しまなみ海道で「マツダCX-60 PHEV」の実力をサイクリスト目線からチェック!

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マツダCX-60 new

広島県尾道市と愛媛県今治市を結ぶ、”サイクリストの聖地”しまなみ海道で、マツダの誇るクロスオーバーSUV「CX-60 PHEV」とともに、サイクリングを満喫!

スポーツバイクを積んでドライブし、旅先でライドを楽しむために、車に求められるものとは? 三船雅彦さんとともにサイクリスト目線でチェックしてみた。

マツダCX-60 PHEV

 

三船雅彦さんがマツダを推す理由

元プロロードレーサーであり、55歳を迎えた現在はシクロクロスのマスターズカテゴリーやブルベへとますます精を出す三船雅彦さん。国内外の様々なエリアをロードバイクで走る彼の移動の手段として、もちろん車は欠かせないものだ。

 

「僕自身としては、車が第一な『車好き』というよりかは、『自転車がありきの、車好き』だと思っています。車を運転する際の気持ち良さは欠かせないものだけど、そのうえで移動した先で自転車で走り、ハードにライドを終えてからそのまま楽にバイクを積むことができる。そんな車がいいなと思っているので、マツダのCX-5やCX-60のようなSUVが好きなんです」。

マツダCX-60 PHEV

国内外のブルベ、そしてCX(シクロクロス)を精力的に走る三船雅彦さん。マツダ「CX-5」は、チームでの遠征用にルーフキャリアに3台分のラックを装備

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自転車乗り目線で、本当に使い勝手のいい車とは?

現在マツダからサポートを受けて三船さんが乗っているのは、2020年式のマツダ・CX-5。もちろん、魂動デザインの造形美を際立たせる「ソウルレッドクリスタルメタリック」カラーを纏う。

「シクロクロスの遠征などで、自転車を車内に積んで移動する時は、2人がフロントシートで、後部座席を畳み前後輪を外したうえでバイク3台、そこにスペアホイールも入れることができますね。

このCX-5はルーフラックを増設しているので、一台あたり最大で6台積むことができます、また、もし4人でどこか出かける時には、上に積んだ場合は4人4台まで可能です」

 

「だけど、車って大きいのに乗り出すと、大きい方が良くなってくるものですね(笑)。

CX-60は、2023年のPBP(パリ〜ブレスト〜パリ。ブルベにおける最高格のライドイベント)で、マツダからの支援を受けてサポートカーとして運用し、サポーターの人々に扱ってもらいました。

彼・彼女たちが乗っている距離も時間も長く、その疲労感の低減はもちろん、必要な機材や補給食、衣類といった荷物を考えると、やはりこのサイズ感はベストだったと思います。

そういう意味では、日本においても移動距離や荷物の積みやすさを考えたら、CX-60はいい選択ですよね」

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3月中旬の週末に行われた「三船雅彦サポーターズクラブ」のクラブライドでは、関西や首都圏など各地からサイクリストが集結。あらゆる道を走り尽くす三船さんだからこそ、彼がアテンドするルートも、海岸沿いからダム湖へのヒルクライムまで多彩なものとなった

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「しまなみ海道」の尾道から向島までの区間は渡船を利用する。多々羅大橋といった高架橋だけでなく、レモン畑や港の道といったローカルな風景をたどるのがしまなみ海道サイクリングだ。この日も国内外から多くのサイクリストでにぎわう

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本クラブとして例年訪れているしまなみ海道。今回は走行距離は1日あたり100km程度とした、尾道をベースのロングライドが2日間に分けて行われた。1日目は春の好天に恵まれ、参加者皆も完走し大満足!

 

積載だけじゃない、扱う道具としての快適性

初代CX-5、アテンザといったマツダ車を乗り継いできた三船さん。そんな彼にとっては、積載についてと同じほどに、運転することへのフィーリングも気になるものだが、それはある意味”ガチ”なサイクリストだからこそ気づく点があると言う。

「実際これまで他社の車も乗ってきましたけど、長時間の運転等でちょっとどこかで疲れてしまうというか……。その点、今私が乗っているCX-5では、ドライビングポジションが適切になることで、運転時の姿勢がゆがむことがないんですよね。」

「それはマツダの『ひと中心』の車づくりが大きいんです。『人馬一体』、すなわち人間の能力に根ざした車づくりをするという考え方が、今のマツダのどの車にも根ざしている。

特にアクセル・ブレーキペダルの位置が秀逸で、足を伸ばした際にペダルが自然な位置に来るように、コックピットが設計されているんですね。」

 

「私も以前は車のドライビングポジションって気にしていなかったようなんですけど、マツダ車に乗っていて、足をパッと出した時に、右足と左足が同じ位置にある。他社だと、どうしても前輪位置の影響で、アクセルペダルが左に寄ってしまうんです。その点マツダは、ノーズを長くして前輪を前に出すことで、ペダル位置がきちんとドライビングポジションの右下にあるように設計されている。

そういった細部までの工夫を、一度運転してちゃんと体験してみると、『だから体がゆがまないのか』と驚きました。」

マツダの車の『人馬一体』の設計思想は、運転することそのものが楽しくなる。CX-60 PHEVの動的性能は、高速道路から海岸沿いのワインディングまで、 あらゆる速度域でリニアなレスポンスを実現

 

「自転車ってちょっとどこかがゆがんでいるだけで、首や腰がいたくなるじゃないですか。それを考えると、このドライビングポジションって、自転車乗りだから良く分かるのかもしれません。

私も含めサイクリストって、サドルの高さやペダルのQファクター、ハンドルやレバーの位置……それらがちょっとでも変わると気づくくらいに、ポジションについてはシビア。だからこそ、このマツダの車としての設計は一度体感してみて欲しいと思います。」

 

「初代から乗り続けているCX-5は、この尾道の路地や日本の道でも運転しやすいサイズ感で、今でも月3000kmは走行しています。ちなみに自転車も月3000kmというところかな。

そしてもちろん自転車だけでなく、車そのものをアクティブに長距離乗りたい、車と接する時間が長く運転を楽しみたいという人は、CX-60の方がオススメかもしれませんね。」

マツダCX-60 PHEV

今回の三船さんのクラブライドでは、彼をサポートしているマツダも協賛。サポートカーとなるCX-5とともに、CX-60も帯同した。2台並ぶと、サイズやデザインの差異が見えてくる

 

CX-60 PHEVの”サイクリスト的”使い勝手は?

マツダCX-60 PHEV

「マツダ・CX-60 PHEV」は、2022年よりラインナップする同社のフラッグシップSUV。

FR(フロントエンジン・リヤホイールドライブ)ベースの4WDモデルとなり、全長4740mm×全幅1890mmのボディサイズながら最小回転半径は5.4mと、小回りのきく旋回性によって扱い易さも良好。安全装備として搭載される「360°ビューモニター」と組み合わせれば、レース会場での駐車時やツーリング先の細い路地などでもストレスフリーの操作性だ。

 

ハイブリッドパワートレーンは、2.5L直列4気筒直噴ガソリン「スカイアクティブG 2.5」に最高出力129kWを発生させる電気モーターを組み合わせる。トランスミッションは8速ATだ。

エンジンとモーターの組み合わせにより、システム総出力は238kW(323ps)、最大トルクは500Nmを発揮する。

PHEVとしての経済性も魅力で、その燃費はWLTCモードで14.6km/L、さらにモーターのみで最大75km走行可能となる。

 

マツダ車歴代でももっとも強力な最大出力値(0→100km/hの加速はわずか5.8秒!)を持ちつつ、本格的な不整地走行も可能な四駆性能、そして最新の操作アシストなど各種安全装備を搭載。エクステリアはそのボディサイズを活かし、マツダのデザインテーマである魂動デザインを自然に表現する。

運転性能から仕立て、そして積載に至るまで、あらゆる領域で余裕を感じさせる一台だ。

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リヤシートを倒し、荷室全体を展開した状態。インテリア類は特別感のある色や素材を巧みに取り入れたカラーコーディネートが用意され、こちらの「プレミアムモダン」グレードの「ナッパレザー(ピュアホワイト)」は、日本の美意識を感じさせるきめ細やかさを表現した

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ロードバイク(サイズ54)は、前後輪を外すことなくそのまま横倒しで積載しても余裕があるサイズ感で、このうえでライドキット一式や着替えの詰まったバッグを積んでも余る程。太いタイヤのグラベルバイクやフルサスペンションMTBであっても、分解することなくそのまま積載できる

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遠方のサイクリングエリアまでのドライブには、運転操作サポート機能が充実していることが重要だ。マツダ・レーダー・クルーズ・コントロール(MRCC)は、フロントレーダーセンサーが先行車を検知。アクセルペダルやブレーキペダルを踏まなくても、設定した速度での定速走行や、車間距離を一定に保ちながら追従走行が可能。ステアリングアシスト機能もあり

マツダCX-60 PHEV

入力した身長情報に加え、カメラで目の位置を測定し、ドライバーの体格を認識。そのうえでシートの角度や位置、ディスプレイ、ミラーの角度などが、自動で適切なドライビングポジションへと調整される「ドライバー・パーソナライゼーション・システム」の搭載は、CX-60の大きなトピック。人間を軸としたペダルレイアウトで長時間の運転でも快適だ

マツダCX-60 PHEV

静寂性に優れた車内は、ちょっとした休憩時もくつろぎの空間に。リヤシート用に電源ポートが用意されるなど実用性にも優れる。パノラマサンルーフ装備では、後席乗員までが開放的な視界と明るさを実現し、パートナーや家族へも走る楽しさを共有しつつ移動できる

マツダCX-60 PHEV

CX-60PHEVは、PHEVと後輪駆動ベースAWD、トルコンレス8速ATを併用した「e-SKYACTIV PHEV」を搭載。日々の生活圏での走行では家庭用電源から給電可能なEVモードで、そして遠征時にはガソリンと併用したハイブリッドでの走行となり、お財布にも優しい

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PHEVモデル荷室空間にもAC100V電源ソケット(最大1500W対応)が配置される。サイクリングコンピュータやライト類と、充電式となった最新アクセサリーのバッテリーへ充電可能。コックピットにはワイヤレス充電(Qi)ポートもあり、最新デバイスとのコネクタビリティも良好だ

マツダCX-60 PHEV

車でのドライブとサイクリングを組み合わせるからこそ、いつもの週末ライドの道でも、あるいは名だたる「しまなみ」のメインルートよりも、もっと遠く・深くへ。より味わい深いエリアまでアプローチできる、自転車の旅が可能となる

 

MAZDA CX-60

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車両本体価格:651万7500円
※特別塗装色代5万5000円を含む

グレード:PHEV Premium Modern

ボディカラー:ロジウムホワイトプレミアムメタリック

エンジンタイプ:e-SKYACTIV PHEV

トランスミッションタイプ:SKYACTIV-DRIVE(8EC-AT)

駆動方式:4WD

マツダ CX-60