膝の痛みでロードバイクは諦めなくていい! 悩む人にぜひ知ってほしいこと
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ロードバイクに乗っていて、膝に痛みが出るのは珍しいことではない。しかし中には「もう乗るのを諦めるしかない」というレベルの痛みが出て苦しんでいる人もいる。だが待ってほしい。自転車を降りるのはまだ早い。諦める前に、ぜひ知っておいてほしいことがあるのだ。
そもそもなぜロードバイクで膝が痛くなるのか?
なぜロードバイク(ひいてはスポーツ自転車全般)に乗っていて、膝に痛みが出るのだろうか。専門家に聞いてみた。
「自転車のペダリング運動自体は、膝の痛みが出にくいんです。膝の痛みに悩む人に、むしろ筋力維持で自転車に乗ることをおすすめするくらいなんですよ」と中山医師。
「とはいえ、ロードバイクに乗っていてそれが原因で膝に痛みが出るケースとしては、“ランナー膝”と呼ばれる、腸脛靱帯炎(ちょうけいじんたいえん)が多いです。靭帯の外側がペダリングでこすれてしまい、痛みが出るんです。これはオーバーユースによるものです。休養を取る、ペダリング動作を改善することで治ります。
他には、“ジャンパー膝”と呼ばれる症状もあります。例えばヒルクライムでお尻の筋肉を使わずに太ももの前側の筋肉ばかり使っている人に症状が出ることが多いです。靭帯の付着部に炎症が出てしまうんです。これも同様の方法で改善できます」。
では、もう自転車に乗るのもつらくなるほど膝に痛みを抱えてしまうケースとは?
「それは“変形性膝関節症(へんけいせいしつかんせつしょう)”と呼ばれる症状のケースが多いです」。
聞いたことがある。何でも日本人では実に2500万人ほどこの症状が出ている人がいるとか。
「そうなんです。一般に膝が痛いという場合、ほとんどの場合がこの症状であると思ってもらっていいですね。
ロードバイクで本格的なサイクリングを楽しんでいたり、ヒルクライムやロードレースなどの競技に取り組むような運動強度が高い人の場合、変形性膝関節症を抱えているとうまくパフォーマンスが上がらなかったり、大きな痛みが出てしまう可能性があります」。
ということは、ロードバイクに乗っていてひどいレベルで膝の痛みが出る人は、もちろんロードバイク自体も原因の一つとなっているかもしれないが、もともと変形性膝関節症を患っていることに起因していることが多いようだ。
変形性膝関節症とは?
よく耳にする、その変形性膝関節症とはどのような症状なのか?
「生まれつきO脚気味の人、あるいはX脚気味の人に起こることが多いもので、膝関節の片側に負担がかかり続け、そちら側の軟骨と半月板が摩耗してしまい“クッション”がなくなってしまうことで骨同士が当たり、それが原因で痛みが生じる症状です。
例えば生まれつきO脚気味の人だったら、ふだんの生活における立ち方・歩き方・姿勢、あるいは仕事における体の動かし方(肉体労働が多い職種など)が原因で膝の内側ばかりに体重がかかり続け、それが原因で痛みが出る、といったパターンがありえます。
あと、肥満の人も発症しやすいです。当然、体重が重いぶん膝に負荷がかかりやすくなりますので。
先天的にO脚あるいはX脚気味の人でも、まったくそうした症状が出ない人ももちろんいます。つまり、“先天的なものに環境因子が相まって生じる症状”と言えます。
それから、事故やけがが原因でこの症状になってしまうこともよくあるんですよ。例えば、骨折がしっかりと治らなくて膝が曲がりにくくなってしまい、それで軟骨と半月板に負担がかかり続けるようになってしまった、なんてパターンも実はよくあります」。
近所の医者に診てもらったら「もうロードバイクはやめましょう」と言われる……
大きな痛みに発展するのは変形性膝関節症が多いということは分かった。その場合で「痛みをどうにしかしたい!」と、一般的な医療施設にかかった場合、どうなるのか?
「ほとんどの場合、“もうロードバイクなんてやめましょう”と言われます。痛み止めを飲んでそっとしておきましょうとか、ヒアルロン酸を注射して進行を遅らせましょう、といった処置をされるのが一般的です。
症状が本当にひどいレベルまでいってしまった場合は、“人工関節に置き換える手術”を勧められます。人工関節になるとレベルの高いスポーツの動きが制限されてしまいます。自転車であれば、ビンディングの使用は厳しくなります」。
どうやったら膝の痛みは解決できる?〜ぜひ【膝関節矯正術】を知ってほしい
「膝に痛みを抱えている場合、まずは根本的な動作を改善することです。例えば、コーチングを受けてペダリングを改善する、フィッティングを受けて無理のない自分に合ったポジションを出す、といったことが先です。あるいは、日常生活における立ち振る舞い・動作の改善に取り組むことも大事でしょう。
しかし、もし変形性膝関節症が進行していて、もはやどうしようもないほど痛みが出ているのならば、まずは手術をして治すことが必要だと考えます。
実は、変形性膝関節症の治療方法は、先ほど説明した痛み止めを飲んだりヒアルロン酸を打つといった保存療法、人工関節にするという手術療法以外に、もう一つあるんです。それは【膝関節矯正術(しつかんせつきょうせいじゅつ)】と呼ばれる手術療法です。「骨切り術(こつきりじゅつ)」と呼ばれることも多いです。ぜひ、これは変形性膝関節症で悩んでいる人に知ってほしい方法です」。
それは一体どんな治療法なのか?
「骨の一部に切れ目を入れて、そこに“人工骨”を挿入してO脚またはX脚を矯正する手術です。これによって、片側の関節だけに負担がかからないようバランスを取ることができます。
例えばO脚の人の場合は、骨の内側に切れ目を入れ、そこに人工骨を挿入します。なお、その後は専用の金属部品を入れて固定をします。これによって、例えばそれまで8:2で膝の内側:外側の関節に体重がかかっていたとしたら、5:5となるようにバランスを取るんです。これによって痛みが減ります」。
「なお、ここ5年ほどの間でかなり医療技術は進歩しており、この手術と同時に軟骨の治療をしたり、半月板(軟骨のクッションの役割を果たす部位)に縫合をかけて温存するなども行うことができます。このようにして、膝関節の矯正+軟骨&半月板の温存を同時に行うことも可能になっています」。
そんな手術法があったとは!
入院〜リハビリ〜自転車にまたがれるようになるまでの期間は?
「人によりますが、入院期間は最低3週間です。
エアロバイクなら入院中のリハビリとして乗ることは可能で、シティサイクルなら術後2か月で乗れるようになり、本格的にもとどおりのレベルで乗れるようになるのは術後6か月程度、といったところです。
リハビリとしては、太ももの前・後ろ、お尻の筋肉を鍛えるスクワットといったトレーニング、腹筋・背筋トレーニングなど、まあ地味なんですが、そうしたトレーニングを理学療法士についてもらい、行います。
なので、手術をしてからある程度努力が必要となりますが、もともとロードバイクに乗って本格的にライドをしていた人なら、それほど難しいものではないでしょう。
競技にまた戻りたい、ハードなサイクリングをまた楽しめるようになりたいといった人には、良い治療法の一つではないかと考えます」。
【膝関節矯正術】はどこで受けられる?
ほとんどの医療施設では「もう自転車なんてやめましょう」と言われるということは、この施術に関する専門知識のあるところは少ないということか。
「残念ながら、現状ではそうです。
実際にこの施術を行っており、専門知識を持った信頼のおける医師がいる医療施設については、以下のリストを見てみてください。
高位脛骨骨切り術(HTO手術)の相談や手術を行っている医療施設
※「ひざの痛みと治療方法」より。こちらは膝の痛みと治療方法について専門の医師の監修を受けてまとめているサイトであり、上記リストに掲載されているのはHTO手術(本記事で言う膝関節矯正術)を年間20例以上施行している施設である(編集部注)。
リストを見ると、全国に約200件あるようだ。これはむしろ多い方ではないだろうか。ほんの数件しかなくて、そこへ相談に行くしかない、という状況ではないということは朗報だと思われる。
「そう言っていただけるとうれしいですね。この療法は昔からあるものなのですが、ここ10年の間、特にここ数年で飛躍的に技術が進歩してるんです。なので専門知識がなかったり、そこまで情報をアップデートできていない医療施設が多いんですよね。
医師に相談してみようと思ったら、繰り返しになりますが、先ほどのリストで紹介している専門知識のある医院・医師に相談することが重要です。
実際、私へ相談される自転車乗りの方々の多くは、痛みで悩んでいろいろと調べに調べ、あるいはいろいろな医院にかかったうえで、“最終的にたどり着いた”という方が多いですね。かなり遠方からわざわざ来られる方もいらっしゃいます。なので、こうした専門知識を持ち相談ができる医療機関・医師がいるということを、苦労する前に知ってほしいんです」。
保険は適用できる?
「保険の適用になります。ですので、この手術を受けるととてつもない額になるということはありません。全国一律です」。
【実例1】手術後「乗鞍ヒルクライム」でタイムを更新〜中込由香里さん
ここからは、実際に膝関節矯正術を受け、痛みを克服した自転車乗りの実例を紹介しよう。1人目は、過去に「乗鞍ヒルクライム」の女性部門で9連覇を達成し、今もヒルクライムに挑戦し続ける中込由香里さんだ。
中込さんが最初に膝に痛みを抱えたのは高校生のとき。バスケットボール部に所属していたときだった。右膝の半月板を損傷してしまい、全て摘出する手術を受けた。「生まれつき半月板が痛みやすいと言われた記憶があります」と中込さん。
大学生の頃に自転車競技に出会い、30歳になるまではロードレースにメインで取り組んでいたが、そのときは特に膝に支障は出ていなかったという。そこからMTBクロスカントリーに転向し輝かしい成績を残したが、一方でかつて手術した右膝に強い痛みが出るようになっていった。高校生の頃に半月板を摘出し、膝のクッションの役割となる部位がなくなっていることが原因ではないかと本人は振り返る。
「かなり痛みが出るようになってとある整形外科に行ったところ、変形性膝関節症と診断されました。そこからは内視鏡による膝のクリーニングだとかヒアルロン酸の注射を受けたり、リハビリ指導を受けたりして、痛みと付き合いながら競技を続けました。
ただ10年ほど前、50歳を前にした頃に思うようなトレーニングが続けられなくなってしまい、“もうMTBは無理”と判断し、一旦区切りをつけました。そこからはロードバイクのヒルクライムに完全に切り替えたんです。
そこからも、膝の痛みとうまく付き合いながらやっていったんですが、とうとう2022年の春に逆の左膝も痛くなってしまい、もうロードバイクもだめなんじゃないかと思ってしまうような時期がやってきました」。乗鞍ヒルクライムでも、思ったようなタイムが出せなくなっていたそうだ。
「そこから知人の自転車乗りに膝関節矯正術を勧められ、名医と呼ばれる先生を紹介してもらったんです。
もともとそういう手術があるとはいろいろと自分でも調べていたので知ってはいたんですが、関節鏡手術をしたときに軟骨がほとんど残っていないと言われたことがあったので、自分の場合は適応されないだろうとか、すごく大掛かりな手術だから自分には無理だろうと勝手に思い込んでしまっていたフシがあって、選択肢に入っていなかったんです。
また別の先生からは、“うまく痛みと付き合っていって、最悪だめになったら人工関節にしましょう”みたいな提案も受けていたので……。
ただ、いよいよもう自転車に乗れなくなるかもしれないという段階になって、その手術ができるかどうかはわからないけど、まずは紹介してもらった専門の先生に診てもらおうと、決意したんです。迷いはなかったですね。最終的に診てもらったのは横浜石心会病院の竹内良平先生でした(膝関節矯正術では最も有名だと言われている ※編集部注)。
診断してもらうと、元々悪かった右膝はX脚気味で膝の外側がすり減り、後から悪くなった左膝は逆にO脚気味で内側がすり減り始めていました。
右膝は2023年1月に手術を受けて、左膝はその年の6月に手術を受けました。同年12月には両膝とも入れていたプレートを抜く手術をしました。なので、左右合わせて1年間でやり終えたことになります。元々アスリートである自分向けに医師が最短で復帰できるようリハビリを組んでくれたので、これはかなり早いそうです。
手術後は、かつてのひどい痛みはまったくなくなりました。手術前はまっすぐペダルに力が伝わらない感じだったのが、手術後はまっすぐ力が伝わる感覚になりました。もう、とにかくうれしかったですね。本当に気持ち良く自転車に乗れるようになりました」。
その結果、2024年8月に開催された乗鞍ヒルクライムでは、手術前最後に出場した2022年大会の1時間17分12秒の記録を1時間13分2秒にまで更新した(一般女子カテゴリーでは7位に入っている)! 驚きの復活だ。
「ただ、まだ課題は残るんです。発症が遅く症状が軽かった左膝は“もう普通の脚に戻った”と言えるのですが、右膝は長年痛みをかばうためについた妙な癖が残っているため、今まで使えていなかった筋肉を目覚めさせていく必要性を感じています。なので、今でもずっと継続してリハビリは行なっています。これはこれからもずっと継続するものだと思っています」。
他の膝の痛みで苦しむ自転車乗りに伝えたいことは?
「膝関節矯正術は自分には無理だろうとか、先入観を持ったり自己判断してしまっている方は多いと思うんです。そもそも、こういう専門の医師がいることすら知らない方も多いでしょう。
なので、膝関節矯正術がいいかどうか自体は置いておいて、まずはぜひ専門の医師がいるということを知ってもらい、そして相談してみてほしいです。その中で治療のさまざまな選択肢を知ること。そして納得したうえで、どんな治療を受けるか最終的に決める。これが一番大事だと思います」。
膝の痛みで悩み続け、自分なりにさまざまな努力を続けてきた中込さんの言葉には、重みが感じられる。
【実例2】長年の痛みを乗り越えて本格的にロードバイクに乗り始められた〜まぬる猫さん
続いては、ヒルクライムレースに挑戦している“まぬる猫”さん。彼女のSNSをフォローしていて、ご存じの方もいらっしゃるだろう。
長年登山が趣味だったまぬる猫さんだが、膝の痛みに悩まされていたという。
「生まれつきX脚で、しかも膝が脱臼しやすい体質だったんです。X脚が原因で膝が痛くなっていたということは、ずっと後になって分かったことだったんですが…‥。中学生のときに部活動で右膝を脱臼して、すでにそのときに手術を受けたことがありました」とまぬる猫さん。
「19歳のときから40代の後半までずっと登山を続けていました。右膝が痛くなることもありましたが、そのうち左膝も痛み始めたんです。特に下山のときですね。そのうちもう登山を続けるのが無理だなと思うほどまでの状態になりました。それが50歳手前の頃です。
地元の膝に詳しそうな整形外科を受診したら、変形性膝関節症だと言われました。そのとき、もうスポーツはやめて、人工関節の適応年齢になるまで静かに暮らしてくださいと言われたんです。まだ40代も後半なのに、これからずっとスポーツをやめて安静にして暮らすなんて、とてもではないけれども受け入れがたいことでした。
ちょうどその頃にコロナ禍の外出自粛もあって登山ができなくなり、ダイエット目的で始めたのがロードバイクだったんです。まずはスマートトレーナーを使ったZwift(ズイフト)から始めて、秋からサークルに入ってグループライドも行くように。幸い、ロードバイクに乗っているぶんには痛みが出ませんでした。
ただ、日常生活では痛みが続いており、東京都内で4、5軒の病院に当たってみました。全部のところで、“スポーツはやめて保存療法でいきましょう”と言われましたよ。サポーターを作って痛みを和らげるといった処置も受けましたけど、どんどん足が弱っていくような感覚がありました。駅の階段を降りるのもものすごい痛みでどうにもならなくなっていって……。
そこから、どうにかしたい! と必死でSNSで調べに調べ、運動や活動的な生活ができるという膝関節矯正術のことを知りました。ただ、日本人には珍しいというX脚に対応できるところがなかなかなく、(前述の)中山先生の存在に辿り着いたんです。連絡をとり、相談してみることになりました。そのとき、“あなたはきっとスポーツに復帰できるから、膝関節矯正術をやりましょう!”と言ってもらえました。それまでに診てもらった先生全員からは“静かに暮らしましょう”と言われましたが、中山先生だけはそう言ってくれたんです。迷いなく手術を決断しました」。
手術を受けたのは2021年の2月。彼女の場合はX脚で膝の外側に負担がかかっていたので、それを矯正する処置がとられた。入院期間は約1か月半で、退院後はすぐZwiftを開始した。インドアライドであれば様子をみてやっていいという医師の判断だったそうだ。
「そこからの回復はけっこう早かったですよ。退院後Zwiftを開始してから1か月後には、もうクロスバイクで外を走るくらいができるようになりました。2月に手術をして、それが4月頃でした。そして6月には、完走を目標にしてMt.富士ヒルクライムに出場できたんです。そして、無事に完走しました。かなり早いペースですよね(笑)」。
ちなにみ、先述の『シマノのパワーメーターで強くなる!」モニター第1期生』では、自転車コーチの指導を受けてスクワットなどの基礎トレーニングに取り組んだ。2023年の「乗鞍ヒルクライム」では1時間19分26秒の好タイムを出し(一般女子クラスでも17位に)、自己ベストを更新! さらに、2024年の同大会では、1時間18分3秒でさらに自己ベストを更新し、順位も15位に上げている。
「私の場合は、ロードバイク歴が浅い段階で手術を受けたうえ、ロードバイクでは痛みが出ていませんでした。なので、手術を受けないまま続けていたら、そのまま痛みが出なかったかどうかは分かりません。
ただ、今のようにヒルクライムレースにチャレンジするような、強度の高い運動ができていたかは分かりません。もしかしたら、それで痛みや不具合が出ていたかもしれません。スクワットの動きでペダリングを磨くなんて、絶対できなかったですよ。
もちろん、日常生活での痛みはなくなりましたし、それまではよくあった脚が腫れたり、脱臼しそうな気配が感じられることもなくなりました。手術をしたからこそ、今のようにロードバイクに乗れる自分があるのだと思います」。
他の膝の痛みで悩む自転車乗りに伝えたいことは?
「けっこう、膝の痛みを抱えながら自転車を続けてしまっている人っていると思うんです。実際SNSでは、とうに膝を壊しているのにずっとハードなブルベやトレーニングをやり続けている方を見かけることがあります。
中山先生から、“症状があまりにも進んでからだと、手術をしてもさほどよくならないことがある”という話を聞いたことがありました。なので、ちょっとでも痛みや異変を感じている人は“まだこのくらいだから”と思わないで、なるべく早い段階で専門家に診てもらった方がいい。すると、いろいろと取れる選択肢が多くなると思うんです。それが強く伝えたいことですね。
2025年もヒルクライムレースで自己ベストを更新するのが目標です。そして、ロードバイクは年齢に合わせた楽しみ方で、ずっと続けられるかぎり続けたいと思います」。
ここまで2人の事例を紹介したが、共通していたのは「自己判断しないでまずは専門家に相談を」ということだった。取り返しのつかないことになってからではもう遅い。この記事を参考に、ちょっとでも思い当たるフシのある人は、まずは前述のリストに載っている専門家に相談をしてみてほしい。
※本記事で紹介した2人の事例についてはあくまで個人の感想であり、膝関節矯正術によって100%スポーツへの復帰が保証されるものではないので、その点は注意していただきたい。