ロードバイクでカラーカスタムできるブランドがあるって知ってる?
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性能や仕様はさることながら、ロードバイクを買うにはカラーリングも重要な要素。でも一般的に大手メーカーのレディメイドモデルは、色の選択肢が少ないのが事実。そこで大注目なのが、スペインの「オルベア」が展開するカラーカスタムプログラム「MyO」(マイオー)だ。今回は同社がウェブサイトで展開するカスタマイズサービスを、自転車系インフルエンサーのもえぞーさんが体験した!
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カラーカスタムできるブランドは意外と少ない!?
「私もロードバイクを買うときにカラーへのこだわりはあって、いろいろ迷ったんです。他の人とかぶりたくないのでカラーオーダーも考えたのですが、やっぱり敷居が高くて、結局の既存のカラー(レディメイドのバイク)にしたんです」と、自身の購入体験を語ってくれたのは、今回「MyO」を体験するもえぞーさんだ。
日本でカラーカスタマイズができるマスプロブランドというと、恐らく両手で数えられるほど。しかもその多くは高価格帯のモデルに限られていたり、注文方法が分かりにくいこともあったりして、もえぞーさんのようにカラーへのこだわりはあれど、二の足を踏んでしまう人も少なくない。そんな事態を解消してくれる魅力的な存在が、オルベアが展開する「MyO」だ。
アップチャージなしでカラーカスタムできる希少なサービス〜オルベアの「MyO」
POINT① ミドルグレードからカスタムに対応
「MyO」が魅力的なのは、カラーカスタムできる車種と価格帯が広いこと。車種はロード、グラベル、MTB、TTバイクから選べて、しかも高価格帯のモデルだけに限らない。例えば軽量バイクの「オルカ」では、105の機械式コンポを搭載した「オルカM35」(完成車価格/54万9000円)というミドルグレードからカスタマイズが可能だ。また、フレームセットだけもオーケーなので、パーツの載せ替えを考えている人にもありがたい。
POINT② 基本的にカラーカスタムにおけるアップチャージなし
さらに注目すべきは、その価格形態。他のブランドでは、ペイントパターンや選ぶカラーによってアップチャージが必要になることも。自分好みのカラーを選んだら、車体価格にプラスして10万円近い金額が必要になる、なんてことも……。でも「MyO」ならカラーやペイントパターンが変われど基本的にアップチャージはなし。今回もえぞーさんが選んだ「オルカM35」だと、メーカー表示価格の54万9000円以外の予算は必要としない(パーツの仕様変更は別途代金がかかる)。
POINT③ ウェブサイト上で簡単にカスタマイズできる
カスタマイズはパソコンやタブレッドでオルベアのウェブサイト(https://www.orbea.com)にアクセスして、購入者自身が自由にカラーリングやパーツの仕様を決められる。この段階ではショップに足を運ぶ必要はない。詳しい手順は以下で順を追って説明するが、サイト構成はシンプルでとても分かりやすく、直感的に作業を進められる。もちろん日本語表示なのでストレスフリーだ。
MyOでカスタムする流れ
STEP1 まずはorbea.comサイトへアクセスし「カスタマイズ」画面へ
オルベアのサイトにアクセスして、ページ上側にある「自転車」から車種を選ぶ。「ロード」の部分にカーソルを合わせるとモデルが表示されるので、オーダーするモデル(今回はオルカ)をクリック。するとオルカのページに画面が変わるので、「モデル選択」を選ぶとラインナップが表示される。好みの1台(今回はオルカM35)にカーソルを合わせ「カスタマイズ」をクリックするとカスタマイズ画面へ移動となる。
STEP2 サイズの選択
画面の右サイドの項目をスクロールさせて仕様を決めてゆく。最初の項目はフレームサイズだが、これは自分のサイズを指定せずとも大丈夫。ショップでの注文時に改めてフィッティングしてサイズを決めるからだ。
STEP2 カラー仕上げの選択
カラーリングはまず仕上げを決める。マット(つや消し)とグロス(艶あり)の2タイプがある。これ以降で選ぶ全てのカラーにおいて、どちらの仕様も可能だ。ちなみにもえそーさんは「ツヤツヤ」のグロスを選択。
STEP3 カラー選択を行う
次はメインのフレームカラーを全32色から選ぶ。カラーパレット5段目までは、ソリッドまたはメタリック系カラー。一番下段の6色は、ロウカーボンを含む素材の質感が透けて見える「view」という仕上げだ。そんな豊富なカラーからもえぞーさんが選んだのは、落ち着いた色の「メタリックマルベリー」
「view」カラー以外で次のステップとなるのは、「セカンドカラー」と「サードカラー」の選択。フロントフォーク左側の色が選べる。左側だけというのも粋な仕様だが、上側「セカンドカラー」と下側「サードカラー」で色を変えられるのは、カスタマイズの楽しさをさらに広げてくれる(上下同色も可能)。この部分は、それぞれ「view」カラー以外の27色から選べる。
「うわ、すごいです! いろいろ選べて楽しいけれど、迷っちゃいますね」というもえぞーさん。で、選んだのは上側が「コットンピンク」、下側がグレー系の「アンスラサイトグリッター」
選べるのはそれだけではない。トップチューブ上部はメインカラーと同色またはブラックのペイントが可能。フォーク上側のアクセント模様も10色から選べる。そしてダウンチューブの「ORBEA」ロゴは、メインカラーと同じく27色のバリエーションだ。
最後はヘッドチューブの「ORBEA」ロゴ(6色)、トップチューブの「OMX」ロゴ(オルカのグレードを表す/3色)を選べば、カラーカスタマイズはほぼ完了。もえぞーさんは「ORBEA」のロゴにフロントフォーク上側と同じ「コットンピンク」を選び、落ち着いた雰囲気の中にも、女性らしい華やかさのあるルックスに仕上げた。
【ここがすごい!】色味を詳細に見ることができる機能
カラーパレットの小さな見本だけでは、色の雰囲気が分かりにくいと感じるだろう。そんな時はカラーパレット上側の自分が選んだ色の文字(ここではMetalic Mulberry)の左にある矢印の付いたタブをクリック。するとポップアップウインドが開き、選んだ色を大きな画面で確認できる。フレームに塗られた状態(選んだモデルとは異なる)の動画なので、鮮明でより実際の色に近い雰囲気として感じることができるだろう。
【ヒント】「i」マークにカーソルを合わせるとどこの色が変わるのかが一目瞭然
カラーを選び進める際、フレームのどの部分がどんな色に変わるのかも簡単に確認できる。カラーパレットの「フレームカラー」、「セカンドフレームカラー」、「サードフレームカラー」といったそれぞれの文字の横に表示される「i」マークにカーソルを合わせると、バイクのビューポイントが瞬時に変わり、カラーをカスタムする部分に自分の選んだ色が反映され、その部分が浮き出る仕掛けなのでイメージをつかみやすい。
STEP4 ホイールの選択〜何とここもカラーカスタム可能!
「MyO」はホイールの仕様変更も可能だ。オルベアでは自社ブランドの「OQUO」(オクオ)を展開しており、2グレード(ロードパフォーマンスPR/ロードパフォーマンスPR LTD)あるカーボンホイールも差額を支払えば装着できる。さらに上位グレードの「パフォーマンスPR LTD」では、ホイールのカラーカスタマイズもできてしまう。9色から好きなカラーを選ぶとリムの一部がペイントされ、バイクとのカラーコーディネートをより一層楽しめる。今回、もえぞーさんがオーダーする「オルカM35」は、ベースグレードのカーボンホイール仕様だが、「ロードパフォーマンスPR 45LTD」に変更することに。ホイールカラーはフレームのメインカラーと同じ「メタリックマルベリー」を選択。「ホイールまでカラーコーディネートできるですね! これ、すごくかっこいいです!」と、もえぞーさん大満足である。
STEP5 タイヤ/クランク長/ハンドル・ステム/サドル/シートピラー等の細部パーツの選択
ホイール以外のパーツについてもモデルや仕様、サイズを自分好みにできる。モデル変更をできるのはタイヤ、ハンドル、サドル、ステム、シートポスト。仕様やサイズは、ハンドル幅、ステムの突き出し、スプロケットの歯数、そしてクランクは長さと歯数だけでなく、パワーメータ(フォーアイ製)付きも選べる。自分の体型、走り方に応じて好み合わせて細かくパーツを選べるので、バイクが届いた瞬間からベストフィットに近い状態で乗り出すことができる。さらには購入後のカスタム費用を抑えて無駄のない買い物ができる。購入者にとってとてもありがたい。実際の製品やサイズ選びは、取扱店のスタッフと相談して決めるようにしたい。
STEP6 名前の記入
最後の作業はトップチューブの上面への印字。姓・名というように、欧文で2つのテキスト(片側最大10文字)を入れられる。もちろん片側(一番目)だけでも可能。選択できるカラーは3色だ。もえぞーさんは「moe」「moe」と記入。それも瞬時に画面に反映される。それを見て思わず「かわいい~」と声を上げるもえぞーさん。
オーダーは取り扱い店で
自分の名前を入れて「これは本当に自分だけの1台になりますね。すごいです」ともえぞーさん。カスタマイズの作業が全て終了したら、データの保存だ。方法は2種類。一つはオルベアのサイト上への保存(オルベアのウェブサイトへのログインが必要)。もう一つはPDFデータをダウンロードする。ちなみにウェブ上の保存は、一度作ったデータの修正も可能だ。PDFのダウンロードでは「画像のみと「全情報」の形態があるが、後者がおすすめ。バイクの画像だけでなく選んだパーツの仕様やサイズも明記されるからだ。
制作したデザインは横方向をはじめ6つのアングルで保存されるので、バイクの雰囲気を把握しやすい。そしてデザインが完全に決まったら、ショップにPDFデータを持ち込む、またはウェブ上のデザインを確認してもらい、フィティングなどを経てサイズやパーツの仕様を決めてオーダーとなる。気になる納期は時期にもよるが、受注後だいたい3か月が目安だという。
もえぞーさんがカスタムにチャレンジしてみて
カスタムを終えて「かわいくできました!」と満面の笑みを浮かべるもえぞーさん。「今回はじめてMyOの体験だったのですが、こんなにいろいろなデザインができることに驚きました。やっているとワクワクが止まらなくて、ずっと画面を見ていろいろなデザインをしたくなっちゃいますね」と、初体験のMyOに大満足の様子だ。
冒頭にも記したがロードバイクの購入動機は、性能はもとよりルックスも大きな要素をしめる。格好いい1台は、ライドへの意欲や楽しさがとてつもなく上がるもの。その礎になるのがフレームそのものであり、それはカラーリングにも大きく左右される。バイクの購入後にパーツは簡単に交換できるけれど、フレームのカラーを塗り直すのは容易ではない。だから自分の好きな色の1台に巡り会うことはとても大切だ。それがオルベアのカスタイマズプログラム「MyO」なら、他の人とかぶらない“自分だけの1台”が手に入る。
カラーカスタムの手順を見ても分かるとおり、MyOの豊富な色数とパターンの組み合わせによって、他の人とカラーリングがかぶることはまずないに等しい。ウェブサイトの作りもシンプルで分かりやすく、ゲーム感覚でカスタマイズを楽しめるので、バイクのオーダーという行為が、より付加価値の高いエンターテーメントにもなる。
そして価格も手頃なモデルから対応しており、カラーチョイスのアップチャージは基本的になし。パーツの仕様変更、各種のサイズも自分の体や好みに合うものが選べる。まさに至れり尽くせり、非の打ち所は見られない。もちろんオルベア自体の走行性能は、今年からプロチームのロット・デステニーが使うことからもお墨付き。性能だけでなく、ロードバイクのルックスにも強くこだわりのあるサイクリストの要望にMyOは必ずや応えてくれるに違いない。
オルカ M35が当たる! MyO「デザイン・ユア・ライド」キャンペーンを実施中
オルベアでは、MyOでカラーデザインをした人の中から抽選で1人に、何と人気ロードバイク「オルカ M35」が当たるキャンペーンを実施している。詳しくは、下記のキャンペーンページを参照しよう。