フレーシュ・ワロンヌ2023でポガチャルが初優勝

  • photo ©SprintCycling / A.S.O. /Maxime Delobe

アルデンヌ・クラシックの第87回フレーシュ・ワロンヌ(UCIワールドツアー)が、4月19日にベルギー南部ワロン地方で開催され、スロベニアのタデイ・ポガチャル(UAEチーム・エミレーツ)が初優勝した。
 

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■ポガチャルがウイの激坂勝負で圧勝し、初優勝を果たした (©SprintCycling)

 
2位はデンマークのマティアス・スケルモーセイェンスン(トレック・セガフレード)、3位はスペインのミケル・ランダ(バーレーン・ヴィクトリアス)だった。
 

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■左から2位のイェンスン、初優勝したポガチャル、3位のランダ (photo : A.S.O. /Maxime Delobe)

 
第87回大会は25チームの173選手がリエージュ州のエルヴをスタート。ディフェンディングチャンピオンのディラン・トゥーンス(イスラエル・プルミエテック)は病気で欠場した。序盤に8人が逃げ出したが、UAEチーム・エミレーツとイネオス・グレナディアズが集団をコントロールし続け、タイム差は大きくならなかった。

ゴールまで残り55kmのエレフの丘で、逃げグループからセーアンクラーウ・アナスン(アルペシン・ドゥクーニンク)がアタックし、ゲオルグ・ツィンマーマン(アンテルマルシェ・シルキュス・ワンティ)だけが付いていった。残り42.8kmでミュール・ド・ウイを通過した時、集団とのタイム差は1分近くあった。

集団からはミュール・ド・ウイでサムエーレ・バッティステッラ(アスタナ・カザクスタン チーム)がアタックし、ルイス・ヴェルバーケ(スーダル・クイックステップ)が合流。2人はゴールまで残り31kmで逃げていた2人に追いついた。
 

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■集団はUAEチーム・エミレーツとイネオス・グレナディアズがコントロールし続けた (photo : A.S.O. /Maxime Delobe)

 
集団ではゴールまで21kmで落車事故が発生し、ニールソン・パウレス(EFエデュケーション・イージーポスト)やアンドレーアス・クローン(ロット・デスティニー)が巻き込まれ、ジミー・ヤンセンス(アルペシン・ドゥクーニンク)はリタイアした。この落車事故はポガチャルのすぐ横で発生したが、彼は幸運にも巻き込まれずに済んだ。

集団はポガチャルを擁するUAEチーム・エミレーツが引き続け、ゴールまで残り6.6kmのシュラヴの丘で先頭はヴルバーク1人になったが、タイム差は15秒ほどになっていた。ヴルバークは単独で逃げ続けたが、残り1kmのフラム・ルージュを通過した後、ミュール・ド・ウイの激坂の入り口で集団に吸収されてしまった。

最後のミュール・ド・ウイでは、残り250mでロマン・バルデ(チームDSM)が最初にアタックしたが、すぐにポガチャルが彼を追い越して先頭に立ち、大差を付けて激坂を駆け上がった。彼にはゴール目前で後ろを振り返るゆとりすらあった。すでにパリ~ニース、ロンド・バン・ブラーンデレン(ツール・デ・フランドル)、アムステル・ゴールドレースで優勝している24歳のポガチャルにとって、この勝利は今シーズン16勝目だった。
 

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■ウイの激坂を先頭で駆け上がるポガチャル (©SprintCycling)

 
■フレーシュ・ワロンヌで初優勝したポガチャルのコメント
「我々の視点では完璧なレースだった。チームメイトたちには大きな感謝の言葉を言わなければならない。彼らが今日みたいに素晴らしい仕事をしてくれた時は、大きな後押しになる。ボクはそれを仕上げなければならなかった。そうでなければ、その仕事は何の価値もなくなってしまう。

全てを(最後の)上りに残した。ものすごく大変だった。見応えのあるゴールだ。ミュール・ド・ウイでは小さなミスが大損害になるかもしれない。ボクは去年も同じようなコンディションだったが、トップ10にも入らなかった。1つ間違った動きをすれば、脚でツケを払う事になる。坂のキツい場所で乳酸が溜まっていたら、ゴールでベストを尽くす事はできない。坂のキツい場所では可能な限りセーブする必要がある。

アルデンヌのクラシック全てで勝てれば素晴らしいが、リエージュでの日曜日のレースは最大のもので、本当に厳しいレースになるだろう。ボクのチームはやる気満々で非常に強いから、できる限りの事はするよ。それでどんな結果になるかだね」
 

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■表彰プレゼンテーターは地元の英雄ジルベールが務めた (©SprintCycling)


第87回フレーシュ・ワロンヌ 結果

[4月19日/エルヴ~ウイ(ベルギー)/UCIワールドツアー/194.2km]
1. TADEJ POGAČAR (UAE TEAM EMIRATES / SLO) 04h 27′ 53”
2. SKJELMOSE MATTIAS JENSEN (TREK – SEGAFREDO / DEN)
3. MIKEL LANDA MEANA (BAHRAIN VICTORIOUS / ESP)
4. MICHAEL WOODS (ISRAEL – PREMIER TECH / CAN) + 00′ 03”
5. GIULIO CICCONE (TREK – SEGAFREDO / ITA) + 00′ 03”
6. VICTOR LAFAY (COFIDIS / FRA) + 00′ 03”
7. TIESJ BENOOT (JUMBO-VISMA / BEL) + 00′ 03”
8. MAXIM VAN GILS (LOTTO DSTNY / BEL) + 00′ 03”
9. ROMAIN BARDET (TEAM DSM / FRA) + 00′ 03”
10. WARREN BARGUIL (TEAM ARKEA – SAMSIC / FRA) + 00′ 03”
 

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(photo : A.S.O. /Maxime Delobe)

 

フレーシュ・ワロンヌ公式サイト

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