岐阜羽島駅にサイクルステーション&カフェ“BLOCK47”がオープン
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「食・運動・対話」をテーマに、人生100年時代を楽しく健康に生きるための施設として、「BLOCK47(ブロック47)」(岐阜県羽島市福寿町)が誕生した。
フロア面積約200坪。そのうちの2/3が自転車関連施設、残り1/3が飲食スペースとなる。自転車部門には、レンタルサイクルエリア、ポップアップストア、自分で修理やメンテナンスができるレンタル工房や、サイクルフィットネスエリアなどがある。今後は、この施設をベースにしたガイドツアーをはじめ、洗車サービス、各種ワークショップなどのサービス提供を予定している。
岐阜県内の食材の味を楽しめるカフェも併設
飲食スペースには、東京・白金台にある八芳園が監修するカフェレストランが誕生。地産地消をテーマに、岐阜県内の特産物を使ったメニューを中心にしたグルメを楽しめる。このほかサイクルエリアとカフェエリアの中心にある「サイクルスクエア」という空間では、トークイベントや交流イベントなど、「対話」を楽しむためのイベントが開催される。
人生100年を幸せに生きるための持続可能な施設を目指して
この施設のユニークなところは、複数の企業と団体が協力し合い運営していること。この地区の開発を担うデベロッパーの「大日産業」を中心に、自転車業界からは、岐阜県に本拠地を置く「ミノウラ」、愛知県の「サギサカ」が参画。飲食については、岐阜県内に本拠地をかまえる「ジーエフシー」が担当し、プロジェクトアドバイザーには「一般社団法人 人生100年社会デザイン財団」が名を連ねている。
同施設では、2020年まで別の業態として開発を進めていたところ、新型コロナの影響を受け、計画が白紙に。「人生100年社会デザイン財団」のアドバイスを受け、「食・運動・対話」をテーマに、地元に根付いた健康で豊かな人生100年を楽しむための拠点づくりとしてスタートした。そのなかのひとつ、「運動」というテーマに抜擢されたのが自転車だった。
岐阜羽島周辺には、長良川大規模自転車道をはじめ、木曽川、揖斐川のサイクリングロードなど、自転車で快適に走れるインフラが整っている。その中心にサイクルステーションを作ることで、あらゆる世代が気軽に立ち寄り、ワクワクしながら自転車に乗る機会を提供することが、「BLOCK47」のメインテーマだ。では、ここに行くと、どんな体験ができるのだろう?
充実のレンタサイクル
オープニングと同時にレンタルサイクルを50台配備。気軽に乗れるフォールディングバイク、eバイクのほか、キャニオンやBMC、キャノンデールなどのハイエンドロードバイクまでが揃う。レンタルは、15分、1時間、1日、1泊2日の単位で価格設定されている。マイバイクの購入前に、しっかり試乗するような使い方や、ここで借りて、ロングライドを楽しむこともできる。
レンタル料は15分500円、1時間980円と全車統一料金。1日料金は車種により異なり4200~6800円。1泊2日料金は、7300~9520円となる。
シャワーブースとコインロッカーも完備
レンタル利用者にとってありがたいのが、シャワーブースだ。完全男女別のシャワーブースとロッカーが整備されていて、マイカーや新幹線で遊びに来て、レンタサイクルやガイドツアーを利用したあとに汗を流して快適に帰ることができる。
世界の景色をみながらバーチャルサイクリング
サイクルエリアには、ほかにスマートトレーナーを体験できるコーナーもある。ミノウラのトレーニングマシンは、「Rouvy(ルービー)」アプリと連動。世界各地で実際に撮影された映像をみながらバーチャルサイクルリングを楽しめる。自転車に乗れない雨の日に足を回したり、高齢者が自転車で気軽にフィットネスできるようなコーナーを目指しているという。
常駐メカニックに洗車やメンテを頼める
さらにサイクリストに向けたサービスとして「有料洗車サービス」、持ち込み自転車でも快く対応してくれる「メンテナンス/修理サービス」、アパレルや自転車関連の消耗品、小物の販売をする「販売エリア」、「ポップアップブース」では企業による最新モデルの展示なども行なわれる。
溶接機材まで揃えたDIY工房
自転車好きにとってうれしいのが「体験型DIY工房」だ。自転車工具、溶接機器(TIG溶接、ロウ付け)、金属加工工具などを揃えたレンタル工房では、「自転車に関連したモノづくり」をテーマに、ボトルケージなどの小物の製作教室を開催したり、ゆくゆくはフレームづくりが体験できるような計画もあるという。また、夕方から夜の時間限定で、自分の自転車を持ちこんで自分で整備できるレンタル工房(有料)としても利用できる。会社帰りにマイバイクのメンテをするのもあり。
このほか、サイクルエリアでは羽島エリアの魅力を楽しめる「初心者向けガイドツアー」や「アート巡りツアー」、「自転車安全教室」などを計画している。
地元の食材をふんだんに使った美食を満喫
地産地消のカフェレストラン「BLOCK47-Eats」では、「地元が主役」をテーマに掲げたフードやドリンクが楽しめる。飛騨牛、養老ハム、羽島特産のレンコン、長良川鮎、地元産の野菜を中心に使った運動後のカラダにやさしいメニューが提供される。東京・白金台の八芳園監修とあり、味、見た目ともにその料理のクオリティは、全国クラスの仕上がりだ。ライド後に愛車を洗車ブースに預け、シャワールームで汗を流し、カフェでゆっくりと食事を楽しむ。そんな贅沢な休日を過ごしてはいかがだろう?
4月17日にグランドオープンしたBLOCK47。しまなみ海道や琵琶湖エリアのように、日本中からサイクリストが訪れる聖地になれるか? 今後の展開が楽しみでならない。
施設情報
名称:BLOCK47
所在地:岐阜県羽島市福寿町千代田3丁目54 岐阜羽島ガーデンモール内
電話:058-372-2773
交通:JR東海道新幹線・岐阜羽島駅下車徒歩約5分。自動車は、名神高速道路・岐阜羽島IC下車約5分
URL: https://block47.jp/