UCIワールドツアーのE3・サクソ・クラシック2023はヴァンアールトが連覇
UCIワールドツアーの第66回E3・サクソ・クラシックが、3月24日にベルギー北部フランダース地方で開催され、ベルギーのウァウト・ヴァンアールト(ユンボ・ヴィスマ)が、3選手でのゴールスプリントを制して連覇を果たした。
2位はオランダのマテュー・ファンデルプール(アルペシン・ドゥクーニンク)、3位はスロベニアのタデイ・ポガチャル(UAEチーム・エミレーツ)だった。
第66回大会は昨年同様、ゴールまで残り80kmのターイエンベルフの石畳の坂でレースが動いたが、アタックしたのはユンボ・ヴィスマではなくファンデルプールだった。彼は逃げていた選手たちを次々に追い越し、その後方にはヴァンアールトがしっかりと付き従っていた。集団は3km先で彼らを捉えたが、すでに20人ほどに絞り込まれていた。
ゴールまで残り66.6kmでセーアン・クラーウアナスン(アルペシン・ドゥクーニンク)がアタックし、マテイ・モホリッチ(バーレーン・ヴィクトリアス)、ナタン・ヴァンホーイドンク(ユンボ・ヴィスマ)が合流して先頭グループを形成した。
ファンデルプールは残り58kmのスタシオンバルフで再びアタックし、ヴァンアールトとともに先頭の3人に合流。遅れてポガチャルも追いつき、先頭グループは6人になった。
ポガチャルは残り43kmのパーテルベルフでアタックし、ファンデルプールは付いていけたが、ヴァンアールトはわずかに遅れてしまった。しかし、彼はすぐ2人に追いつく事ができた。ポガチャルはその後も攻撃の脚を止めず、先頭は彼とファンデルプール、ヴァンアールトの3人になった。
ゴールまで残り39kmのオウド・クワルモントの石畳の坂でもポガチャルがアタックし、ヴァンアールトは再び遅れたが、出口付近でモーターバイクが転倒するアクシデントがあり、スピードを緩めた先頭の2人に追いつく事ができた。
ゴールスプリントになれば不利だと分かっていたポガチャルは、ゴール前にも何度かアタックを仕掛けたが、2人を出し抜く事はできなかった。最後は3人でのゴールスプリントになり、石畳では精彩を欠いていたヴァンアールトが先行し、最後はファンデルプールが諦める形で勝負は決した。
第66回E3・サクソ・クラシック 結果
[3月24日/UCIワールドツアー/202.1km]
1. VAN AERT Wout (JUMBO-VISMA / BEL) 4:44:59
2. VAN DER POEL Mathieu (ALPECIN-DECEUNINCK / DEN)
3. POGACAR Tadej (UAE TEAM EMIRATES / SLO)
4. JORGENSON Matteo (MOVISTAR TEAM / USA) +0:33
5. GARCIA CORTINA Ivan (MOVISTAR TEAM / ESP) +0:44
6. KÜNG Stefan (GROUPAMA – FDJ / SUI) +0:56
7. MOHORIC Matej (BAHRAIN VICTORIOUS / SLO) +0:56
8. MADOUAS Valentin (GROUPAMA – FDJ / FRA) +1:25
9. KRAGH ANDERSEN Søren (ALPECIN-DECEUNINCK / DEN) +1:31
10. GANNA Filippo (INEOS GRENADIERS / ITA) +1:31