あなたの街のシマノサービスセンター〜広島県・grumpy
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シマノ製品のサービス拠点となる自転車ショップが「シマノサービスセンター(SSC)」だ。その、全国各地のSSCをシリーズとして紹介していこう。今回は広島県広島市にある「grumpy(グランピー)」だ。
高いSNS発信力の「楽しいを追求する自転車ショップ」
grumpyは、2012年に代表の西上(にしがみ)宏史さんが二日市市の山奥に作った自作の小屋で自転車の販売を始めたところからスタートした。その後、他社で自転車のメカニックの仕事をしていた池田竜一さんが「面白い自転車屋がある」と聞き、仲間とサイクリングがてら来店したところ西上さんと意気投合。2人でスポーツ自転車専門店を開くこととなる。それが今のgrumpyだ。
grumpyのテーマは「楽しいを追求する自転車ショップ」。そして「早く乗るより楽しく乗る」をキーワードとしている。だから取り扱う自転車もスタッフも非常に個性的だ。
メインで取り扱うのはグラベルバイクで、MTBも得意とする。溶接と塗装の技術があるスタッフもおり、別棟で自社ブランドのフレームビルディングも行っている。
もう一つの特徴はSNSの発信とオンラインショップでオリジナル製品の販売に力を入れていることだ。YouTubeチャンネルは2024年4月現在で登録者数約3.8万人と自転車ショップ系としてはなかなかの数字で、しかも更新頻度は圧巻の“毎日”。オンラインショップで販売するオリジナル商品は、おしゃれでかなり個性的なのだ。
ショップライドも個性的だ。月に2回の「カジュアルライド」、毎週土曜日開催の「高負荷グラベルライド」、そして2024年からスタートした月2回の「冒険ライド」では、スタッフが新たに探し出した「こんなところ誰もいかないだろ」という未開の地を巡る。
grumpyのここがポイント〜個性派スタッフによる幅広い提案
池田さんにシマノサービスセンターに加入した理由と、自転車の販売やメンテナンスをするときに心がけていることについて聞いた。
「自分の店で販売した自転車しか修理しないというのは自転車専門店としてどうなのだろう、という気持ちがあり、以前から他店購入の自転車も受け入れていました。そこで、シマノサービスセンターの購入店舗に関わらず自転車のメンテナンスを受け入れるという思想には大賛成でした。それでシマノサービスセンターに加入しました。また、当店で得意としているグラベルバイクにはシマノパーツは必需品だという観点も大きいです」と池田さん。
「お客様の自転車をメンテナンスするときに心がけていることは、“プラスアルファでお渡しする”ことですね。ご依頼の場所以外も何か問題がないかよく確認し、補修の必要があればこちらから提案さしあげるようにしています。
一方で自転車を販売するときには、お客様にこれからどんな乗り方をしたいと思っていらっしゃるのかよくお話を伺い、その使い方に合った自転車を提案するようにしています。当店ではそれぞれ得意分野が異なる個性的なスタッフがそろっているので、幅広いご提案ができると思いますよ」。
grumpyからは何というか懐の深さが感じられる。それは、こうした姿勢とスタッフの皆さんの個性から来ているものなのだろう。
広島近隣の方はぜひ立ち寄ってみてはいかがだろうか。あるいは、まずYouTubeチャンネルとオンラインショップをのぞいてみてほしい。きっと何か感じられるものがあるはずだ。
シマノサービスセンターとは?
シマノ製品のサービス拠点としての役割を果たす自転車ショップ。専門技術・知識を持つプロが常駐し、バイク購入の相談から購入後のメンテナンスまで安心して任せられる。他店購入の自転車の持ち込みがOKなのも特徴だ。詳しくは、『シマノユーザー必見! シマノサービスセンターって知ってる!?』の記事をチェックしよう。