日中開催になった幕張クロス2019は織田が初優勝
サイクルモードの併設イベントである『JCX series 第2戦 弱虫ペダル 幕張クロス』が、11月2日(土)、3日(日)に幕張海浜公園特設コース(千葉県美浜区)で開催され、2日間で6000人の観客がシクロクロスの熱戦を楽しんだ。
ナイトレースから日中開催に変更
幕張クロスは2014年に国内では珍しいナイトレースとしてスタートし、昨年まではスターライトクロスという名称だったが、今年はトリの男子エリートレースが日没後のスタートではなくなり、日中のイベントになった。その為レース名称も変更し、勝者に与えられるチャンピオンシステム社製のチャンピオンジャージもダーク系からオレンジに変わった。
例年初日に開催されていたUCIレースは2日目に移動。今年は海外招待選手が男女ともいなかったが、国内のトッププロが集い、熱い戦いが繰り広げられた。大雨の影響で1周2.8kmの特設コースにできていた池は開催直前に排水作業が完了し、UCIレース(クラス2)が行われた2日目には全く影響がなかった。当日の天気予報は雨だったが、レース中は時折パラつく程度だった。
男子エリートは昨年よりも多い91選手が出走。1周目からゼッケン1を付けた日本チャンピオンの前田公平と織田聖の弱虫ペダルサイクリングチームコンビが先行し、追走する小坂光(宇都宮ブリッツェンシクロクロスチーム)との差をどんどん広げていった。
レース展開はそのまま変わらず、最後はチームメート2人がゴールスプリントを競い、織田が日本チャンピオンの前田を下して初優勝した。3位には小坂が入った。日中開催でハイスピードなレースになった男子エリートは、9周回を完走できた選手がたった18人しかいなかった。
男子エリートの表彰式は、幕張クロスの冠スポンサーである漫画『弱虫ペダル(秋田書店)』の原作者であり、弱虫ペダルサイクリングチームのオーナーでもある渡辺航さんがプレゼンターを務めた。
今年は弱虫ペダルが冠スポンサーのレースで、弱虫ペダルサイクリングチームの所属選手がワンツーフィニッシュを決めた訳だが、実は弱虫ペダルは宇都宮ブリッツェンのスポンサーでもあり、表彰台に上がったトップ3の選手全員のジャージにロゴが付いていて、渡辺さんは大喜びだった。
■第6回幕張クロス 男子エリート結果[11月3日/UCI C2/60分/9周]
1. 織田聖(弱虫ペダルサイクリングチーム)1:01:17
2. 前田公平(弱虫ペダルサイクリングチーム)
3. 小阪光(宇都宮ブリッツェンシクロクロスチーム)+2:13
4. 竹内遼(深谷レーシング)+3:23
5. 丸山厚(チームアレ・リドレー)+3:24
6. 斎藤朋寛(ライドライフ・ジャイアント)+3:26
7. 中里仁(スピードワーゲンファミリーレーシング)+3:42
8. 比護任(パックスプロジェクト)+3:49
9. 合田正之(AXシクロクロスチーム)+3:57
10. 兼子博昭(スワコレーシングチーム)+4:01
女子エリートは18歳の松本が優勝
男子エリートに先駆けて開催された女子エリートには21選手が出走。1周目から日本チャンピオンの松本璃奈(チームスコット)が先行し、ベテランの唐見実世子(弱虫ペダルサイクリングチーム)が追走を続けた。
唐見は残り2周回に突入した所で先頭の松本に追いつき、激しい攻防を繰り広げたが、最後は18歳の松本がわずかに先行してホームストレートに飛び込み、優勝を飾った。3位には赤松綾(シムワークスレーシング)が入った。
■第6回幕張クロス 女子エリート結果[11月3日/UCI C2/45分/6周]
1. 松本璃奈(チームスコット)47:45
2. 唐見実世子(弱虫ペダルサイクリングチーム)+2
3. 赤松綾(シムワークスレーシング)+27
4. 渡部春雅(駒沢大学高校)+1:24
5. 西山みゆき(東洋フレームフィールドモデル)+1:45
6. 鵜飼知春(八ヶ岳シクロクロスクラブ)+4:03
7. 川崎路子(パックスプロジェクト)+4:33
8. 橋口陽子(AXシクロクロスチーム)+5:03
9. 須藤むつみ(レディゴージャパン)+5:10
10. 齋藤麿実(チームマサ+/ボーマ)+5:34