カンパニョーロ・ボーラWTO60にディスクブレーキモデル登場
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2018年に発表された、カンパニョーロの新しいホイールラインナップが「ボーラWTO」シリーズだ。WTOはWind Tunnel Optimized(風洞実験による最適化)の頭文字を取ったもの。その名の通り、風洞実験、CFD解析の結果によって、最高の空力性能を持たせるべくハブ、リム形状、スポークが設計されている。従来のカンパニョーロのカーボンホイールにはリムハイトによって個別に名前が付けられていたが、この新シリーズはボーラWTOの後ろに数字が付き、その数字がリムハイトを意味している。
すでにリムブレーキ用のモデルとして、リムハイトが33mmのボーラWTO33、45mmのボーラWTO45、そして60mm、77mm(フロントホイールのみ)のボーラWTO60と77があり、ディスクブレーキ対応モデルは33mm、45mmだけだった。ここにボーラWTO60にもディスクブレーキ対応モデルが追加されるのだ。
ボーラWTO60ディスクの詳細
もちろんディスクブレーキ対応モデルのリム形状も、R&Dプロセスによって空力性能が最大化されるようにデザインされており、ヨー角が10°〜20°(斜め前方からの風)にたいして抵抗が低くなるような形状。UDカーボン製のリムは、リムサイドからニップル側へとラウンド形状をもち、リムの内幅は19mm。組み合わせる事ができるタイヤ幅は23mm、25mm、28mmだ。他社のリムでは内幅19mmのリムに23mmのタイヤを組み合わせることを推奨していない物もあるが、ボーラWTOは対応している。また、2ウェイフィットテクノロジーを用いているので、クリンチャーおよびチューブレスタイヤの両方に対応している。カンパニョーロの持つ特許技術MoMagシステムにより、リム内面にはニップルホールがなく、よってリムテープを使用する必要がない。メンテナンスやクリーニングを行なう際にはアドバンテージである。
このリムに組み合わされるアルミ製のハブは、こちらもエアロダイナミクスを考慮されたフォルムが与えられている。ハブのベアリングはセラミックUSBカップアンドコーン構造のもの。スタンダードなベアリングを用いるよりも50%回転をスムーズにすることができます。スポークパターンは前後ともG3パターンを採用し、スポーク本数はそれぞれ24本だ。
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ボーラWTO60ディスクのフロントホイール
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フロントハブ。リムブレーキ用ハブのエアロ形状にディスクブレーキマウントと、ハブフランジが組み合わせられている
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ボーラWTO60ディスクリヤホイール
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フリーボディは、カンパニョーロ用の他にシマノ用HGボディ、スラム12速用XDRボディが用意される
ボーラWTO60ディスクスペック
前後セット重量:1590g
リム:カーボン
ハブ:アルミ
リムハイト:60mm
ベアリング:USBセラミック
国内発売時期、価格未定