バーレーン ヴィクトリアスの2024宇都宮ジャパンカップサイクルロードレース モホリッチ3位、新城48位
1周10.3kmを14周する、144.2kmで争われた2024宇都宮ジャパンカップサイクルロードレース。ワールドツアー勢がまったく展開を緩めることなく激しい展開が続き、ほとんどすべての周回を15分で回り続けた。
1周目に6人の逃げができたが、バーレーン ヴィクトリアスはそこにアンドレーア・パスクアロンを乗せた。集団とのタイム差は30秒から50秒を推移したが、逃げに乗らなかったリドル・トレック勢を中心に追走は緩まない。
4周目の上りで逃げは捕まり、カウンターで15人ほどのグループができた。バーレーンはここにも複数の選手を乗せ、手堅くレースを運ぶ。
6周目、アントニー・ペレス(コフィディス)が単独先頭となり、小石祐馬(JCLチーム右京)ら4人の追走グループができたが、これらはじきに捕まるという判断か、バーレーン勢はメイン集団に残った。
レースが折り返しとなる7周目、古賀志林道の下り区間でマテイ・モホリッチがスーダル・クイックステップ2人と抜け出し、数秒差でEFエデュケーション・イージーポストが牽く小集団がこれを追う。この集団にもバーレーンは4人を乗せ、鉄壁のレース運びだ。しかしユキヤはこの展開で後方の集団に残る結果となった。
10周目、先頭集団は10数名となって古賀志林道を上っていく。バーレーンはまずエドアルド・ザンバニーニ、そしてモホリッチがにらみを利かせる。後続の集団もそれほど大きな差ではないものの、勢いは明らかに先頭付近のメンバーの方が上手だ。
11周目には先頭グループに残るのはモホリッチのみとなり、ザンバニーニは少し遅れる。やがて先頭はモホリッチ、ニールソン・パウレス(EFエデュケーション・イージーポスト)、イラン・ヴァンウィルデルとマウリ・ヴァンセヴェナント(いずれもスーダル・クイックステップ)、マイケル・ウッズ(イスラエル・プルミエテック)となり、結果的にはこれが勝ち逃げとなった。
先頭の5人はじわじわと後続を引き離し、1分ほどの差を持って最終周回に入った。いったんはヴァンセヴェナントが遅れたが、なんとか追いつき、その勢いでアタック。
これを吸収してのラスト1km、パウレスがアタック。5人のスプリントにはならず、パウレスがそのまま逃げ切って両手を挙げ、2位はヴァンウィルデル、3位はハンドルを投げたモホリッチがウッズより先着し、ポディウムを奪い取った。
13分遅れてフィニッシュに戻ってきたユキヤ、バーレーンのウエアを着ての最後のレースは48位という結果になった。
2024宇都宮ジャパンカップサイクルロードレース結果
1位 ニールソン・パウレス(EFエデュケーション・イージーポスト)3:33’30”
2位 イラン・ヴァンウィルデル(スーダル・クイックステップ)+0
3位 マテイ・モホリッチ(バーレーン ヴィクトリアス)+0
フランコ・ペッリツォッティ監督のコメント
「マテイ(モホリッチ)はグラベル世界選で落車しているが、いいコンディションでジャパンカップに臨んだ。エドアルド(ザンバニーニ)とともに非常にモチベーションも高かった。
チームはすべての逃げに誰かが入り、いい仕事をしてくれた。最後の局面で先頭の5人はみんなスーパーストロングな選手たちだった。クイックステップが2人いたため、パウレスがアタックしてもみんなマテイを待ったから、パウレスが勝つことになった。でもマテイのポディウム、3位はグッドリザルトだよ。遠くから日本まで旅をしてきて、満足いく結果だ」
バーレーン ヴィクトリアス参加選手
新城幸也(日本)
マテイ・モホリッチ(スロベニア)
アンドレーア・パスクアロン(イタリア)
ニコロ・ブラッティ(イタリア)
ヤッシャ・ズッターリン(ドイツ)
エドアルド・ザンバニーニ(イタリア)
2024宇都宮ジャパンカップサイクルロードレース
2024年10月18日(金)チームプレゼンテーション
会場:オリオンスクエア(宇都宮市オリオン市民広場)
2024年10月19日(土)クリテリウム
会場:宇都宮市大通り周回コース
2024年10月20日(日)ロードレース
会場:宇都宮市森林公園周回コース
サイスポ・トピックス
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