ＵＣＩワールドツアーのベーマー・サイクラシックス2023はピーダスンが初優勝
ＵＣＩワールドツアーのベーマー・サイクラシックス2023が、8月20日にドイツのハンブルクで開催され、デンマークのマス・ピーダスン（リドル・トレック）が、逃げをゴール手前100mで追い抜いて初優勝した。
■ピーダスンが残り100mで逃げを追い抜いて初優勝した (©SprintCycling)
2位はオランダのダニー・ファンポッペル（ボーラ・ハンスグローエ）、3位はイタリアのエリア・ヴィヴィアーニ（イネオス・グレナディアズ）だった。
レースは昨年逃げが決まった最後のワーゼベルクの坂で今年も動いた。集団はＵＡＥチーム・エミレーツが引き続けて分裂し、先頭は15人ほどになった。そこから4人が先行したが、ボーラ・ハンスグローエが追走し、ゴールまで残り13.6kmで先頭は20人ほどのグループになった。
先頭の攻撃は続き、地元ドイツのニルス・ポリッツ（ボーラ・ハンスグローエ）とブランドン・マクナルティ（ＵＡＥチーム・エミレーツ）がアタックし、イヴ・ランパールト（スーダル・クイックステップ）が合流して３人の逃げグループになった。タイム差は一時17秒に広がったが、後続グループはリドル・トレックが引き続け、残り2kmで7秒になった。
残り1kmのフラム・ルージュを通過した後も３人は先頭を走り続けたが、後続グループからアタックしたピーダスンが残り100mで彼らを追い抜いて先頭に踊り出た。最後はピーダスンが両手を上げてフィニッシュラインを通過した瞬間に、右側からファンポッペルが車体を投げ出したが、写真判定でピーダスンの勝利が確定した。
ピーダスンは前日まで母国のツアー・オブ・デンマーク（ＵＣＩプロシリーズ）に参加し、最終日の個人タイムトライアルを制して総合優勝したばかりだった。
■優勝したピーダスンのコメント
「最後の上りで本当に限界が来て、遅れそうになった。チームメイトたちが素晴らしい仕事をしてくれて、可能な限り長く引き続けて、決勝戦に向けてボクを良い位置に置いてくれた。ボーラはポリッツを前のグループに送り、集団の先頭で２選手が追走を遅らせる戦略を実にうまく実行した。
残り1kmでこんな事をされたら、彼らを捕まえられないぞ、と思った。ボクはアタックして追いつこうと決めたが、最悪の場合は飛び出しても何も得られなかった。もう１つの解決策は、スプリントで4位になる事だったが、今日自分が最速のスプリンターがどうかは分からなかった。ボクは賭けをして最善を望み、幸運にもそれで十分だった」
■左から2位のファンポッペル、初優勝したピーダスン、3位のヴィヴィアーニ (©SprintCycling)
■第26回ベーマー・サイクラシックス 結果
［8月20日／ＵＣＩワールドツアー／ドイツ／205.6km］
1. PEDERSEN Mads (LIDL – TREK / DEN) 4:36:35
2. VAN POPPEL Danny (BORA – HANSGROHE / NED)
3. VIVIANI Elia (INEOS GRENADIERS / ITA)
4. DEMARE Arnaud (TEAM ARKEA – SAMSIC / FRA)
5. PITHIE Laurence (GROUPAMA – FDJ / NZL)
6. LAMPAERT Yves (SOUDAL QUICK-STEP / BEL)
7. DE LIE Arnaud (LOTTO – DSTNY / BEL)
8. POLITT Nils (BORA – HANSGROHE / GER)
9. KANTER Max (MOVISTAR TEAM / GER)
10. HIRSCHI Marc (UAE TEAM EMIRATES /SUI)
