2023全日本選手権個人TT・男子エリートは小石祐馬が優勝
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2023全日本選手権個人タイムトライアル・ロードレース大会/日本パラサイクリング選手権が2023年6月23日(金)、静岡県・日本サイクルスポーツセンターにて開催された。
男子U23
U23のスタートリストに名を連ねたのは15人。選手たちは9分から10分程度で1周回することが想定されたので、併走を避けるため2ウェーブに分けての出走となった。
第1ウェーブの津田悠義(キナンレーシングチーム)が1周目を9分28秒で回る快走を見せ、4周38分18秒にまとめたので、これがウェーブ2の目標になった。
第2ウェーブはことごとく津田のタイムを上回ることができず、唯一、寺田吉騎(シマノレーシング)だけが「後半たれないように」と走って初優勝。「優勝できるとは思っていなかった」とポディウムで話した。
男子U23結果
1位 寺田吉騎(シマノレーシング)
2位 津田悠義(キナンレーシングチーム)
3位 伊藤恭(群馬グリフィン)
女子エリート+女子U23
女子エリートのスタートリストには與那嶺恵理(ヒューマンパワードヘルス)の名前があった。女子エリート+女子U23のTTのスタートリストは7人の名前があり、1分おきに6人がスタート。観客もフォトグラファーも、最後のスタートとされた11時07分の與那嶺を待ったが、そこに彼女の姿はなかった。
レースは7人中3人の出走となった早稲田大学が圧勝し、1-2-3位を獲得。優勝の石田はもちろん、アジア選トラックから帰国したばかりの垣田も落車しながら2位に入り実力を見せつけた。
女子エリート+女子U23結果
1位 石田唯(早稲田大学)
2位 垣田真穂(早稲田大学)
3位 大蔵こころ(早稲田大学)
男子エリート
男子エリートは22人の出走となった。CSCの5kmサーキットは順回り(反時計回り)でも独走で8分を切るのはなかなか厳しい。そこに1km(弱)を加えているこのコースでは、9分を切るのはかなり厳しいと想定されていた。
第1ウェーブで圧倒的なタイムを出したのは岡篤志(JCLTeamUKYO)で、最初の周回を8分42秒で回り、5周を45分38秒で走りきった。
これを目標として走った第2ウェーブ、新城幸也(バーレーン・ヴィクトリアス)や山本大喜(JCLTeamUKYO)、小石祐馬(同)は1周目こそ様子を見たが、5周回のうちでペースをコントロールして岡を上回っていく。中間地点とフィニッシュラインに設けられたマトリックスによるラップクリップがリアルタイムでネットに上がり、随行するチームカーから選手にタイム差が伝えられた。
日本からツール・ド・フランスへ!と目標を掲げるJCLTeamUKYOから山本大、小石が好タイムを刻み、新城がワールドチームの意地を見せるが届かない。最後は第2ウェーブの3人が岡を追い越し、小石、山本、新城の順でポディウムを勝ち取った。
男子エリート結果
1位 小石祐馬(JCL Team UKYO)
2位 山本大喜(JCL Team UKYO)
3位 新城幸也(バーレーン・ヴィクトリアス)
パラサイクリング
全日本選手権ロードと併催されたパラサイクリング全日本選手権はTTのみの開催だ。
5kmサーキットを逆回り+ホームストレートを往復して1周5.8kmのハードなコースにチャレンジしたパラサイクリスト全員に拍手を送りたい。各クラスのリザルトは以下の通りだ。
WC2 女子自転車競技クラスC2
1位 中道穂香(テレビ愛媛)
MC1 男子自転車競技クラスC1
1位 三井隆汰
MH2 男子ハンドサイクルクラスH2
1位 野田昭和(sinsei)
MH3 男子ハンドサイクルクラスH3
1位 田中祥隆(株式会社アイ工務店)
2位 村田成謙(ベリサーブ)
MT2 男子トライシクルクラスT2
1位 福井万葉(株式会社バタフライ・エフェクト)
MC5 男子自転車競技クラスC5
1位 福冨伸彦(NTT東日本/NTI)
2位 亀田琉斗
MC4 男子自転車競技クラスC4
1位 根本賢一
MC3 男子自転車競技クラスC3
1位 藤田征樹(藤建設株式会社)
2位 柳澤周作(なるしまフレンド)
3位 仙代圭紀
WC3 女子自転車競技クラスC3
1位 杉浦佳子(TEAM EMMA Cyclimg/総合メディカル)
C2 男子自転車競技クラスC2
1位 川本翔大(大和産業株式会社)
大会名:全日本自転車競技選手権大会 ロード・レース/ 全日本選手権個人タイム・トライアル・ロード・レース大会/ 日本パラサイクリング選手権・ロード大会
開催日:2023年6月23日(金)〜25日(日)
開催地:静岡県・日本サイクルスポーツセンター