通勤通学に便利!クロスバイクの正しい選び方と厳選お薦めブランド5選
目次
“街乗り”や通勤・通学で力を発揮するうえ、週末の軽いサイクリングからロングライドにまで使えるクロスバイク。手頃な価格で扱いやすいこともあって、高い人気を誇るスポーツバイクだ。初めての一台として、あるいは既にロードバイクを持っているがセカンドバイクとして購入を検討している人に向けて、“自転車のプロ”が教える選び方のこつを紹介する。そのうえで、サイクルスポーツ厳選のお薦めブランドとその一押しモデルをご紹介しよう。
クロスバイクのメリットとは?
本題に入る前に、クロスバイクの基本について学んでいこう。教えてもらうのはバイシクルセオららぽーと店の野村 和さんだ。10年以上のキャリアを誇り、上級者から初級者まで幅広い層のユーザーと日々接するスポーツバイク販売とメカニックのプロである。
そもそもクロスバイクのメリットや特徴とは?
「スポーツバイクとしては楽な姿勢を取りやすく操作が簡単なので、初心者でも扱いやすいという点があります」。
「また、フラットバーハンドルなのでブレーキがかけやすくストップアンドゴーの多い市街地走行に向き、泥除けやスタンド、キャリヤといったアクセサリ類を装備しやすいので、通勤・通学を速く・スポーティにこなしたい、という用途に適しています」。
「さらに価格が手頃なものが多いので、多くの人が手に入れやすいということもポイントですね。
一方で長距離のサイクリングをこなす実力も持っており、平日は通勤・通学で、休日はサイクリング用でという使い方もできます。高級なロードバイクを既に持っているけどガンガン使い倒せるバイクとして別で持っておきたい、といったセカンドバイク的使い方にも適しています」と野村さん。
クロスバイクを選ぶときのポイントは?
では肝心の選び方のポイントについて教えてもらおう。
まずは見た目を重視
「一番大切なのは、見た目として自分が気に入ったものを選ぶことです。自分自身がお金を出して買うものなのだから、スペックも大切ですけど、まずは見た目が気に入るかどうかを最重要視してください。そうでないと、気分が乗らなかったりメンテナンスを怠りがちになったりして、結局乗らなくなってしまうことが多いですから」。
これは意外なポイントだが、確かに言われてみればそのとおりだ。
通勤・通学や日々の移動に使うなら
では、見た目で気に入ったものがいくつか見つかったとして、その中からどう絞っていけばいいのか?
「次に用途を考えることです。通勤・通学や日々の移動用なら、やや太め目のタイヤを選んでおくことをお勧めします。というのも、意外と舗装路でも路面が荒れていることが多いからです。通勤・通学なら確実に目的地に着くことが大切ですから、太めのタイヤでパンクのリスクを防いだり、安定した走行を重視した方が良いでしょう。
その中でも速く走ることをより重視するなら、細めのタイヤのものを選ぶと良いです」。
タイヤ幅は?
太めのタイヤ・細めのタイヤとは、具体的にどのくらいなのか。
「安定性と乗り心地重視で太めにするなら32〜35mm幅のものを選ぶと良いと思います。
スピード重視で細めなら、28mm幅がお薦めです。さらに走りの軽さを重視するなら、28mmでも指定空気圧が高めのタイヤを装着しているモデルにすると、転がりが軽くなる傾向があります。
オールラウンドに対応したいなら、32mm幅にして両者の中間を取るといいでしょう」。
価格帯は?
クロスバイクといってもピンからキリまであるが、どんな価格帯のものを選ぶといいのだろうか。
「最低限のラインとして、5万円台中盤の価格帯のものを選べば間違いないです。もう少し予算があるなら、6万円台のものから選ぶといいしょう。6万円台になってくるとディスクブレーキを装備しているものが登場してきて、通勤・通学にはより安心です。6万円台後半以上なら油圧式のディスクブレーキが多くなり、より安定した制動力とブレーキの引きの軽さを得られます」。
「8万円〜9万円くらいまでお金が出せると、かなり幸せになれます(笑)。重量が軽くなる、タイヤ・ホイールのグレードが上がって走りが軽くなる、ブレーキのグレードが上がってより安定した制動力が得られる、変速段数が増える、より乗り心地の良いサドルが付いてくる、といった違いが出てきます」。
サイクリングやロングライドにも使うなら
「こうなると、長距離を走ったときの疲労度がかなり違ってくるので、ロングライドにも対応しやすくなってきます。
レクリエーションとしてのサイクリングやロングライド用にも使うことをより重視するなら、もちろん5万円〜9万円のモデルでもOKですが、できれば10万円弱〜のモデルを選びたいところです」。
これは避けたい! クロスバイク購入のありがちな失敗
では、絶対にここだけは注意してほしい!ということはあるのだろうか?
「サイズ選びです。誰でも乗りこなしやすく手頃な価格であるがゆえに、クロスバイクのサイズ選びの重要性はあまり考えられないことが多いんです。しかし、実はクロスバイクこそサイズ選びがかなり大切です。
大きすぎるか小さすぎるサイズを買ってしまい、乗りにくい状態で走っている人が結構いらっしゃいます。また、若い人だと身長に対して手足が長い傾向にあり、適正サイズを買っても実際乗ってみたら窮屈なサイズだった、ということも最近多いですね。初めてのスポーツバイクとして買う人なら、なおさら適正サイズって何?とイメージがつきずらいでしょう。
そこで、購入するときは信頼のおけるショップでサイズを選んでもらうことが大切です。クロスバイクなら店頭在庫があることが多いですから、実際にまたがってみてその様子をチェックしてもらうこともできます。当店の場合は、もし希望のバイクで在庫がなくても、似たような寸法や特性の別ブランドのバイクを薦めて、それを購入してもらうこともあります。ショップならそういった相談ができるのです」。
「例えばですが、インターネット通販で安く買ったけれどもサイズが合わなくていろいろとパーツをお店で交換してもらい、結局店頭で買うより高くついてしまった、ということもよくあります」。
比較的手に入れやすいジャンルのバイクだからこそ、サイズ選びで間違えないようにしないと余計に損をするということか。
クロスバイク購入の基本を学んだところで、お待ちかねのお薦めブランド&一押しモデルを次の章から紹介していこう。
厳選! お薦めクロスバイクブランド&一押しモデル 〜 GIOS(ジオス)
“ジオスブルー”があらゆる人の心をつかんでやまない
ジオスはイタリアのスポーツバイクブランドだ。創業は1948年と歴史は長く、質実剛健な作りでプロショップ・ユーザー両方からの評価が高い。特にトレードマークの“ジオスブルー”と呼ばれる深くシックな青いフレームカラーが有名で、多くのファンの心をつかんでいる。もちろん、この青色以外のカラーもあり、そちらも人気である。
本格的なロードバイクをラインナップする一方でクロスバイクにも長年力を入れており、日本におけるクロスバイク浸透の先駆け的存在の1つと言える。きっと、あなたも街中で一度はさっそうと走っていくジオスの姿を見たことがあるはずだ。
【ここが魅力】 細身で渋いシルエットと驚異的コストパフォーマンス
ジオスのクロスバイクシリーズの魅力は、先に述べたトレードマークとなる青いカラーに加えて、細身でスタイリッシュなフレームのシルエットが目を引くことだ。素材はアルミを使っているモデルも多いが、太くゴツゴツとした形ではなく、街に溶け込むようなシンプルな形状に仕上げられている。若者からベテランのサイクリストまで、幅広い年齢層に愛されるゆえんだろう。
他方で、決して見た目だけでなく性能面においても死角はなく、特に安全性につながるパーツには手を抜かない点が非常に評価でき、コストパフォーマンスは数あるブランドの中でも屈指である。例えば、5万円台のモデル(下で詳しく紹介)でもディスクブレーキを搭載し、さらにサードパーティ製ではなく信頼のおけるシマノ製ブレーキシステムを採用するなど、同じ価格帯でも他社よりワンランク上のパーツを採用するのだ。
【これが一押しモデル】「MISTRAL DISC HYDRAULIC」&「MISTRAL DISC MECHANICAL」
さあ、そんなジオス一押しのクロスバイクとは!? 一つは「MISTRAL DISC HYDRAULIC(ミストラル ディスク ハイドロリック)」、もう一つは「MISTRAL DISC MECHANICAL(ミストラル ディスク メカニカル)」だ。ミストラルはジオスのベストセラークロスバイクで、クロスバイクそのものの代表的モデルの一つでもある。これらはそんな同モデルをディスクブレーキ化したもので、前者は油圧式ディスクブレーキタイプ、後者はワイヤ式ディスクブレーキタイプだ。
ミストラル ディスク ハイドロリックには、ホイール違いでさらに2つのグレードがある。一つはALEX (アレックス)製ホイール採用グレードで、5万9000円(税抜)という価格で油圧式ディスクブレーキを搭載する。5万円台で油圧式とは、驚きのコストパフォーマンスである。もう一方でシマノ製ホイールを採用の6万6000円(税抜)のグレードがある。ホイール違いで2つのグレードを選べるのは選択肢が広がってうれしいところだ。
フレーム素材はジオスお得意の細身で軽く頑丈なアルミだ。メインコンポーネントはシマノ・アルタスで、フロント3段×リヤ8段変速を採用。タイヤはオールラウンドに使える700×32Cとなっており、全体として非常にオーソドックスにまとめられたクロスバイクと言える。
MISTRAL DISC HYDRAULIC
(ミストラル ディスク ハイドロリック)
●価格/5万9000円(アレックスホイール・税抜)、6万6000円(シマノホイール・税抜)
●サイズ/430mm、480mm、520mm
●カラー/ジオスブルー、ブラック、グレー
●参考重量/11.6kg(シマノホイール)、 11.7kg(アレックスホイール)
●メインコンポーネント/シマノ・アルタス(3×8速、油圧ディスブレーキ仕様)
●フレーム/アルミ
●フォーク/クロモリ
●ホイール/ALEX GD26 HB-TX505(アレックスホイールグレード)、シマノ・WH-RX010(シマノホイールグレード)
●タイヤ/ケンダ・K-193 700×32C
一方のミストラル ディスク メカニカルは、同ハイドロリックと基本的な構成は同じで、ブレーキがワイヤ式ディスクブレーキかつホイールがアレックス製となる。こちらもブレーキシステム全体を信頼のシマノ製で統一する。ワイヤ式ブレーキの分、価格がよりリーズナブルな5万6000円(税抜)となる。とはいえ、この構成で5万円中盤で押さえるとは、すばらしいの一言に尽きる。
MISTRAL DISC MECHANICAL
(ミストラル ディスク メカニカル)
●価格/5万6000円(税抜)
●サイズ/430mm、480mm、520mm
●カラー/ジオスブルー、ブラック、グレー
●参考重量/11.6kg(シマノホイール)、 11.7kg(アレックスホイール)
●メインコンポーネント/シマノ・アルタス(3×8速、ワイヤ式ディスブレーキ仕様)
●フレーム/アルミ
●フォーク/クロモリ
●ホイール/アレックス・ALEX GD26 HB-TX505
●タイヤ/ヴィットリア・ザフィーロ 700×32C
「この美しいカラーリングとシンプルなシルエットが好きだ!」という人、「信頼の高いパーツ構成とリーズナブルなモデルが欲しい」という欲張りな人に、まさにベストなモデルだ。ぜひクロスバイク購入検討の際は筆頭に挙げたい。
【問】ジョブインターナショナル
http://www.job-cycles.com/
厳選! お薦めクロスバイクブランド&一押しモデル 〜 MERIDA(メリダ)
メリダは台湾のスポーツバイクブランドだ。ドイツに開発拠点を置き台湾に自社工場を持っており、フレームの開発から製造まで、全て自社で行えるマニュファクチュールブランドである。ロードバイクからMTB、そしてeバイクに至るまでを総合的にラインナップしており、世界的なシェアを誇る。自転車ロードレースの世界トップチーム「バーレーン・マクラーレン」にバイクを提供していることでも知られ、同チーム所属の新城幸也選手が駆るバイクのブランドとしても注目を集める。
本格的なスポーツバイクブランドとしてのイメージが強いメリダだが、クロスバイクも人気が高くその歴史は長い。コミューティングやフィットネス用途に最適なバイクを取りそろえているのだ。
【ここが魅力】ロードバイク由来のスポーティな走りを持つ
メリダのクロスバイクには2つのシリーズがあり、一つはシティライドを重視し、乗り降りしやすいジオメトリやキックスタンド、フェンダー等を採用したモデルを展開するCROSSWAY(クロスウェイ)、もう一つはよりスポーティな走りを重視したGRAN SPEED(グランスピード)だ。
今回お薦めしたいのはこのグランスピードシリーズ。コンセプトは「軽量、多目的、高速、そして快適」で、ロードバイクで培ったフレーム技術をベースにしつつ、長めのヘッドチューブやアップライトで快適なポジションを実現するジオメトリを採用し、“速く走れるのに快適である”のが魅力だ。ハイドロフォーミングのアルミフレームにカーボンフォークを搭載し、全車種ディスクブレーキを採用するなど、クロスバイクの中でもかなりハイスペックなラインナップとなっている。
【これが一押しモデル】GRAN SPEED 200-D(グランスピード200-D)
このグランスピードシリーズでイチオシなのが、「グランスピード200-D」だ。
フレームにロードバイクモデルの「SCULTURA(スクルトゥーラ)」と同じヘッドチューブ&トップチューブを採用しており、それにグランスピードシリーズ専用のフルカーボンフォークをセット。メインコンポーネントはシマノ・ソラのフロント2段×リヤ9段変速で、チェーンリングもガード等はつけずにすっきりとしている。まさに基本性能はロードバイクのそれであり、クロスバイクを超えた軽やかで速い走りを楽しめるのが最大の魅力である。
その一方でフロントフォークにはフェンダーマウントが搭載されており、オプションで泥除けも装着可能。また、タイヤは32Cで転がり抵抗が軽いうえに乗り心地が快適なものを採用する。つまり、ロードバイクのような速くて軽い走りに性能を振りつつも、クロスバイクらしい拡張性の高さと快適な走りも実現しているのだ。もちろん、ブレーキにはシマノ製の油圧式ディスクブレーキを採用し、安定した制動力を確保。通勤・通学など、日々の使用にも適する。
価格は9万9900円(税抜)と高級クロスバイクの部類に入るが、例えば通勤・通学で使うにしてもより走りの軽さ・スピードの速さを重視したいと思う人にお薦めの一台だ。また、「ロードバイクのドロップハンドルと前傾の深さが苦手だけど、週末の長距離ライドも楽しんでみたい」という人にとってもベストな選択と言えよう。
GRANDSPEED 200-D
(グランスピード200-D)
●価格/9万9900円(税抜)
●サイズ/44cm(XXS)、47cm(XS)、50cm(S)、52cm(SM)
●カラー/ホワイト(ダークシルバー/ゴールド)
●参考重量/10.3kg(XSサイズ)
●メインコンポーネント/シマノ・ソラ(2×9速、油圧式ディスブレーキ仕様)
●フレーム/ハイドロフォーミングアルミ
●フォーク/フルカーボン
●ホイール/メリダ・コンプディスク(シマノハブ)
●タイヤ/マキシス・デトネーター 700×32C
【問】ミヤタサイクル
https://www.merida.jp/
厳選! お薦めクロスバイクブランド&一押しモデル 〜 SPECIALIZED(スペシャライズド)
サイクリングに関わるあらゆるものをプロデュース
スペシャライズドはアメリカ合衆国のカリフォルニア州に拠点を置く総合サイクリングブランドだ。フレーム、タイヤ、ホイール、ハンドル……コンポーネント以外のほぼ全ての自転車を構成する部品を、全て自社ブランドでそろえる。それ以外にもウェアやヘルメット、シューズといったアクセサリー類も自社ブランドで用意している。
特にハイエンドモデルは高い評価を得ており、世界ナンバーワンスポーツバイクブランドとの呼び声も高い。そんなスペシャライズドのクロスバイクだが、やはり魅力的なラインナップとなっている。
【ここが魅力】 クロスバイクの元祖。がっつり使えて耐久性高し
スペシャライズドのクロスバイクには、SIRRUS X(シラスエックス)、SIRRUS(シラス)、ROLL(ロール)の3つのシリーズがあり、その中でも同ブランドのクロスバイクを代表し“クロスバイクの元祖”と呼ばれるのがシラスだ。
6万円台のモデルから取りそろえ、何と最上位モデルには15万円を超えるフルカーボンのものもある! シリーズ全体としてフレームが頑丈に作られており、最大35Cの太めのタイヤまで装着することができるので、長期間通勤・通学でガンガン使ってもへこたれない耐久力に定評がある。
またペダル・サドル・グリップに、何千人ものサイクリストから集めたデータに基づく同ブランド独自のBody Geometry(ボディジオメトリ)テクノロジが用いられ、完成車状態からアップグレードが必要なく快適な走りが楽しめるパーツ構成となっているのも大きな魅力である。
【これが一押しモデル】「SIRRUS 3.0」
シラスシリーズの中で最もお薦めしたいのは、「シラス3.0」だ。2019年モデルは多くの雑誌でベストクロスバイクに選ばれ、この2020年モデルはそれがモデルチェンジを果たした一台だ。
前述のとおり、ペダル・サドル・グリップにはボディジオメトリの技術が用いられ、長時間乗っても快適な乗り心地を約束する。また、フロントフォークにはFACT(ファクト。同ブランド独自の取り組みにより制作したカーボン素材)9カーボンフォークを採用。それにより下位グレードの「シラス2.0」よりも1.2kgもの軽量化を達成するとともに、軽やかな走りを実現している。
タイヤは700×32Cで、タイヤサイドに反射素材を用いており、車からの被視認性を高める配慮がなされているのがうれしいところだ。ブレーキはテクトロ製の油圧式ディスクブレーキを採用し、制動性能にも抜かりはない。
軽量で快適なカーボンフォーク、油圧式ディスクブレーキ、そしてペダル・サドル・グリップに快適性を持たせるという細部へのこだわり。これだけの仕様で価格は8万2000円(税抜)と、コストパフォーマンスは抜群と言える。また、この価格帯だと他社なら1カラーでサイズが3つ程度のモデルが多いところ、シラス3.0はカラーが3つ、サイズは5つもあり、その点でも非常にアドバンテージがある。
もちろん休日のサイクリングや本格的なロングライド用に使うのも良いが、その耐久性と快適性へのこだわり・安全への細かな配慮から、通勤・通学や日常の移動用としてヘビーに使いたい人に向く一台としてお薦めしたい。
ネットで購入&スタッフと相談のうえ、ショップで受け取りができる「クリック&コレクト」
スペシャライズドは、オンラインストアでバイクを購入した後、スペシャライズド専属のスタッフと電話で相談したうえ、取り扱いショップで受け取りができる「クリック&コレクト」サービスを展開している。
普通のインターネット通販とは違い専属のスタッフと相談してサイズ等を決め、受け取りはショップで行うのでメンテナンスの心配もない。非常に画期的なサービスだ。詳しくは下記ウェブサイトをチェックしてみよう!
●クリック&コレクトの使い方
https://www.specialized-onlinestore.jp/shop/pages/howtobuy.aspx
●スペシャライズドオンラインストア SIRRUS
https://www.specialized-onlinestore.jp/shop/c/c503010/
SIRRUS 3.0
(シラス3.0)
●価格/8万2000円(税抜)
●サイズ/XS、S、M、L、XL
●カラー/グロスキャストブラック/ロケットレッド/サテンブラックリフレクティブ、サテンダスティターコイズ/ブラック/ブラックリフレクティブ、グロスサマーブルー/メタリッククリムゾン/ブラックリフレクティブ
●メインコンポーネント/シマノ・ソラ(2×9速)
●ブレーキ/テクトロ・HD-R280(油圧式ディスクブレーキ)
●フレーム/アルミ
●フォーク/カーボン
●ホイール/スペシャライズドオリジナル
●タイヤ/スペシャライズド・ロードスポーツリフレクト 700×32c
【問】SPECIALIZED JAPAN
https://www.specialized.com/
厳選! お薦めクロスバイクブランド&一押しモデル 〜 KhodaaBloom(コーダーブルーム)
コーダーブルームは日本の総合自転車メーカー、ホダカが手掛けるスポーツバイクブランドだ。コンセプトは「日本人による、日本人のための、日本のスポーツバイクブランド」で、バイクは全て日本人スタッフの手によって企画開発され、日本人の体型や国内の道路事情・スポーツバイク環境に適したスポーツバイクをラインナップしている。
もともとクロスバイクに力を入れていたこともあり、コーダーブルームはこのジャンルを得意としている。RAIL(レイル)が同ブランドのクロスバイクシリーズで、後に詳しく述べるが、「クラス最軽量」のモデルを発表するなど意欲作を多く展開するのが特徴だ。
【ここが魅力】“最軽量”を手頃な価格で
コーダーブルームのクロスバイクシリーズ、レイルの最大の特徴は軽さへのこだわりだ。特に同価格帯・同グレードの中で最軽量を実現しようとする「クラス最軽量」の取り組みは、ここ数年来継続している同ブランドのお家芸的強みである。
その一方で、コーダーブルームのコンセプトである日本人の体型と使用環境に合った製品作りも忘れてはならない。フレームのジオメトリ、サイズ展開、そして細かなパーツのアッセンブルに至るまで、そのコンセプトに基づいているのだ。特に低身長に対応したサイズをしっかりと展開している点は、非常に良いポイントだ。
また、シリーズ全体としてコストパフォーマンスが高く、初期装備が充実していることも魅力である。ほぼ全モデルにキックスタンド、高照度ライトが標準で付属し、装着されているコンポーネントとブレーキまわりのグレードも同価格帯の他社製品に比較して高い。さらに、日本のメーカーを母体にするため、修理の際のパーツ取り寄せなど、アフターサービスの面でも安心感が高いのも強みだ。
【これが一押しモデル】「RAIL 700」
レイルシリーズの中で最もお薦めしたいのが「レイル700」だ。6万3000円(税抜)という価格で何と9.8kg(480mmサイズ)の重量を実現しており、同価格帯・同グレードでまさに「クラス最軽量」を誇る。10kgを切る重量となるとアンダー10万円ロードバイクでも達成しているモデルは少ないので、驚きの軽さだ。スポーツバイクに乗るうえで欠かせない軽さ・スピード・疾走感を獲得している。
しかし、単に軽さを追い求めているだけではない。ブレーキには制動力の高いシマノ製Vブレーキを、ホイールまわりにはグリップ力・耐パンク性に優れるコンチネンタル製タイヤと乗り心地アップ・タイヤの横よれ抑制に貢献するワイドリムを、そしてフレームには直進安定性を高めた設計を採用し、安全性と安定性もしっかりと確保している。
また、初めてスポーツバイクに乗る人のためのオリジナリティあふれる工夫も光る。フレームにはQRコードが貼られており、それをスマートフォンなどで読み込むと、空気の入れ方やチェーンの手入れの方法など、バイクの基本的な扱い方に関するデジタルコンテンツを簡単に閲覧することができるのだ。
ユーザーを楽しませる取り組みも面白い。「スポニチ佐渡ロングライド210」の210kmコースをレイルシリーズのバイクに乗ってコーダーブルームスタッフと一緒に走り、完走するとエントリーフィーがキャッシュバックされる「佐渡島1周チャレンジ RAIL210」という企画も進行中だ。
軽くて実用性の高いバイクが欲しい人、「日本人ならやっぱり日本のバイクでしょ」という人には、まさにうってつけの一台だ。
RAIL 700
(レイル700)
●価格/6万3000円(税抜)
●サイズ/400mm(S)、440mm(M)、480mm(L)、540mm(XL)
●カラー/ソリッドレッド、マットダークブルー、マットブラック、ソリッドホワイト
●参考重量/9.8kg(480mm)
●メインコンポーネント/シマノ・アルタス(3×9速。Vブレーキ仕様)
●フレーム/アルミ
●フォーク/アルミ
●ホイール/コーダーブルームオリジナル
●タイヤ/コンチネンタル・ウルトラスポーツ 700×28C
【問】ホダカ
https://khodaa-bloom.com/
厳選! お薦めクロスバイクブランド&一押しモデル 〜 Rockbikes(ロックバイクス)
ロックバイクスは、もともと大手自転車メーカーに勤務していた創業者が、“マーケットが欲しがる自転車ではなく、自分が欲しい理想の自転車を作る”ことをコンセプトとして立ち上げた日本のブランドだ。ロードバイクを中心にラインナップし、どのモデルも基本的にはO.B.P.(オーダーバイパーツ)というパーツやコンポーネントをチョイスできるプログラムを取っているのが特徴だ。
また、同ブランドの公式ウェブサイト(https://www.rockbikes.jp/)を訪れるとひと目で分かるが、非常に独特の世界観を形成しているのも大きな特徴である。このブランドのバイクを手に入れたオーナーは、その虜となることが多いという。
なお、パーツやコンポーネントのみならず、カラーオーダーをはじめその他の仕様も自分好みにカスタムすることができる。ロックバイクスなら誰ともかぶらない、個性あふれる自分だけの究極の一台が手に入れられるということだ。
そんなロックバイクスだが、何とクロスバイクにもこのオーダーのシステムが適用できるモデルをラインナップする!
あらゆるカスタムが可能な唯一無二のクロスバイク「GREED Phase 3(グリード フェーズ3)」
今回ロックバイクスからお薦めしたいのは、「グリード フェーズ3」だ。
先に述べたように、最大の魅力はパーツやコンポーネントを選択でき、ある程度購入時にカスタムを楽しめることだ。クロスバイクというと基本的にどのメーカーも完成車販売で細かい仕様は選べないので、これはクロスバイクでそれを実現する非常に稀有なモデルと言えよう。
とはいえ、完成車販売に相当する標準的な仕様も用意しており、それ自体もかなり独創的で魅力的だ。まず目を引くのは、ホリゾンタルで細身のクロモリフレーム(パイプ自体も細い径を採用する)とクラシカルである一方、27.5×1.5インチ(約38.1mm幅)という太いスリックタイヤを装備し油圧式ディスクブレーキ仕様となっていることだ。2つの相反するもののミスマッチ感が何ともクールだ。
標準仕様として、シマノ・アセラ完成車(9万2500円・税抜)と同デオーレ完成車(11万1000円・税抜)の2つがあり、カラーは3種類でフレームサイズは4つ。標準仕様自体も十分個性的であり、サドルやチェーンリングなど付いているパーツも面白いので、むしろこの価格は安いんじゃないかと思える。
フレームのジオメトリはロードバイクと同じように設計されており、ロードバイクの機敏な走りと太幅タイヤによるふわふわとした快適な乗り心地、そして油圧ディスクブレーキによる安定した制動力と、今までになかったような新しい乗り味が期待される。
なお、アップグレードや要見積もりとなるが、カラーオーダーやその他の込み入ったオーダーの相談も可能だ。普通のクロスバイクでは満足できない人、スポーツバイク初心者だけどロックバイクスの強烈な個性に引かれてしまった人は、早速オーダーだ。
GREED Phase 3(シマノ・アセラ完成車の場合)
(グリード フェーズ 3)
●価格/9万2500円(税抜)
●サイズ/XS (470)、S (500)、M(530)、L(560)
●カラー/マットブラック、ガーネットレッド、NATOグリーン
●参考重量/10.8kg(530サイズ)
●メインコンポーネント/シマノ・アセラ(1×9速。油圧ディスクブレーキ仕様)
●フレーム/ダブルバテッドクロモリ
●フォーク/クロモリ
●ホイール/シックス・シールドベアリングディスクホイールセット 27.5インチ
●タイヤ/27.5×1.5インチ
【問】Rockbikes
https://www.rockbikes.jp/