Cover Story

大手バイクメーカーがリムブレーキロードの開発を止めると宣言するなど、〝来るぞ！　来るぞ！〟と言われていたディスクブレーキ時代が本格的に到来。本誌編集部員たちも興味津々で購入モード。同じようなマインドにある読者の皆さんも多いことだろう。

そこで今回は「ディスクロードの正しい買い方」と題した特集記事を掲載。価格の違いによる性能差、本当にお買い得な価格帯を探り、このクラスのホットモデルにも試乗した。

さらに2020年におけるもう一つの注目カテゴリーといえばグラベルバイク。こちらについても購入＆活用ガイドを掲載したので、ディスクロード特集と共にバイヤーズガイドとして活用していただきたい。

そんなわけで今月号の表紙は、グラベルバイク企画に登場するサーヴェロ・アスペロのディスクブレーキ部にフォーカス。スローシャッターで狙うと、ローターが輝きを放ちながら回転するスピーディで美しいカットを撮影できた。３本ローラー台の上で乗車しながらの撮影は、バイクが動体ブレを起こすので狙ったところにピントを合わせるのが大変。今月も佐藤カメラマンの神技で乗り切りました。

（表紙のバイク）
サーヴェロ・アスペロディスク スラム エイペックス１
完成車価格／36万円（税抜）

エアロロードの先駆者であるサーヴェロは、グラベルバイクでも2016年に「Cシリーズ」を発表していち早くこの分野に進出。それから３年、特に北米マーケットで爆発的に増えているグラベルレースやCXレースに向けて、さらに〝速さ〟を意識して開発されたカーボングラベルバイクがこの「アスペロ」だ。

ホイールは700Cと650Bサイズを装備でき、700Cでは最大44mm幅、650Bでは49mm幅までのタイヤを履けるタイヤクリアランスを持つ。

さらに注目すべきはフォークのオフセット量を変える機能を搭載することだ。フロントフォークエンドにはアルミ製の小物が装備され、この取り付け位置を変えることでタイヤ幅に応じてトレール値を前後5mmの範囲での調整が可能になっている。

これによりホイールサイズ、タイヤ幅が変わっても、常に最適なハンドリングが提供され、ハンドリングのセッティング調整にも有効だという。グラベルモデルにおいてもこだわり抜いた独創的な設計は、サーヴェロらしいと言えるだろう。

今回の表紙に登場したモデルはスラム・エイペックス１コンポを搭載した完成車。価格は36万円（税抜）で、サーヴェロにしては〝超〟が付くほど手頃な設定なのも魅力的。詳しい性能はp.90からの「グラベルバイク欲しい」の企画をご覧あれ。
 
Spec.
フレームセット素材／サーヴェロ・オールカーボンテーパードアスペロフォーク
サイズ／48、51、54、56
カラー／バーガンディ、ダークオレンジ
コンポ／スラム・エイペックス１
ホイール／アレックスリム・ブーンドックス７-D
タイヤ／ドネリー・エクスプロアMSO 700×40C

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