B.B.BASEが2周年記念特別運賃プランをスタート! 2月末まで

目次

BBBASE外観1

B.B.BASEが2周年記念特別運賃で乗れる

東京は両国を出発して房総方面へ運行しているサイクルトレインB.B.BASEをご存じだろうか。自転車を電車に積むために、普通はホイールなどを外して輪行する必要があるが、この輪行をせずに利用できる列車がB.B.BASEだ。

まさに「サイクリストのための列車」というわけで、登場した当時から何かと話題になってきたこのB.B.BASEだが、2020年の1月で運行開始2周年を迎えるという。

B.B.BASEは、これを記念して2019年12月から2月末までに運行される列車に特別運賃を適用する。早い話が期間限定で安くなるのだ。通常であれば、以下に紹介する各コースの両国駅からの往復運賃は4900円〜6200円となっており、キャンペーン期間中の価格で1500円〜1600円割引となっている。一例を挙げると、内房コース両国駅―和田浦駅は往復で6200円となる。両国駅―和田浦駅は通常運賃でも5000円程度で、特急並の停車駅や設備な上に、B.B.BASEの到着地域で使える1000円のクーポンも付いてくると考えると非常にお得だ。

 

B.B.BASEの行き先は?

BBBASE試運転内房

ここで、基本的なB.B.BASEの運行状況をおさらいしておこう。まずは目的地。大きく分けて千葉県内4方向へ週替わりで運行されている。館山、和田浦へ向かう内房コース。勝浦、安房鴨川へ向かう外房コース、佐原コース、銚子コースである。

 

往路で乗車可能な駅は、始発の両国駅と本千葉駅(外房コース、内房コース)、東千葉駅(佐原コース、銚子コース)の3つ。両国駅は専用ホームから乗車できるし、他の駅からも愛車と一緒に駅のホームに上がってそのまま乗車することができる。座席は自由席、あとは目的地まで車窓を眺めつつ、サイクリングルートを確認しながら過ごせば、わくわくが止まらない。

 

BBBASE両国駅ホーム2

 

初心者、中級者さんいらっしゃい

これだけスペシャルなB.B.BASEだから、スポーツバイク歴が長い人に向けた列車のように思うかもしれないが、さにあらず。輪行する手間がない分、より気軽に愛車と遠出ができる列車がB.B.BASEなのだ。普段は、荒川や江戸川の河川敷を走っているけれど、たまには知らないエリアに走りにいってみたい。いつもは、家を出てから走って行けるところにしか行っていない。でもそれだけじゃなく、たまには違うエリアを走ってみたい。遠くをツーリングしたいと欲が出てくると思う。

とはいえ、自走で行くには距離も長いから準備に気合を入れないといけないし、ルートもわからない。そんな思いを抱えるサイクリストにはまさにうってつけの列車なのである。

ではどんなところを走ることができるのか? 内房ルートを例に実際の行程を見ていってみよう。

 

 

内房ルートで和田浦〜館山を走る

BBBASE両国駅ホーム1

朝7時00分に両国駅に到着。内房コースに向かう、7時39分両国発のB.B.BASEに乗る。

予定はこうだ。終点の和田浦まで行き、そこから自転車で房総半島を時計回りに走り、館山を目指す。復路は館山駅からB.B.BASEに乗って両国に戻ってくるというもの。

ちょっと早めに両国駅西口に到着し、駅の指定席券売機でチケットを受け取ろう。そして、コンビニなどで食料を調達。行きの車内で食べる朝食だ。買い物を終えたら、改札……ではなくB.B.BASEが出発する両国駅3番線ホームへ直接アクセスできる専用通路へ愛車と共に進む。笑顔のスタッフにチケットを確認してもらい、ホームへ進もう。通勤電車を改造したB.B.BASEは、ドアの間口が広いのでバイクと共に乗り込むのにも余裕がある。ラックに愛車を固定し、席へ。B.B.BASEは両国駅を出発し、一路房総の和田浦駅を目指す。

特別な列車なので、普通電車は停車する駅の多くを通過。車窓は次第に房総の田園風景になっていく。10時41分に終点の和田浦駅に到着する。

BBBASE車内2

各シートに1台分のサイクルラックが備わっている。B.B.BASE最大の特徴

愛車をラックから外してホームへ、バイクを携えたまま改札を抜ける! これがもうスペシャルな感覚! 駅を出たらバイクを組み立てる必要もなく、そのまま走り出すことができる。

 

 

ちょっとまって、一体どの道を行けばいいのか……。

BBBASEナビタイム

「自転車NAVITIME」があれば、ルートを心配する必要もない ※写真はイメージです。

B.B.BASEは推奨ルートをオフィシャルサイトで公開しているし、ナビアプリ「NAVITIME」の自転車版「自転車NAVITIME」にコースをアップしているので、ハンドルにスマホを取り付ければ迷わない。各コースに対して距離の異なる3種類のサイクリングコースを設定している。今回は内房コースのミドルコースを行こう。

ミドルコースは約44km。基本的には海岸沿いを行くのでアップダウンはないが、海からの風が少し強いかもしれない。まずは南下して千倉港周辺で、最初の休憩。和田浦駅から約13kmだ。近くには海水浴場もあるので太平洋を望みながら愛車の写真を撮るのも良い。釣りスポットでもある。

また約17km地点には白間津花畑があり、暖かい房総では春の花の開花を1月、2月から楽しむことができる。海と花畑が一望できることで有名なスポットだ。

BBBASE白間津花畑

白間津(しらまづ)花畑

 

 

野島埼灯台で観光&昼食

野島崎灯台1

洋式の真っ白な灯台が空に映える。太平洋を眺めれば、格別のパノラマを楽しめる

 

次にお薦めなのは約25km地点にある野島埼灯台だ。房総半島からぴょこっと飛び出したような地形になっており房総最南端の地である。綺麗な洋式灯台をみつつ周辺の険しい岩場を散策すれば、自然の力強さを感じることができるだろう。歴史好きは源頼朝が武運再興の願掛けをしたという「伝説の岩屋」も必見。また、周辺には食事処がいくつもあるので、ここで腹ごしらえをしておくと良い。

BBBASE刺身2

野島埼灯台そばにある食堂で刺身定食などいかが?

 

約30km地点の白浜フラワーパークを過ぎたあたりから、ちょっとアップダウンが始まり、房総半島の先端を横断するルートになる。国道410号線で館山の文字を頼りに進もう。35kmあたりにあるコンビニで小休止。上りのピークは館山運動公園だ。ここを過ぎれば館山駅まで下り。

 

 

帰路につく前に、クーポン券を活用

帰りのB.B.BASEは館山駅16時40分発(冬時刻)なので、早めに館山駅周辺に着くように走り、館山港へ足を伸ばしてお土産を買うも良し。チケット購入時に付いてくる1000円分のクーポン券を活用しよう。また館山駅には数量限定販売の「くじら弁当」が売っているので、これが買えたらラッキーだ。くじらのそぼろと、大和煮がご飯にたっぷりかかっている。

BBBASEくじら弁当

館山駅名物くじら弁当。数量限定

 

そして駅前には老舗パン屋の「館山中村屋」がある。明治創業の新宿中村屋と、大正8年にのれん分けしたパン屋で地元の人たちに愛されている。

 

中村屋外観

駅からほんの少し通りを行ったところに中村屋はある

中村屋BBBASE

名物あんぱんほか、おいしいパンがよりどりみどり。買いすぎ注意

 

 

そうこうしていたら、B.B.BASEの出発時間だ。薄暗くなった館山を後に、両国へと走り出す。車中ではパンをほおばるも良し、くじら弁当をかき込むもよしだ。

BBBASE帰路車窓

4号車にはフリースペースがあり、車窓いっぱいに広がる夕日を存分に見ることができる

 

19時08分。終点の両国駅に到着。これにて大人のサイクルショートトリップはおしまい。家まで、帰りは暗いのでライトの装備をお忘れ無く。安全運転で家路につこう。

 

両国駅夜景

夜の両国駅はレトロな駅舎がライトアップされていて、旅情を誘う

 

 

割引運賃適用期間は2020年2月末まで

B.B.BASE運行開始2周年記念特別運賃は、2020年2月運行分まで適用される。チケットの購入は「えきねっと」から可能。チケットとクーポンの受け取り方法は、JR東日本の主な駅にある指定席券売機、もしくは郵送で受け取ることも可能だ。前日の18時まで申し込み可能(クレジットカード決済の場合)なので、直前まで予定が決まらなかったり、天気予報を気にしながらB.B.BASEの旅程を立てることができる。

 

 

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