2023MTB全日本選手権 初開催のエンデューロは男女ともユース勢が最速
2023年7月8日(土)〜 7月9日(日)、長野県・富士見パノラマリゾートにて第36回全日本自転車競技選手権大会-マウンテンバイクのうちダウンヒルを除く3種目が行なわれた。
8日の午前中に行なわれたのは、日本初開催となるエンデューロ。ユースを含む登録クラスとオープンあわせて47人がエントリー。
コースは富士見パノラマの初級、中級、上級をミックスした3ステージ11.2km。金曜の公式練習は好天に恵まれたものの、土曜日はコースの一部で雨が降る難しいコンディション。
そのステージ1を制したのは、昨年のENS総合チャンピオン、ユースの幾田悠雅(輪娯館)で1分52秒69。これに0.74秒差で清水一輝(TEAM A&F)が続く。
富士見パノラマの中でもテクニカルなコースを使用した、1.4kmのステージ2でも幾田の快進撃は続き、清水に5秒差をつけるが、最後のステージで1分34秒62をマークした清水が暫定トップに立ち幾田を待つ。そのタイムは1分38秒84。1秒6差で幾田が全体の1位となった。
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「雨の決勝を想定したラインもチェックしました」という幾田。昨年の全日本DHユースとENS総合優勝の本領を発揮
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全日本のグラヴィティ競技6勝目を挙げた清水「いくつかミスはありましたけど、全日本チャンピオンが獲れたことは素直に嬉しいです」(C)Atsushi Matsuda
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580mと最短のステージ3でベストタイムをマークしたのは、ユースながら一発の速さに定評のある土屋聖眞。
女子もユースが大躍進。今季ダウンヒルシリーズで、エリートクラス参戦中の原つばさ(白馬マウンテンバイククラブ)が全ステージでトップタイムをマーク。エリートはベテラン中川弘佳(Lovespo.com/Liv)が手堅くまとめ、キャリア初の全日本タイトルを獲得。
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Jシリーズ年間総合優勝の経験はあるが、全日本選手権は2位が最高だった中川「前夜にタイヤ交換したり、サポートしてくれた皆に感謝です」
エリート男子
1 清水一輝(TEAM A&F)6:20.30
2 永田隼也(TEAM A&F/OAKLEY)+10.57
3 宇津孝太郎(EXTSHOX/Rokkoracing)+13.32
エリート女子
1 中川弘佳(Lovespo.com/Liv)8:19.39
2 松本璃奈(TEAM RIDE MASHUN)+17.96
3 津曲範子(ACCEL)+41.71
ユース男子
1 幾田悠雅(輪娯館)6:18.70
2 土屋聖眞(カトーサイクル)+10.99
3 横山海空(TeamYRS)+2:23.01
ユース女子
1 原つばさ(白馬マウンテンバイククラブ) 7:48.60
2 藤森美空(Dream Seeker Jr. Racing Team)+1:00.44
3 原みらい(白馬マウンテンバイククラブ)+2:37.10
参考サイト:日本自転車競技連盟(MTB)