2023アジアBMX選手権大会・レーシング女子エリートで畠山紗英が初タイトル獲得
女子U23西村寧々花、男子ジュニア木内彪凱がそれぞれ優勝
2023アジアBMX選手権大会は2023年7月14日(金)〜 16日(日) 、フィリピン・タガイタイにてBMXフリースタイル・パーク、フリースタイル・フラットランド、レーシングの全3種目が開催された。
最終日のBMXレーシング種目は、2024パリオリンピックの国別出場枠獲得に向け男女エリートカテゴリーにとって重要な大会に位置づけられている。
国別枠獲得方法は複数設定されており、1つ目の基準は国別ランキング上位10位以内が出場権を獲得する。 今大会は2つ目の基準にあたる大陸選手権枠であり、今大会での上位1カ国が国別出場枠を1枠与えられているため、アジア圏の国が国別ランキングにて出場枠を獲得しなかった場合、今大会での優勝国が枠を獲得することとなる。 そのため日本チームとしても本大会にて優勝し、国別枠1枠の獲得することを主な目的としてチーム構成をしてきた。
前日までのフリースタイル同様に不安定な天候であったが、コース上には屋根が設置されていたため雨天の影響はなかった。しかし激しい霧の影響でコースが見えなくなる事態が時より発生し、中断を繰り返しながらの開催となった。
女子エリートカテゴリーは畠山紗英、丹野夏波、籔田寿衣の3人が決勝へ進出。 昨年のアジアチャンピオンである丹野がインサイドから好スタートを決め、強豪の中国と競り合っているなか、アウトコースから畠山が抜け出し先頭で第1コーナーを通過。そのまま1位を守りきり、自身初のエリートカテゴリー優勝獲得。2017年にジュニアタイトルを獲得して以来のアジアチャンピオンとなった。丹野は3位、4位には籔田が入り、日本チームとしても目標を達成するレースとなった。
一方、男子エリートは予選から厳しい戦いを強いられ、昨年のU23チャンピオンである島田は、後方からの追い上げる展開の中で転倒し予選敗退となった。 決勝には中井飛馬をはじめ、2週間前に全日本選手権を優勝した増田優一、そして中林凌大の3人が進出し、優勝をかけたレースに挑んだ。
インコースから中井が好スタートを決めるも、タイのコメットが先行する形でレースは進む。 中井は終始抜かすタイミングをうかがい、最終コーナーにて仕掛けるも、1歩及ばず失速。 後続からの援護も届かず、日本チームの最高位は増田の4位、続いて5位に中井、中林は6位でレースを終えた。現在国別ランキング21位の男子チームにとっては、パリオリンピックの出場枠獲得に向けて、3週間後に控えた世界選手権大会がさらなる重要な大会となった。
その他のカテゴリーでは、U23男子全日本選手権覇者の庄司佳真がフィニッシュラインまで接戦に持ち込むも惜しくも2位。
U23女子は昨年のジュニアチャンピオンである西村寧々花が、すべてのレースを1位で終えタイトルを獲得した。
ジュニア男子では、木内彪凱が昨年に続き2連覇を獲得。初参戦の坂本優和は3位に入った。
<大会結果 男子エリート>
優勝:SUKPRASERT Komet (タイ)
2位:AKBAR Rio (インドネシア)
3位:RIFKI Fasya Ahsana(インドネシア)
4位:増田 優一(大阪体育大学)
5位:中井 飛馬
6位:中林 凌大(日本体育大学)
14位:島田 遼(GAN Trigger)
<大会結果 女子エリート>
優勝:畠山 紗英
2位:LIAO Wanyi(中国)
3位:丹野 夏波(早稲田大学/弱虫ペダル)
4位:籔田 寿衣(大阪体育大学)
10位:野村 凪沙(Ace Race Australia Factory Team)
<大会結果 男子U23>
優勝:ADITYA FAJAR PUTU Soekarno
2位:庄司 佳真(日本体育大学)
3位:JAIYOO Apisit (タイ)
<大会結果 女子U23>
優勝:西村 寧々花 (大阪体育大学)
2位:SRISOPHA Khemika(タイ)
3位:JAISAWANG Hathaipech(タイ)
<大会結果 男子ジュニア>
優勝:木内 彪凱 (日本体育大学)
2位:JEON Wooseong(韓国)
3位:坂本 優和
大会名:2023 アジアBMX選手権大会(フィリピン)
大会日程:2023年7月14日(金)〜 16日(日)
大会会場:フィリピン・タガイタイ BMXトラック(レーシング)、スケートパーク(パーク)、コンバットジム(フラット)