クラシカ・サンセバスティアン2023に新城幸也が出場「世界選に向けてエンジンがかかった」
2023年7月29日(土)にスペイン、バスク地方の都市、サンセバスティアンを舞台に開催されたUCIワールドツアーの1dayレース『クラシカ・サンセバスティアン2023』に新城幸也(バーレーン・ヴィクトリアス)が出場した。
先月の全日本選手権以来、約1ヵ月ぶりのレースとなったのは、スペインのバスク州の観光都市サン・セバスチャンの中心部を発着とするクラシカ・サンセバスティアンという名でおなじみの『Donostia San Sebastian Klasikoa(ドノスティア・サンセバスティアン・クラシコア)』。
厳しい山岳で知られるバスク地方特有の地形をフルに使用し、カテゴリー3級、2級の山岳が7ヵ所と非常にアップダウンの激しいコースレイアウトに加え230kmという長丁場の過酷なレース。
チームはツール・ド・フランス2023で区間優勝を果たし、総合6位で終えた地元バスク地方のスター、ペリョ・ビルバオをエースに、同じく地元のスター、ミケル・ランダと強力なメンバーで臨んだ。
スタート地点は晴天に恵まれ暑さとの戦いとなり、終盤は雲が陰り、山では霧と突風という過酷な気象状況で、山ごとに集団から選手が振るい落とされていくなか、残り約70km地点でディフェンディングチャンピオンで世界チャンピオンのレムコ・エヴェネプール(スーダル・クイックステップ)が攻撃を仕掛ける。
それに反応できたビルバオら3選手を含む強力な4人の先頭集団が形成され、その中でエヴェネプールは世界チャンピオンの強さを見せつけるように上りのたびにペースを上げ、たまらず2選手が脱落し、最後はエヴェネプールとビルバオの一騎打ちのスプリントに持ち込まれる。
スプリントではビルバオが2位となったが、地元のビッグレースで強さを見せつけ、価値のある2位であった。
新城はハイペースの中、重要な位置取りをこなし仕事を終え、途中リタイアしている。
新城幸也のコメント:
「ペリョ(ビルバオ)がツールの好調を維持して、惜しくも2位となった。
序盤から落車が発生したり、1時間以上もアタック合戦が続いて、ハイスピードな展開となった。 ツール・ド・フランスの第2ステージでも通過した中盤の山までは、チーム待機する予定だったが、先頭グループがハイペースで逃げ続けていたので、ジョナタン(ミラン/イタリア)が集団牽引に加わって、自分とヨハン(プリーセ/デンマーク)が上りまでの位置取りの役割となった。130kmの上り口を先頭で入り、しっかりと役割を果たす事が出来た。
チームでの働きにペリョが応えてくれて、嬉しい。地元バスクでのレースなので、ペリョの応援は凄かった。 勝って欲しかったけど、今日はエヴェネプールの方がスピードあったね。
久しぶりのレースを楽しめた。 世界選手権に向けて、エンジンがかかったと思う。」
新城は、8月6日(日)にスコットランド・グラスゴーで開催される2023世界選手権ロードレースに日本代表として出場する。
J SPORTS:UCI世界選手権大会2023男子エリート・ロードレース生中継!
2023年8月6日(日)午後5:30 – 深夜1:00
2023UCI自転車世界選手権大会
開催期間:2023年8月3日〜13日
開催地:イギリス・グラスゴー
https://www.cyclingworldchamps.com/