン:埼玉県さいたま市、栃木県那須地域、新潟県佐渡市
〈レース活動について〉
JBCF(一般社団法人全日本実業団競技連盟)Jフェミニンツアーを主戦場として、全日本選手権や国体、ジャパンカップ女子オープンなどに参戦を予定。
〈活動目的〉
男女の競技及び活動の機会均等を目指す象徴的な女子チームとして、日本国内における安定的な活動環境を構築し、女子ロードレース選手の社会的地位向上に寄与する。
〈チーム体制〉
・ゼネラルマネージャー:鈴木卓史
・チームマネージャー:針谷千紗子(育児休暇中)
・監督:鈴木真理
・チームメカニック:針谷隆之(ビチステンレ:宇都宮市)
〈滝川陽希選手コメント〉
2023年シーズンをさいたま那須サンブレイブの一員として活動させていただくことになりました滝川陽希です。
真理コーチに導いていただく形で2019年より自転車競技を始め、右も左もわからないままライブガーデンビチステンレに所属させていただきました。偉大な先輩方の背中を追い千紗子マネージャーや針谷メカニックに支えられてレース活動をした日々は本当に楽しく、たくさんのことを教えていただきました。コロナ禍や諸般の事情もあり、チームとしての活動が難しくなってもなお、“ビチステの選手”として多くの方々に応援していただきました。周りから愛される、素晴らしいチームに所属できたことを誇りに思います。
しかし、そんな非常に幸せな4年間であった一方で、自分の実力不足により、1つとして満足な走りのできたレースはありませんでした。自分自身、年齢も年齢であり、エンデュランスアスリートとしての最高点に到達するまでの時間は残り僅かしかありません。もしかしたら、もう既に到達してしまっているのかもしれない。ですが、自分のできる最大限の練習をして、最高のパフォーマンスをレースで発揮してみたい。そして、その先に見える景色がどのようなものかを見てみたい。この気持ちを諦めきれず、今年も自転車に乗り、挑戦を続ける決断をしました。
そのようななかで、今季、新しい形で自分の可能性にチャレンジし続ける機会をいただけたことをとても嬉しく思います。 かつて憧れた先輩方の背中に少しでも近づけるように。そして自分自身の夢に向かって。精一杯、邁進していきます。 暖かい応援のほど、どうかよろしくお願いいたします。