クラシカ・サンセバスティアン2023はエヴェネプールが連覇
スペイン北部バスク地方で、7月29日にUCIワールドツアーの第42回クラシカ・サンセバスティアン(ドノスティア・サンセバスティアン・クラシコア)が開催され、世界チャンピオンのレムコ・エヴェネプール(スーダル・クイックステップ/ベルギー)が、地元出身のペリョ・ビルバオ(バーレーン・ヴィクトリアス)を一騎打ちのゴールスプリントで下し、連覇を果たした。
エヴェネプールは2019年にも今大会で優勝していて、これで地元スペインのマリノ・レハレタが持つ3勝の最多優勝記録に並んだ。レハレタは1981年の第1回大会で優勝した選手でもある。3位は28秒遅れでロシアのアレンサンドル・ヴラソフ(ボーラ・ハンスグローエ)だった。
第42回大会は7カ所の峠を越えるコースだった。エヴェネプールは昨年と同じエルライツ峠(カテゴリー1)を攻撃の場に選んだ。彼は頂上まで400mで、チームが引き続けた集団からアタックした。しかし、エルライツ峠は昨年よりも20km手前にあり、ゴールまでは残り73kmあった。
エヴェネプールにはアルベルト・ベッティオール(EFエデュケーション・イージーポスト)、ビルパオ、ヴラソフが付いていった。4人はエルライツ峠の下り坂で、序盤から逃げ続けていたロマン・バルデ(チームDSM・フィルメニッヒ)とナタン・ヴァンホーイドンク(ユンボ・ヴィスマ)に追いついた。
次に越えたカテゴリー2のメンディソロツ峠のふもとで、6人の先頭グループはすでに集団に1分差を付けていた。登坂が始まると先頭グループはエヴェネプールがペースを上げ、ビルパオとヴラソフだけが付いていく事ができた。3人は集団に3分以上のタイム差を付け、最後のムルギル・トントラ峠(カテゴリー2)に到着した。
ここで再びエヴェネプールがペースを上げ、ヴラソフは脱落したが、ビルバオは一緒に頂上を通過した。最後は2人がゴールスプリント競い、エヴェネプールが難なくビルバオを下し、アルカンシエルを着てクラシカ・サンセバスティアンを制した初めての選手になった。
今年は自転車競技の異なった13競技の世界選手権を一カ所で同時開催するUCIサイクリング世界選手権が、英国のグラスゴー・スコットランドで開催され、男子エリートのロードレースは8月6日に行われるため、エヴェネプールは今大会が2022年の世界選で獲得したアルカンシエルを着て走る最後のレースだった。
■第42回クラシカ・サンセバスティアン結果
[7月29日/サンセバスティアン~サンセバスティアン/UCIワールドツアー/230.3km]
1. Remco Evenepoel (Soudal Quick-Step / BEL) 05:30:59
2. Pello Bilbao (Bahrain Victorious / ESP)
3. Aleksandr Vlasov (BORA-hansgrohe / RUS) + 00:28
4. Neilson Powless (EF Education-EasyPost / USA) + 02:50
5. Ion Izagirre (Cofidis / ESP) + 02:57
6. Toms Skujins (Lidl-Trek / LAT) + 03:02
7. Alex Aranburu (Movistar Team / ESP)+ 03:02
8. Rui Costa (Intermarché-Circus-Wanty / POR)+ 03:02
9. Andrea Bagioli (Soudal Quick-Step / ITA)+ 03:02
10. Tiesj Benoot (Jumbo-Visma / BEL)+ 03:02