パウレスが2度目の制覇! 2024宇都宮ジャパンカップサイクルロードレース
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10月20日(日)に宇都宮市森林公園周回コースで、31回目となる宇都宮ジャパンカップロードレース(UCIプロシリーズ)が開催された。
ラスト4周、残り約40kmでできた5人の逃げグループから、最後はスプリントで伸びたニールソン・パウレス(米国/EFエデュケーション・イージーポスト)が、優勝。2022年に続いて2度目の勝利を獲得した。
今年は天気良し
UCIからワールドシリーズに次ぐ、プロシリーズに格付けされ、アジア最高位のこのレースに、国内外から19チーム112人の選手がエントリー。
今年の天気は、曇り空の隙間から日差しが差し込む。気温は12℃からどんどん上がっていくが、冷たい風が吹くコンディション。10.3kmのコースを14周する144.2kmで争われた。
近年2回は、序盤からハイペースで始まり、一気にセレクションがかかった。それを警戒して各チームは、スタート時間よりもかなり早くからスタートラインに並び始めた。
10時に号砲一発レース開始。古賀志林道の上りを経てKOMから下りきるころには6人の逃げグループができた。
メンバーはサイモン・イェーツ(英国/チームジェイコ・アルウラー)、アンドレア・パスクアロン(イタリア/バーレーン ヴィクトリアス)、ゲオルク・シュタインハウザー(ドイツ/EFエデュケーション・イージーポスト)、ハミッシュ・ビードル(ニュージーランド/チームノボ ノルディスク)、山本大喜(JCLチームUKYO)、入部正太朗(シマノレーシング)。
メイン集団はリドル・トレックがコントロールする。この逃げは4周目につかまり、その後も10人を超える逃げや4人の逃げなど、散発的に逃げグループが生まれては、集団に吸収される目まぐるしい展開が続いた。
最後まで難しいレース展開
決定的な動きはラスト4周となった古賀志林道の上りで起きた。カナダチャンピオンジャージをまとうマイケル・ウッズ(カナダ/イスラエル・プルミエテック)がペースを上げると、マテイ・モホリッチ(スロベニア/バーレーン ヴィクトリアス)、ニールソン・パウレス、 イラン・ヴァンウィルデル、マウリ・ヴァンセヴェナント(共にベルギー/スーダル・クイックステップ)がこれに反応した。
最終周回に入ると逃げに2人選手を送り込んでいるスーダル・クイックステップとほか3人との牽制が生まれ、お互いの出方を見合う難しい最終局面に。
ラスト1kmを過ぎて、スプリントの余力を残していたパウレスが一気に仕掛けて2022年に続く2度目のジャパンカップ優勝を飾った。
2024宇都宮ジャパンカップリザルト
1位 ニールソン・パウレス(米国/EFエデュケーション・イージーポスト) 3:33’30”
2位 イラン・ヴァンウィルデル(ベルギー/スーダル・クイックステップ) +0
3位 マテイ・モホリッチ(スロベニア/バーレーン ヴィクトリアス) +0
山岳賞
3周目 サイモン・イェーツ
6周目 アントニー・ペレス
9周目 アーチ・ライアン
12周目 ニールソン・パウレス
※写真左から
アジア最優秀選手賞
岡本隼(愛三工業レーシング)
U23最優秀選手賞
ルーカス・ネルーカー(英国/EFエデュケーション・イージーポスト)