アンカーから新型のエンデュランスロードバイク「RE8」が登場【速報インプレあり】
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シマノ・アルテグラDi2完成車 価格:93万5000円 写真のカラー:フォレストカーキ
ブリヂストンサイクルが展開する日本のスポーツ自転車ブランド、アンカー(ANCHOR)から、完全新設計となるエンデュランスロードバイクの「RE8」が登場した。その特徴を紹介するとともに、インプレッションをお届けしよう。
アンカー・RE8の特徴
RE8の「E」とは、エンデュランスのEではなく「EXTEND(エクステンド)」のEだ。その文字のとおり、ライダーがこの自転車によって走れるエリアや道を拡(ひろ)げていけるように、という意味が込められている。
コンセプトは「全てのホビーライダーに、レースバイクのテクノロジーを」だ。それを実現すべく、エンデュランスロードではあるが、アンカーのレーシングバイクシリーズであるRPシリーズのテクノロジーを活かし、レーシングバイクとしての性能を味わえる一方で一般のホビーライダーが乗って快適なコンフォートロードとして設計されている。
高い空力性能
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空力性能に優れたカムテール形状を採用したフレーム&フォーク
空力性能に優れるレーシングバイクのRPシリーズに匹敵する空力性能を実現している。前作に当たるエンデュランスロードのRL8Dに対して、時速30kmで巡航した場合の空気抵抗を15%(3.9W)削減。ちなみに、RP8はRL8Dに対して19%の削減率なので、それに近い値となっていることがわかる。
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ケーブルはヘッドチューブからエンド部にかけてフル内装だ
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最上位のアルテグラDi2完成車にはRPシリーズと共用のエアロハンドル&ステムが付属する
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BBはPF86を採用
絶妙な剛性バランス
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チェーンステーは左右非対称。これによって剛性バランスとタイヤクリアランスの確保を両立する
長い距離を快適に走れるよう剛性はRP8の85%に調整されている一方で、走行フィーリングにかかわる“剛性バランス”(※)はRPシリーズと同等としている。結果的に、前作に当たるRL8Dに比較し剛性は37%アップした。
(※)剛性と一口に言ってもいくつかの指標があり、RPシリーズとRE8では各剛性指標の絶対値は異なっているが、その比率(剛性バランス)が両者で同じとなるようにしている。
これにより、レーシングバイクとしての乗り味と、快適な走行フィーリングの両立を実現している。
高い快適性
シートステーの集合部分を低い位置におき(ドロップドシートステー)、シートポストの出しろを多くする設計によってシートまわりのしなりを生ませ、これによって高い快適性を持たせている。
さらに、シートポストは真円タイプを採用することで、汎用性の高さも確保する。
また、ドロップドシートステーはシートステー集合部の整流効果の向上も果たしており、空力性能の向上にも貢献している。
大きめのタイヤクリアランス
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写真はアルテグラDi2完成車で、初期装備が28Cとなる
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写真は105Di2完成車で32Cを初期装備
トップグレードのアルテグラDi2完成車では28Cを、ミドルグレードとベースグレードにあたるシマノ・105Di2完成車、同・105機械式完成車では32Cが初期装備される。フロント側ではここから直径方向14mm/幅方向9mm、リヤ側では直径方向10mm/幅方向8mmのタイヤクリアランスが設けられており、より太幅のタイヤも装着が可能だ。メーカーとしては公式にアナウンスしていないが、38Cまでは十分に入りそうだ。
軽さ
フレームセット重量は1480g(無塗装、450サイズ、ヘッドパーツ/ディレーラーハンガー/シートクランプを含む)で、エンデュランスロードとしては比較的軽量な部類に入る。素材としてT800を併用し、カーボンの積層を適正化することで軽量化を達成した。最上位のシマノ・アルテグラDi2完成車ではペダルなし参考重量で7.4kg(450サイズ)だ。パーツアッセンブルによっては7kg切りも容易に可能である。
アンカー・RE8ラインナップ
完成車として3モデルに加え、フレームセットの販売もある。
RE8 アルテグラDi2
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●シマノ・アルテグラDi2完成車 ●価格:93万5000円 ●写真のカラー:フォレストカーキ ●写真サイズ/450mm
RE8 105Di2
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●シマノ・105Di2完成車 ●価格:48万9000円 ●写真のカラー:オーシャンネイビー ●写真のサイズ/420mm
RE8 105
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●シマノ・105機械式(12速)完成車 ●価格:37万9000円 ●写真のカラー:ストーングレー ●写真のサイズ:390mm
フレームセット
価格:32万円
シマノ・105機械式完成車については、フレームセットからわずか約6万円プラスという価格設定で非常にコストパフォーマンスに優れている。カーボンフレームにシマノ・105(12速機械式)で30万円台に収まっているという点でも、ロードバイク価格の高騰が続く昨今では貴重なプライスと言えよう。
カラーは上の写真の3種類がそれぞれの完成車に設定される。都会的で落ち着いたカラーリングにまとめられている。
サイズ展開は390、420、450、480の4サイズで、最低適応身長は145cmと、身長の低い人にとってはうれしい設定だ。
ジオメトリ表
アンカー・RE8 速報インプレッション
速報インプレッションを動画でお届けしよう。インプレッションライダーは浅野真則氏だ。インプレッションは動画の10:03〜。ブリヂストンサイクル担当者へのインタビューもあるので、ぜひそちらもチェックを。