カンパニョーロの「ボーラWTO」シリーズがより軽くエアロに進化

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2024カンパニョーロボーラウルトラWTO

カンパニョーロから、今年も新作ホイールの便りが届いた。2023年3月に軽量モデルの「ハイペロンウルトラ」を発表したカンパニョーロ。今年は、エアロモデルの「ボーラWTO」シリーズを刷新してきた。

2024カンパニョーロボーラウルトラWTO

登場したのはカンパニョーロ・ボーラウルトラWTOと、ボーラWTOという2グレード。リムハイトはそれぞれ、35mm、45mm、60mmの3種類が展開される。モデルチェンジ前のボーラWTOシリーズも、リムハイトが3種類あったが、いちばん低いモデルは33mmだった。新作ではこれが35mmになっている。

ボーラウルトラWTO 35mm

2024カンパニョーロボーラウルトラWTO35mmフロント
2024カンパニョーロボーラウルトラWTO35mmリヤ

ボーラウルトラWTO 45mm

2024カンパニョーロボーラウルトラWTO45mmフロント
2024カンパニョーロボーラウルトラWTO45mmリヤ

ボーラウルトラWTO 60mm

2024カンパニョーロボーラウルトラWTO60mmフロント
2024カンパニョーロボーラウルトラWTOリヤ60mm

重量は最も軽いモデルで1285gに仕上がっている。これは前作のボーラウルトラWTO33から100gの軽量化になる。ちなみにリムの内幅は21mmから23mmへと拡張されている。この変更がもたらすのが、空力性能の向上。そして、ロード用の細いタイヤから、グラベル用の太いタイヤまで許容することができ、使用できるフィールドが広がる。

正面からの風に対しては前作より13%空気抵抗が減り、斜め15度からの風に対しては80%も抵抗が下がっているという。対応するタイヤシステムはチューブレスレディーとクリンチャーだ。ニップル穴がないので、リムテープ不要でチューブレスレディータイヤを組み付けることが可能。

ボーラWTO 35mm

2024カンパニョーロボーラWTO35mmフロント
2024カンパニョーロボーラWTO35mmリヤ

ボーラWTO 45mm

2024カンパニョーロボーラWTO45mmフロント
2024カンパニョーロボーラWTO45mmリヤ

ボーラWTO 60mm

2024カンパニョーロボーラWTO60mmフロント
2024カンパニョーロボーラWTO60mmリヤ

ウルトラと通常モデルの違い

スポークパターンは、カンパニョーロのアイデンティティーであるG3組。ウルトラグレードは7ペア=21本組。通常グレードは8ペア=24本組となっている。ニップルはウルトラはリムに埋没させるタイプだが、通常グレードはニップルがリムから出ている設計。

ハブのベアリングはウルトラがCULT、通常グレードはUSBといった差別化がなされている。 

カンパニョーロ・ハイペロンウルトラ2023

ウルトラグレードのグラフィックは、カンパニョーロ最高級のCラックスコーティングで仕上げられている。塗装がなくとも、上質な見た目に仕上がっている。それはすなわち軽量化にもつながる。

ハイペロンウルトラ

スポークホールの作り方は、リム成型時にすでに行われている。これは、カーボンリムを一度成型してからドリルで穴を開けるよりも強度がでる。ドリリングでカーボン繊維を切断することがないからである。

さて、リムハイトのバリエーションを見て、マニアな読者の皆様は、ハイペロンとの住み分けが気になるところだろう。スペックシートから読み解いていくと、重量面ではボーラウルトラWTO35mmモデルが1285g、ハイペロンウルトラが1240gなので、ハイペロンウルトラに軍配があがる。リムの内幅を比較してみるとボーラの方が2mm広い。この分、重量が増えるが空気抵抗、特に横風が吹いている状況ではボーラの方が安定性において勝ることが想像できる。

カンパニョーロ・ボーラWTOシリーズスペック

ボーラウルトラWTO
2ウェイフィット
スポーク本数:F21本、R21本
リム高:35mm、45mm、60mm
リム内幅:23mm
フリーボディ:N3Wライト(カンパニョーロ)、XDR(スラム)、HG11(シマノ)
重量:1285g(35mmモデル) ※2ウェイフィットはチューブレスレディ、クリンチャーに対応
価格:66万7700円

ボーラWTO
2ウェイフィット
スポーク本数:F24本、R24本
リム高:35mm、45mm、60mm
リム内幅:23mm
フリーボディ:N3Wライト(カンパニョーロ)、XDR(スラム)、HG11(シマノ)
価格:46万9700円