クリテリウム・デュ・ドーフィネ2023 第６ステージはツィンマーマンが逃げ切り初優勝
フランスで開催中の第75回クリテリウム・デュ・ドーフィネ（ＵＣＩワールドツアー）は、6月9日にナンチュアからカテゴリー３のクレスト・ヴォラン頂上までの170.5kmで山岳区間の第６ステージを競い、ドイツのゲオルク・ツィンマーマン（アンテルマルシェ・シルキュス・ワンティ）が、地元フランスのマチュー・ビュルゴドー（トタルエナジーズ）をゴールスプリントで打ち負かし、ワールドツアー初優勝を果たした。
■逃げ切ったツィンマーマンがビュルゴドーをゴールスプリントで打ち負かした (photo : A.S.O. /Billy Ceusters)
区間3位には8秒遅れでスペインのジョナタン・カストロビエホ（イネオス・グレナディアズ）が入った。メイン集団は48秒遅れでゴールし、マイヨ・ジョーヌはデンマークのヨーナス・ヴィンゲゴー（ユンボ・ヴィスマ）が守った。
■マイヨ・ジョーヌはヴィンゲゴーが守った (photo : A.S.O. /Billy Ceusters)
第６ステージは前半にカテゴリー２の丘を越えた後、14人の逃げ集団が形成されたが、メイン集団はユンボ・ヴィスマがコントロールし、大差は付かなかった。レース終盤に入り、カテゴリー２のアラヴィス峠で逃げ集団はバラバラになり、ゴールまで残り18.3kmの頂上を通過した時、先頭はベテランのカストロビエホ、ツィンマーマン、ビュルゴドーの３人になっていた。
３人はメイン集団に1分半のタイム差を付けて、最後のクレスト・ヴォランを上り始めた。ゴールまで残り1.9kmでツィンマーマンが最初にアタックし、そのまま先頭でゴールを目指した。彼はゴールまで500mでビュルゴドーに追いつかれてしまったが、一騎打ちのゴールスプリントでは大差を付け、ワールドツアー初優勝を手中に収めた。
メイン集団では前日に守りの走りをすると言っていたマイヨ・ジョーヌのヴィンゲゴーが、残り1kmのフラム・ルージュでアタック。しかし、ライバルたちに差をつける事はできなかった。
■ワールドツアー初優勝を果たした25歳のツィンマーマンのコメント
「正直言って信じられない。2021年夏のツール・ド・ランで最後に勝って以来、かなり時間が経っていた。自転車レースで勝つという事は、言葉では言い表せない気分だ。とても圧倒されている。自分のような選手にこういう経験はしばしばあるものではないから、可能な限り楽しむよ。
昨日はすでに強いと感じていて、今日またトライした。2018年のツール・ド・ラヴニールでここにゴールしていたから、このコースはよく知っていた。最後の1kmはちょっと違っていたが、事前に調べていたから驚きはしなかった。この上りは自分にはちょっとキツすぎて、4か5か6%が理想的だ。本当に急な坂だと、自分はちょっと重くなる。でも、良いパワーで挽回したよ」
■25歳でワールドツアー初優勝を果たしたツィンマーマン (photo : A.S.O. /Billy Ceusters)
■第６ステージ結果
［6月9日／ナンチュア～クレスト・ヴォラン／170.5km］
1. GEORG ZIMMERMANN (INTERMARCHÉ – CIRCUS – WANTY / GER) 04h 02′ 50”
2. MATHIEU BURGAUDEAU (TOTALENERGIES / FRA) + 00′ 01”
3. JONATHAN CASTROVIEJO NICOLAS (INEOS GRENADIERS / ESP) + 00′ 08”
4. GIULIO CICCONE (TREK – SEGAFREDO / ITA) + 00′ 48”
5. BEN O’CONNOR (AG2R CITROEN TEAM / GBR) + 00′ 48”
6. ADAM YATES (UAE TEAM EMIRATES / GBR) + 00′ 48”
7. JACK HAIG (BAHRAIN VICTORIOUS / AUS) + 00′ 48”
8. JAI HINDLEY (BORA – HANSGROHE / AUS) + 00′ 48”
9. JULIAN ALAPHILIPPE (SOUDAL QUICK-STEP / FRA) + 00′ 48”
10. ENRIC MAS (MOVISTAR TEAM / ESP) + 00′ 48”
11. JONAS VINGEGAARD (JUMBO-VISMA / DEN) + 00′ 48”
■第６ステージ後の総合成績
1. JONAS VINGEGAARD (JUMBO-VISMA / DEN) 21h 06′ 41”
2. BEN O’CONNOR (AG2R CITROEN TEAM / GBR) + 01′ 10”
3. JULIAN ALAPHILIPPE (SOUDAL QUICK-STEP / FRA) + 01′ 23”
4. ADAM YATES (UAE TEAM EMIRATES / GBR) + 01′ 26”
5. JAI HINDLEY (BORA – HANSGROHE / AUS) + 01′ 37”
6. JACK HAIG (BAHRAIN VICTORIOUS / AUS) + 01′ 44”
7. DANIEL FELIPE MARTINEZ POVEDA (INEOS GRENADIERS / ESP) + 02′ 07’’
8. GUILLAUME MARTIN (COFIDIS / FRA) + 02′ 54”
9. MIKKEL BJERG (UAE TEAM EMIRATES / DEN) + 02′ 55’’
10. TOBIAS HALLAND JOHANNESSEN (UNO-X PRO CYCLING TEAM / NOR) + 02′ 57’’
(photo : A.S.O. /Billy Ceusters)
