あなたの街のシマノサービスセンター〜富山・サイクルローマン富山
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シマノ製品のサービス拠点となる自転車ショップが「シマノサービスセンター(SSC)」だ。その全国各地のSSCをシリーズとして紹介していこう。今回は富山県富山市のスポーツ自転車専門店、「サイクルローマン富山」だ。
頼れる町のプロサイクルショップ
富山駅から路面電車に乗ること約10分。さらに10分ほど歩くと、青い外壁に自転車形のオブジェが目印のビルが見えてくる。「サイクルローマン富山」の創業は昭和元年(1926年)。当初はモーターサイクル店だったが、二代目社長の代よりスポーツ自転車の取り扱いを始めた。富山駅周辺で、最も古くからスポーツ自転車を扱ってきた老舗ショップだ。
ここ10年富山県では、スポーツ自転車の需要が高まってきている。2021年にナショナルサイクリングルートに選ばれた「富山湾岸サイクリングコース」は、以前から地元サイクリストに愛されてきた道。また、MTBで走れるトレイルも多く、近年では常設コースが新設されたり、地元有志が会員制トレイルを開拓していることもあって、MTBを楽しむ環境も整いつつある。
そんな富山のサイクリング事情に合わせて、店ではロードバイクをメインに取り扱いながら、MTBやクロスバイク、各種用品を取りそろえ、富山のサイクリストの需要に応えてきた。日本ナショナルチームから先頃、競輪選手になった近谷涼選手も店に顔を出していた一人。自転車競技部強豪校の氷見高校や国体のメカニックなど、今でも自転車競技とのつながりもあり、自転車整備の技術には定評がある。
クラブチームは以前は実業団登録していたこともあるが、現在は50~60kmのロングライドを毎週緩く楽しむ。「グランフォンド富山」ではイベント運営側として、クラブチーム員もスタッフとして参加。富山のさまざまなサイクリング事情に通じた頼れるショップ、それがサイクルローマン富山という訳だ。
サイクルローマン富山のここがポイント!〜無理な依頼でもまずは断らない
スタッフの伊藤慎祐さんにSSCに加入したきっかけについて聞いた。
「僕らの店は先代の社長の代からそうですけれど、細かい整備ごとをお客様から頼まれることが多いんです。他店で扱ってもらえず、持ち込まれる方もいます。メカニックとしての技術力へ信頼をいただいているのかなという自負があったので、SSCとなることでそれをアピールできるのはいいことだと思ったのがきっかけです」。
日頃メンテナンスするうえで心がけていることを聞くと、「店に持ってきていただいた作業に関しては、当然無理なお願いもたくさんあるのですけれども、いきなりは断らないようにしています。“ちょっと難しいので無理かもしれないですが”と断りを入れつつも、まずはお受けしてやってみます。それが心がけていることでしょうか」。
なんでも某大型店のユーザーが、「サイクルローマン富山さんに行ってみたら何とかなるのでは」とその店のスタッフ言われて、来店したこともあったのだとか。
「このショップなら、と思っていただいているということだから、僕らとしても自信を持ってやっていかないと、と思っています。今これだけネット通販が増えてくると、当然お客様ご自身で対応できない部分が出てくる。機械商品なので、やっぱりメンテナンスは切っても切れない部分です。そこを補うのはショップの役割だと思っています。僕らのウリでもありますから」。
長い歴史のある本格的なスポーツ自転車店なので、一見ハードルも高いと思ってしまうかもしれない。しかし、プロショップとして信頼して自転車を任せられるのは、サイクルローマン富山のような店ではないだろうか。
シマノサービスセンターとは?
シマノ製品のサービス拠点としての役割を果たす自転車ショップ。専門技術・知識を持つプロが常駐し、バイク購入の相談から購入後のメンテナンスまで安心して任せられる。他店購入の自転車の持ち込みがOKなのも特徴だ。詳しくは、『シマノユーザー必見! シマノサービスセンターって知ってる!?』の記事をチェックしよう。