カンパニョーロから新型「シャマル」登場 デュアルプロファイルの新デザイン
カンパニョーロから新型の「シャマル」が登場した。スポークとの接合部のリムハイトが高くなっている「デュアルプロファイル」が特徴で、横風の状況下での空力を向上させ、ハンドリングにも利点をもたらすホイールだという。長距離での快適性や、ロードタイヤからグラベルタイヤまで装着できる汎用性の高さは前モデルの「シャマルカーボンDB」と変わらない。
1992年に誕生したシャマルは、ハイプロファイルのコンセプトを採用した最初ホイールだ。1994年のジロ・デ・イタリアでエフゲニー・ベルズィンが使用したのをはじめ、ミゲール・インドゥラインがTTで、マルコ・パンターニがダブルツールを達成した際に装着していた。
デュアル・プロファイルの新しいシャマルは、イタリア・ヴィチェンツァの研究開発ラボで生まれた。CFD(数値流体力学)解析によって開発されたこのホイールは、風洞実験と走行テストによって完成、最終的にはカーボンで成形された。異なるフランジを持つハブとの組み合わせにより、短いスポークを使用することができ、ペダリング時の快適性を犠牲にすることなく、全体的な剛性を高められたという。
新型シャマルはこれまでのモデルと同様の特徴も持つ。 Cラックス仕上げの単一方向ファイバーは、繊維が絡み合うことなく、繊維の方向に沿って機械的負荷を均等に分散させる構造で、繊維が1本1本重なり合って配置される。これにより、あらゆる路面状況で優れた乗り心地を実現し、グラベルで使用可能なタイヤを装着することができる。
フックありのリムは、内幅が21mmから23mmに広げられた。幅が広いタイヤに適応したホイールの需要が高まり、ライダーにスムーズで快適なライディングを提供するためで、28mm以上のサイズのタイヤが装着できる。2ウェイフィットなので、クリンチャーとチューブレスどちらにも対応する。リムの内側にはニップル用の穴がないためリムテープは不要だ。ニップルの位置決めには、磁石を使って誘導するMoMagシステムを採用している。
スポークは、カンパニョーロの象徴と言えるG3パターンで組まれる。前後ともに、3本のスポークが7組の合計21本で、前モデルよりも数が減らされた。
ハブは、ベアリングの整備がしやすいカップアンドコーン式のアルミ製。前モデルに比べ、新素材の採用により100g以上の軽量化を実現し、ホイールの総重量は前後で1480gとなった。フリーボディはカンパニョーロN3W、シマノHG11、スラムXDRが用意される。
Campagnolo SHAMAL
リム素材:カーボン
スポーク本数:21本(前後とも)
リム高さ:45/40mm
リム内幅:23mm
重量:1480g(前後セット)