あなたの街のシマノサービスセンター〜愛媛県・杉山輪業
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シマノ製品のサービス拠点となる自転車ショップが「シマノサービスセンター(SSC)」だ。その、全国各地のSSCをシリーズとして紹介していこう。今回は愛媛県松山市にある「杉山輪業」だ。
ショールームのような洗練されたたたずまいのスポーツ自転車専門店
瀬戸内海の島々をつなぐ世界的に有名なサイクリングロード「しまなみ海道」を擁し、日本のフロントランナーとして自転車の活用に力を入れている愛媛県。県庁所在地の松山市は松山城や道後温泉があり、『坊ちゃん』や『坂の上の雲』の舞台となった歴史のある街だ。
その松山の中でも県庁のすぐそば、街の中心地に建つ松山全日空ホテルのショッピングモール『AVA』の1階に、今回紹介するスポーツ自転車専門店「杉山輪業」がある。
杉山輪業は戦後間もない頃、現在の店長である芝 万沙人(しば まさと)さんの祖父がリヤカーの販売を始めたところから始まる。そこから芝店長の父の代となり、昭和44年に杉山輪業として創業した。もともと市内の別の場所にあったが、2022年5月に現在の場所に移転した。かつて店舗があった場所には、兄の芝 裕喬(ひろたか)さんがグループ店『SUGIRIN』を運営している(SUGIRINについては次回の記事で紹介する)。
「松山市内では、地域柄自転車が重要な交通手段の一つとなっているので、学生のみならずビジネスマンでも自転車に乗る人が多いんです」と芝店長は語る。そういった背景もあり、お店で一番取り扱いが多いのはクロスバイクだ。もちろん、本格的なロードバイクも多く扱っており、折りたたみ自転車や街乗り用のeバイクもずらりと並ぶ。ビジネス街にある店舗のため、スーツ姿で来店する人やショッピングモールでの買い物ついでに立ち寄る人も多い。
「仕事の合間にスーツ姿でヘルメットを試着しにいらっしゃる方、お子様用の自転車を探すためにいらっしゃる方もいます」。
杉山輪業のここがポイント!〜車のディーラーに車を持ち込むように、気軽に利用してほしい
芝店長に、SSCに加入した理由とふだんから心がけているポイントについて聞いた。
「SSCに加入したのはお客様のためです。行きつけのショップを見つけられない、いわゆる“ショップ難民状態”の方が近ごろ増えているように感じています。
例えば車をディーラーに持ち込むとき、普通“申し訳ない”とは思わないですよね。自転車もどこの自転車店に持ち込もうとメンテナンスの対価を支払うわけですし、申し訳ないと感じる必要はないはずです。当店を車のディーラーのように思って、気軽に利用していただきたいのです。そういう思いからSSCに加入しました。
SSCをもっとたくさんの方に知っていただき“引っ越したらその地域のSSCへ行こう”と気軽に思ってほしいですね」と芝店長。
「ふだんから心がけていることとしては、メンテナンス時に他のスタッフとのダブルチェックを必ず行うことです。特に納車前には、念入りに緩みがないか確認しています。自転車は命を預ける乗り物ですから、落車したら大変です。当然のことですが、その原因が人為的なものであってはならないと強く思っています。忙しいときほど気を引き締めて作業することを常に心がけています」。
なじみのない自転車店に敷居の高さを感じてしまうサイクリストは多いと思う。杉山輪業からは、そうした敷居を取り払い誰でも気軽に立ち寄れる店を目指し、自転車に乗る人々に寄り添おうとする姿勢が強く感じられた。このエリアに住む人は、ぜひ気軽に立ち寄ってみてほしい。
シマノサービスセンターとは?
シマノ製品のサービス拠点としての役割を果たす自転車ショップ。専門技術・知識を持つプロが常駐し、バイク購入の相談から購入後のメンテナンスまで安心して任せられる。他店購入の自転車の持ち込みがOKなのも特徴だ。詳しくは、『シマノユーザー必見! シマノサービスセンターって知ってる!?』の記事をチェックしよう。