あなたの街のシマノサービスセンター〜徳島・ナカニシサイクル
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シマノ製品のサービス拠点となる自転車専門店が「シマノサービスセンター(SSC)」だ。その、全国各地のSSCをシリーズとして紹介していこう。今回は徳島県徳島市にある「ナカニシサイクル」だ。
徳島サイクリングを支える老舗自転車屋
徳島駅の裏手一帯にある徳島城跡。駅から東方向へ歩くこと10分、“鷲の門”からすぐの場所に目指すナカニシサイクルはある。創業は明治37年(1904年)。2024年で120周年を迎える老舗自転車屋だ。
現在、代表を務める四代目の中西裕幸さんに話を聞いた。「初代の曾祖父の頃は、自転車とラジオの店だったんです。ラジオというのは、言ってみれば電気店というような意味合いで」と中西さん。その当時、自転車もラジオも時代の最先端のもの。「今で言ったら、AIとロボットの店です」と中西さんは笑う。
二代目の祖父の頃からラジオをやめて自動二輪も始め、先代の時代からは自転車のみを扱う店として、スポーツ自転車と一般自転車の修理、販売を行なっている。
徳島県自転車活用検討委員会のメンバーにも名前を連ねる中西さん。県内のサイクリング環境整備に努めてきた。淡路島と徳島を結ぶ大鳴門橋の橋下空間を自転車道にする計画も、実は中西さんが長年にわたって提案してきたものだ。
ナカニシサイクルのここがポイント!〜一般自転車からスポーツ自転車まで分け隔てなく
代表の中西さんに、SSCになった理由を聞いてみた。「四国といえばお遍路です。“お接待”の文化が当たり前にあります。四国サイクリングをしている人が居たら、助けてあげるのが普通です。SSCについては、元々文化としてあったものに、オペレーションがついたと捉えています」と中西さん。
そんなお店に持ち込まれる自転車もさまざまだ。最新ロードバイクから昔のスポルティーフ。そして持ち込む人もさまざまで、外国人旅行者まで来店する。「全てに同じように対応するのは難しいですが、シマノのパーツは汎用性が高いので対応しやすいです。何かトラブルがあったとしてもシマノ製品であればSSCとして対応できるので、スローツーリズムを提唱している四国とも親和性が高いと思います」。
お店としてのモットーを尋ねてみた。「常日頃から大切にしている言葉がありまして、それはお遍路の菅笠にも書かれている“迷故三界城 悟故十方空 本来無東西 何処有南北”というものです。この“本来無東西(本来東西なし)”という箇所は、どんなお客様にも/自転車にも分け隔てなく、というふうに捉えています。地元、徳島の人に必要とされる、頼りになる自転車屋でありたいです」。
「いろいろ見聞を広めるのが趣味なんです」とも語る中西さん。そんな従来の自転車店の枠に留まらない、中西さんの多岐にわたるアイデアが、ナカニシサイクルの強みなのだ。
シマノサービスセンターとは?
シマノ製品のサービス拠点としての役割を果たす自転車ショップ。専門技術・知識を持つプロが常駐し、バイク購入の相談から購入後のメンテナンスまで安心して任せられる。他店購入の自転車の持ち込みがOKなのも特徴だ。詳しくは、『シマノユーザー必見! シマノサービスセンターって知ってる!?』の記事をチェックしよう。